「ちゃわんや15世 豊斎のblog」
茶陶、朝日焼の十五世、松林豊斎。
陶芸、お茶、日本の伝統的な美意識のほか、趣味のPCや携帯、そして祇園の遊び方。
 



先週の火曜から今週の火曜日まで、個展で出張していた。
昨日久しぶりに宇治川を散歩していると、
中ノ島で、すごい望遠レンズをつけたカメラを三脚に据えて、
手持ちぶさたに何か待っている人がいた。

「何をねらっているのですか?」って問うと、
「レンジャク」っていう鳥を待っているとのこと。
この鳥は、ヤドリギの実が好きなんだそうで、
平等院の堤の大木に生えているヤドリギに向かって、
カメラは据えられていた。
望遠レンズは、迷彩色のカバーが掛けてあった。

もうこの場所に来て4日目で、
赤いヒレンジャクと黄色のキレンジャクがいるそうで、
キレンジャクの方が珍しいのだそうだ。
その人は親切にも、自ら撮ったそれら鳥の写真をみせてくれた。
なるほどきれいな鳥で写真を撮りたくなる気持ちもわかる。
そして、「この鳥を狙って、50人ぐらい来てますよ。」
と教えてくれた。

よく見ると対岸の平等院の堤には、
同じような望遠レンズのカメラが三脚に据えて並んでいる。
とても50人じゃきかないくらい。

後で、京都新聞には、
下流の木幡池に、ノハラツグミという鳥が飛来している写真入りの記事があった。
日本には滅多に飛んでこない鳥で、西日本では飛来した記録がない。とのことだった。

今朝も宇治川は、望遠レンズの砲列が並んでいた。
今日はヒレンジャクが十数羽ヤドリギにとまっていて、
私も見ることができたが、
遠目では写真のようなきれいな鳥かどうかはわからない。

帰ってネットで調べてみると、
平等院の前のヒレンジャクはたくさん upされていた。
去年は宇治川には飛来してこなかったこと、
一昨年はキレンジャクも少しだけいたこと。
数年前から、この時期にこのような騒ぎになっていたらしい。
木幡池のノハラツグミにいたっては、
この先、生きているうちに体験できないだろうと言うような人もいた。

軽自動車が買えるくらいの、デジタル一眼レフとレンズを抱えて、
珍しい鳥のために日本中、追っかけをする人たちがいるんだぁ。
私があまり知らない世界だったので、
「すごいなぁ」とため息混じりで感心した次第だった。

コメント ( 1 ) | Trackback ( 0 )



« お正月と息子たち アクセスラン... »
 
コメント
 
 
 
ノハラツグミ (木幡の散歩人)
2009-03-28 11:21:21
木幡池のノハラツグミは、まだいるのでしょうか。
幸いデジカメでの撮影はなんとかできましたが。
みなさんすごいカメラで、そのカメラに圧倒された次第です。
 
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。