HANA 奇跡の46日間 / 코리아 / Korea
2012.05.03、韓国公開
2013.04.20、日本公開
映画『ハナ〜奇跡の46日間』オフィシャルサイト
Movie Walker HANA 奇跡の46日間
シネ21(韓国記事) 코리아 (コリア)
ペ・ドゥナ&ハ・ジウォンという、韓国2大女優の共演。
1991年4月、千葉県での世界卓球大会に出場した、
実在する【統一コリアチーム】を描い映画です。
同じ年頃の、同じスポーツをやる仲間として、
同じ人間という視点から描いていて、
まさに、『JSA』のスポーツ版!
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政治的な事情の前には、スポーツさえも無力。
でもね、それでも。
人間はお互いを支え合う存在になれるんだなぁと。
同じ目標を持てば、一緒に頑張ることだってできる。
心も通いあってくる。
それが、大きな力になるし、たとえ別れても生きる力になる。
この映画、ちょっと変わった映画館で見ました。
虎ノ門ガーデンシアター
今年の4月27日にOPENしたばかり。
都内のビル群の真ん中に、芝生広場があって、
そこに、農園やフットサルコートやビヤガーデン、
移動式映画館があるんです。
こちらが、映画館の入り口。
内部の写真を撮るのを忘れました。
座席はクッションもあるし、ボトルホルダー付きの肘かけもあります。
スクリーンも、下手な映画館よりもちゃんとした大きさで、
画像もきれいでした。
観客にはおじ様おば様の他に、
卓球をやっている様子の少年少女も。
気軽に映画を楽しめる環境がいいですね。
場所がら、スポーツを主題とした映画が多いのか、
6月までのスケジュールを見ると、
この映画のほかに、もう一本、韓国のスポーツ映画を上映予定。
『裸足の夢』
東ティモールにサッカーを教えに行った韓国人コーチのお話で、
こちらも、実在の方をモデルにした映画です。
日本人スタッフの方のブログを読むと、この映画も見たくなる♪
*** 韓国映画スタッフブログ ***
「裸足の夢」東京上映決定!!
あ、脱線してしまいました。
お話を『HANA 奇跡の46日間』に戻して。
この映画の魅力は、まず、韓国と北朝鮮という、
分断国家の現状を描いているところです。
スポーツ映画だと思ってご覧になった方には、
北朝鮮チームの実情を驚かれたかもしれません。
昨年度、キネマ旬報の日本映画部門で1位となった
『かぞくのくに』は、
北朝鮮で暮らす人の現実をとらえた映画です。
キネ旬では、主演の安藤サクラも、主演女優賞に選ばれました。
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ただ、この映画で、北朝鮮選手を演じるペ・ドゥナのセリフが、
心に響きます。
祖国の重さとともに、大切さを感じます。
1991年の世界卓球大会で、統一コリアチームが戦えたのは、
男子の日本チャンピオンだった
故・荻原伊知郎さんの功績が高かったそうです。
パンフレットに書かれた荻原さんの言葉です。
「その国のスポーツがおかれている状況や
選手たちの気持ちを慮ってあげたことで、
彼らとの関係が壊れなかったと思います。」
単に北朝鮮への偏見を描いているのでははなくて、
それぞれの国を代表する選手の思いがあって。
その思いをエネルギーに変えるスポーツ選手の様子が、
よく伝わってきます。
あ、ちょっと余談ですが。
映画の冒頭で、韓国での合宿所の風景が出てきます。
韓国には、「テルン選手村」という、オリンピック強化のために、
全スポーツが利用する選手村があるのです。
イ・ミンギ主演の「テルン選手村」をご覧になってみてください。
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韓国のオリンピック選手事情は、こちらの映画がお勧めです。
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話を戻して。
この映画の魅力その2は、
何よりも、卓球の試合シーンが実にリアル!
卓球技術を指導したのは、映画のモデルとなった、
ヒョン・ジョンファ卓球監督。
かなり厳しい指導だったんだろうなぁ。
ハ・ジウォンが、舞台挨拶で涙してたりしたし。
できあがりが、こちら。
ペ・ドゥナとハ・ジウォンだけでなく、
ハン・イェリが、すごーーーく良かった!
決勝戦での試合は、大きなクライマックスとなっていました。
先日の百想芸術大賞でも新人女優賞に輝いていましたが、
彼女は、2歳のころからダンサーをしていたそうです。
だから、あれほどの表現力が生まれるんでしょうか。
*** 10asia(Kstyle記事) ***
My name is ハン・イェリ「小さくて深い池」
「幻想の中の君」ハン・イェリ“彼女の奥深い物語り”
そして、他にも、韓国映画の楽しみでもある、
助演陣の顔ぶれ。
この映画にも、韓流ドラマで楽しませてくれた俳優さんが
たくさん出ていました。
<オ・ジョンセ>
韓国の男子チームの中心選手、オ・トゥマン役。
こ、この方は、ユチョン主演の「会いたい」で、
ユチョンにヒョンと呼ばれていた刑事さんではないか!
<イ・ジョンソク>
北朝鮮の男子チーム選手。
イケメンなので、韓国チームの女の子から言い寄られちゃう。
でも、彼には受け入れられない事情が。。。
2010年ドラマ「シークレットガーデン」で人気が出て、
2011年は「ハイキック3 短足の逆襲」でプインプインが大流行。
若手俳優の最有力株。
<チェ・ユニョン>
上記↑イ・ジョンソクに一目ぼれして、猛烈アタックする
韓国女子チームの一人。
この方、どこかでお会いしたと思ったら、
「製パン王キム・タック」のタックの妹役の子だ!
<パク・チョルミン>
韓国チームの監督。
この方、ドラマ「地面にヘディング」で、
ユノのエージェンシーでしたよね。
さすが、スポーツ選手へのアドバイスが上手~。
<キム・スンウ>
北朝鮮チームの監督。
こちらは、たくさんの映画に出演していますね。
以上です~。
臨場感を味わうには、スクリーンがお勧めですよ。^^
よければ、また、遊びにいらしてくださいねー(*^^*)
おはようございます。過去記事失礼します。
この映画、 昨年 韓国公開前に観る チャンスがあってみたのですが
日本公開が決まってないって お話されていたんですね
日本で公開されて 良かったと思いながら...
hoppenさんの ブログ記事 読みながら
いい映画だったなぁ~って感動再び...
DVDになったら また観ようかと ちょっと思いました。
また 立ち寄ります。
TBも、ですよね。(*^^*)
試写会、参加されたんですね。
羨ましい!
あの頃、チェックを怠っていて、後であまりの豪華さに感動ー。
映画への思いの深さを感じました。
国の違いの現実があって、それでも、一緒に何かに向かうって、大きなパワーになる。
やはり、変わらない現実もある。
でも、一緒に力を合わせた思いは着実に残りますよね。
これからも、どの国にとっても幸せな未来になるよう、
スポーツもそうだし、映画やドラマや音楽を一緒に楽しんで、
たくさんの思いを共有したいなぁと。
本当に、心に残るいい映画でした。