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「ちゃわんや15世 豊斎のblog」
茶陶、朝日焼の十五世、松林豊斎。
陶芸、お茶、日本の伝統的な美意識のほか、趣味のPCや携帯、そして祇園の遊び方。
 



以下は、この5月末に淡交社から出版された「淡交別冊47号 茶入」の 拙文、「茶入のはなし」よりの抜粋です。 この「淡交別冊47号」は大名物や中興名物などの名品のほか、 現代の茶入も紹介されております。 作る立場からの「茶入のはなし」です。 ご一読いただき、ご意見を賜ればさいわいです。 へその緒を着る 何事にもいえるが、素材の特性をよく知ることは大事なことである。 ロクロで成形することも、土 . . . 本文を読む

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昨年父、先代の猶香庵が亡くなって、 受け継いだものに茶園の維持がある。 もともと朝日焼の地は、足利時代の頃は、 七名園の一つ「朝日」という茶園であったという。 宇治の七つの名園の中でも、 「朝日」は一番広大な園で、 宇治の宇治川右岸の大部分であったらしい。 朝日焼の「朝日」は、 朝日山の麓であるからというが、 この地を慶長の頃は「朝日」と言っていたのかもしれない。 そ . . . 本文を読む

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4月に窯元で、5月には京都祇園庵、 そして6月23日から29日まで新宿京王デパートにて 先代猶香庵の遺作展を開催させていただきました。 会期中、26日(日)には、三笠宮殿下、妃殿下に お成りいただく光栄を得ました。 また、連日本当に多くの方々のご光来を得て、 遺作展を、本当に成功裏に終えさせていただいたこと。 心より感謝申し上げます。 私としましては、父を送る一つの区切りを 無事終えさせてい . . . 本文を読む

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明日6月23日(木)より、新宿京王百貨店 にて、昨年8月になくなりました 父松林猶香庵の遺作展を開催させていただきます。 29日(水)までです。 併せて私の近作はじめ、朝日窯の作、 また、今年から手がけました、妻栄子の 「窯変ジュエリー」も含め、 これからの朝日焼を一堂にご覧いただけると存じます。 28日までの6日間は、添え釜もございます。 また会期中、私と家内とが会場に詰めておりますので、 . . . 本文を読む

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(前略、「茶入のはなし」でUp済み) 肩が少しでも下がっていると、作ったときにはわからないほどでも、 乾燥すると中心部分が上昇してきて、なで肩になる。窯で焼成するとさらになで肩になる。 やっかいなものだ。 さらに茶入では糸底を残さなければならない。 茶碗などでは後で削るので、余裕を残して糸切りをすればよいのだが、 後で削れない茶入では、厚く残すと重くなる。底を薄くしようと思うと、 よく底に穴を空け . . . 本文を読む

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朝日焼は、代々ロクロの技をその特徴の一つとしてきた窯である。その朝日の伝統を受け継ぐ私にとって、ロクロとは単なる作る手段以上の存在である。 ロクロをひくというのは、素人の方が見ていると自由自在に形を操っているように見えるそうだが、これがじつに制約が大きい。 土を伸ばしてゆけば、伸びるだけでなく広がって口径が大きくなってゆくし、広がったものは元へは返らない。また、軟らかい土だから、自重に耐えるのも限 . . . 本文を読む

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