「ちゃわんや15世 豊斎のblog」
茶陶、朝日焼の十五世、松林豊斎。
陶芸、お茶、日本の伝統的な美意識のほか、趣味のPCや携帯、そして祇園の遊び方。
 



つい先日(4月24日)文化庁から「日本遺産」が発表された。 全国から83件の申請があり、「日本茶800年の歴史散歩」など18件が認定されたとのこと。 「宇治茶」が認定されたのではなく、「日本茶800年の歴史散歩」が認定されたのである。 「日本茶…」の場合には、宇治市、城陽市、八幡市、京田辺市、木津川市、宇治田原町、和束町、南山城村の8市町村にあるお茶関係の文化財26件によって、宇治茶800年の歴史をストーリー化した。とある。 このストーリー構成文化財は、宇治市からは 黄檗山萬福寺門前の駒蹄影園跡碑 奥ノ山茶園 興聖寺 茶陶朝日焼 白川地区の町並み 中宇治の町並み 宇治川 宇治橋 通圓茶屋 黄檗山萬福寺 宇治神社 宇治上神社 宇治茶手もみ製茶技術 名水汲み上げの儀 茶壷口切の儀 茶筅塚供養の儀 の16件が選ばれた。ということである。 . . . 本文を読む

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平等院の平成の大修理もいよいよ完成間近、4月3日から一般公開される。それに先立って、今月初めから三代目の鳳凰が鳳凰堂の屋根に上がった。 朝日焼の方から宇治川越しにみると、長らく(工期は一年半)鳳凰堂にかかっていた工事の素屋根がとれて、やがて今月の初めから眩いばかりの金の鳳凰が屋根の上に現れた。 . . . 本文を読む

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今年も桜が散っている。 僕はずいぶん前から、 「あと何回桜の開花を見ることができるんだろう」 桜が咲くたびに思っている。 しかし本来「花」とは、虫を寄せる美しく咲いているもので、 それは遠くに花粉を運び実を結ぶためだ。 その証拠に風で花粉をはこぶ植物は美しくない。 だとすれば、実を結ぶためでなく美しい花は、何のためだろう? 私はその辺が、すこし引っかかるとともに、 人の身勝手さとなんか物悲しさを感じるのである。 . . . 本文を読む

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「お茶にする」って言葉は、単に「お茶を一緒に飲もうよ」という意味だけではない。 「休憩しよう」とか「一緒にお話しよう」とかいう意味も含んでいる。 「休憩」には「一服する」という言葉もある。これはもともとタバコを一服吸おうという意味であったのだ、タバコのことは忘れ去られて、タバコを吸わない人でも「一服しよう」と言うようになった。ただタバコだけでなく「お茶を一服」という意味もあるようだ。 低次元の例で恐縮だが、ナンパするのも「お茶飲まない?」。 別にコーヒーでもいいんだけど… 「(酒を)呑む」や「食事をする」と同じようにひととひとのコミュニケーションの媒体などだ。 お茶がコミュニケーションツールなのは世界共通項だが、その文化はその民族それぞれで、中でも日本のものは独自に発展し、非常に個性的な文化であることは間違いないだろう。 第一お茶が緑色なのは日本だけである。日本以外はみんな茶色。 そういえば、私は小学生の頃、クレヨンの色を見て「どうして茶色が緑でないんだろう?」って疑問に思っていた。 しかし日本語の「茶色」って言葉が、どうして世界標準の色を表すんだろう。ま、日本茶にも「ほうじ茶」のような色はあるけど… . . . 本文を読む

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昨日朝霧橋の畔、ちょうど神輿洗いのところで、稚鮎の放流をしていた。 宇治川漁協の年中行事で、今回は今年二度目だそうで二万尾ほどの放流という。 鮎漁解禁の前までに四回程度行うらしい。 バケツで放流するのかと思っていたら、水槽を積んだトラックから、 バキュームカーで使うような太さの透明のホースで、川に直接ドッと放流する。 稚鮎といっても、よく見れば10センチくらいの体長で、 すぐにも塩焼きできるような大きさだった。 . . . 本文を読む

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今でも諳(そら)んじて歌える。 よろず世かけて亀石の すがた動かぬ宇治川の 流れとともにすえ遠く つきぬ教えぞよどみなき 小学生にわかる筈もない文語の難しい校歌である。 よく高校野球で歌っている校歌の方が、 よっぽどわかりやすい。 しかし今思い出してみると、 五七調で格調高いし、 「宇治川」と「教え」の両方が「淀みなき」に 懸かっていることがわかる。 宇治川は、急流で「淀みがない」という川だったらしい。 しかもこの川は下流に桂川、木津川と合流すると、 淀川となるので、 宇治川はその淀川を対照しているのであろう。 この言葉を使った歌が、他にもたくさんある。 それをふまえて、教えとともに「淀みなき」と結んでいるのを、 最近気がついた。 源氏物語の「橋姫」に、 薫の君が、八の宮の邸に透垣(すいがい)越しに 大君と中の君が、箏と琵琶をひいているさまを、 覗き見るシーンがある。 そんな「八の宮の邸とは、朝日焼さんのあたりだと思う」 と瀬戸内寂聴先生がおっしゃっていた。 その時ざわざわと、 網代木を揺らす宇治川の音が聞こえている。 宇治川とはそんな音のある川である。 今度の土日は、宇治川祭りと桜祭りである。 8日(日)は松露会の「月釜」もかかる。 ぜひ大勢の方々に、宇治川の春を楽しんでいただきたいと思う。 . . . 本文を読む

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8月16日 今日は8月16日、大文字の送り火の日でもある。 東日本大震災の年でもあり、そのことで一悶着したがそのことはここでは触れない。 今朝朝日焼への出勤途中で、子連れの家族が宇治川に何か流していた。 よく見るとおしょうらい(お招霊)さんを流しているのだった。 宇治川に流すのは川を汚すからと、もう二、三十年前からうちでは流していないが、まだ流している人もいるんだと思ってみていた。 そういえば、中ノ島の岸もそれらしいものが浮遊している。 意外と今でもそんな人たちもいるんだと思っていたら、三人ぐらいのいつも川べりで談笑している人が、今日はギターを弾いていて、「精霊流し」を演奏していた。 . . . 本文を読む

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先週の大雨の影響で、今日もまだ宇治川は増水中。 雨がやんでからもう何日にもなるのに… でも増水中の宇治川の迫力。 流れの音もすごいし、スピードも。 時節柄このエネルギー、 発電にも使わないで、 流しっぱなしはもったいない気がします。 . . . 本文を読む

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昨日でゴールデンウィークが終わりました。 今年はこの連休中に一人で愛宕さんに登ってきました。 以前は月参りをしていた時期もありましたが、 昨今は登窯前と千日参り、大晦日ぐらいでネンニ会ぐらいでしょうか。 今回は今月末の登窯窯焚きのの安全といい焼き上がり祈願です。 . . . 本文を読む

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宇治川畔の桜も満開を過ぎ、散り始めました。 今年は、枝垂桜は早く咲いたのでもう葉桜になっています。 今年の桜もいよいよ見納めかな… 宇治川の流れを見ていますと、桜の花びらがあとからあとから流れてきます。 もちろん道にもいっぱいこぼれているのですが、 川の流れは格別、春のなごりを感じさせてくれます。 作陶教室の生徒さんに去年去年教えていただいた、 「散る桜 残る桜も 散る桜」 の句が浮かんできたので、調べてみると良寛さんの句でした。 大東亜戦争の時に、特攻隊の心情になぞらえた句として知られています。 . . . 本文を読む

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ここのところの大雨で、宇治川は増水中。 朝日焼の前の端だから、不便この上ないし、 観光客や散歩の人も少なくなる。 今朝は、朝からアブラゼミが鳴いている。 この蝉の声を聞くと梅雨は明ける。 不思議なもので、梅雨明け宣言よりも早い。 梅雨の中休みを間違って鳴き始めることはない。殆ど。 気象庁よりも正確かも… どうして梅雨明けが蝉にわかるんだろう? . . . 本文を読む

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私ども朝日焼の太陽が丘の前の、粘土採掘の貯鉱場に、自生の藤が咲 いていた。 道から少しだけ入った森の中。 誰にも知られずに咲いていた。 写真ではその雰囲気がわかりにくいかもしれないが、それは見事なも ので、木の一番高いところまで花を咲かせていた。 . . . 本文を読む

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先週の火曜から今週の火曜日まで、個展で出張していた。 昨日久しぶりに宇治川を散歩していると、 中ノ島で、すごい望遠レンズをつけたカメラを三脚に据えて、 手持ちぶさたに何か待っている人がいた。 「何をねらっているのですか?」って問うと、 「レンジャク」っていう鳥を待っているとのこと。 この鳥は、ヤドリギの実が好きなんだそうで、 平等院の堤の大木に生えているヤドリギに向かって、 カメラは据えられていた。 望遠レンズは、迷彩色のカバーが掛けてあった。 . . . 本文を読む

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今朝、久しぶりに大吉山に登った。 大吉山というのは、窯元の裏の山で、 別名、仏徳山ともいう。 標高は120mちょっと、 宇治の町を一望でき、道もよく整備され、 いい散歩コースになっている。 . . . 本文を読む

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昨日光悦会に行ってきました。 まだ紅葉は少し早いとはいえ、 光悦寺の紅葉は格別ですね。 京都席に、堀田家所持の銘「下紅葉」という 朝日が出ていました。 なかなかいい茶碗でした。 . . . 本文を読む

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