ほしちゃんの「続・なるようにしか、ならん」。

安くてウマいもんと料理と旅行と音楽と競馬が好きなサラリーマンの暮らしを、ありのままに綴ります。

「サントリーレッド」の、存在価値って…?

2020-05-26 20:00:00 | 人生、飲んでナンボ
先日、こんなウイスキーを買ってしまった。

言わずと知れた定番、サントリーレッドである。
むかーしからある商品で、サントリーウイスキーのラインナップの中では下から2番目、すなわちトリス→レッド→ホワイト→角→オールド→リザーブ→ローヤルと続く下から2番目だ。
(山崎、白州、響などがどのへんに位置するのか、飲まないから知らない笑)

もうこの10年近く、空前のハイボールブームである。
プリン体を気にする殿方が多いのか、ビールで乾杯したあとは昔は焼酎が多かったが今や2杯目以降はハイボールの天下になってしまった。
角瓶のハイボール、いわゆる角ハイの売り込み戦略の上手さに加え朝ドラ「マッサン」が拍車をかけ、日本中の原酒が飲み尽くされてしまった。 
マッサンのモデルとなったニッカウイスキーの父・竹鶴政孝の名を冠した「竹鶴」などは、何年ものと名乗るのをやめてしまった。

ハイボールがブームになると、サントリー最下層のトリスがどういうワケか息を吹き返してしまった。
今やハイボール用国産ウイスキーの人気といえば角・ブラックニッカクリアブレンド、そしてトリスとなってしまっている。

そんなわけでレッドは、味はおろかその存在すらも忘れかけていた。
しかし、ヒマに任せてYouTubeで大原麗子のCMを観てしまったのが、いけなかった。
「少し愛して。ながーく愛して」
大原麗子の美しさもさる事ながら、どうしてこう昔からサントリーのCMはカッコいいのか?

「ウマくはなかった」というのだけは覚えていたのだが、ここらでひとつシャレで買ってみようと思ったのである。
なんせ近所の量販店で、税別770円なのだ(笑)。

一体いつ以来だろうという、レッドとのご対面。
開封し、香りを確かめる。

…香りがない(笑)。

水割りにしてみる。

…味がない(笑)。

普通の水割りではとても味がしないので、1:1ぐらいで割ってやっとそれらしい味がした。
しかし味がしたと言っても、「ウマい」と思えるそれではない。

歴史を繙くと、レッドは大ヒットしたハイニッカの向こうを張って発売されたらしいが、ハイニッカはものすごくウマい(個人の感想です)のに対しレッドは申し訳ないが比べたらハイニッカに失礼なレベルだ。

これほど見劣りする商品が、なぜロングセラーであり続けるのか理解に苦しむ。
同じ1本千円未満でも、海のものとも山のものともわからない舶来ウイスキーはみなそれなりに味も香りもある。

うがった見方をすれば、レッドとはサントリーが敢えて上位ランクのウイスキーに客を誘導するためにわざわざ残しているのかもしれない。
私のように昔のCMを覚えていてラベルにノスタルジーを覚える人以外は、まず手に取らないと思うのだが…?



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