hoppenの韓的な日々♪

2004年・夏、イ・ビョンホンssiに出会ってから韓流へ~韓国映画&ドラマで刺激的になった日々を綴ります。

ミュージカル『エリザベート』in韓国ブルースクエア劇場(2012.02.26・夜の部)

2012-03-12 00:01:00 | 韓国映画・ドラマのレビュー

120229 JYJ Junsu musical Elisabeth tv commercial


JYJのジュンスが、死の役(トート)にキャスティングされた
ミュージカル『エリザベート』。
韓国まで見に行ってきました。

ジュンスが、
東方神起のシア・ジュンスでもなく、
JYJのジュンスでもなく、
ミュージカル俳優キム・ジュンスとして、
堂々と光り輝いていたのが印象深かったです。

おどろおどろしい死神ではなくて、どこか清らかで。
まるで、天使の仮面をかぶっているようなトートでした。
日が経つほどに、トート・ジュンスが恋しい・・・。

生感覚を味わいたいと思い、
敢えて予習をしないで見に行きました。
だから、予想の付かない展開を楽しめ、
エリザベートの数奇な運命を体感できた気分です。

ジュンスだけでなく、
演出・舞台・衣装・キャスト、
どれも素晴らしくて見応えたっぷりのミュージカルでした。
あまりの感動に、涙しながら、
スタンディングオベーションで拍手を送りました。

帰ってきてからエリザベートについて調べ、
宝塚ファンの姉に宝塚版『エリザベート』をお取り寄せして見て、
すっきり!

*** ここからネタばれあります! ***

『エリザベート』は、ハプスブルグ家の皇后エリザベートの一生を
ミュージカルというエンタテインメントに昇華させた作品です。

1992年ウィーンで生まれ、その後ヨーロッパ各国で上映され、
日本でも上演されました。
2000年には宝塚版も登場し、何度か再演されています。

エリザベート (ミュージカル) - Wikipedia

20年を経て、韓国に上陸。

こちらは、公開稽古時の映像です。
素晴らしい歌唱力を披露していますが、
舞台ではもっとすごかったです。



上演したのは、昨年新しく誕生したブルースクエア劇場。
  


ロビーはこんな感じです。
 
 



本日のキャストの面々。



こじんまりしていて、舞台に近い。
そのせいか、キャストの生の感情を浴びているかのようでした。

それぞれのキャストの魅力を語ると・・・。

まず、エリザベートの歌と演技に圧倒されました。
感情がほとばしり、力強くて。

彼女なら、死神さえ簡単にその命を奪えはしないだろう。
強いエリザベート。
ジュンスが演じたトートとは常に対峙しているようでした。

エリザベートを愛し続ける皇帝は、
一途でいとおしくなるほどでした。
でも、自分の母親には強く出れなくて、
嫁姑の間で翻弄されてしまう。
どんどん年老いて行くんですが、
それもうまく表現されていました。
皇帝という地位と時代にほんろうされながらも、
一人の女性を愛し続けた誠実さが胸を打ちました。

姑も迫力なんですが、
どこかコミカルだったのが、ホッとしました。
宝塚版は悲劇路線だから、この辺がつらくてね。。。

ストーリーテラーのルキーニ役は、
ユニークでムードメーカー。
明るくて面白くて。
でも、そっかぁ。
彼が、そうだったんですね…。
詳しく書いちゃうと面白くなくなりますね。

それと、エリザベートの息子、ルドルフ役!

子役のときは、むっちゃ、かわいいのぉ♪
子供が、ちゃんと演じるんです。
歌も歌うんです。
清らかで、かわいい声で。

青年になったルドルフは
気品にあふれ優しくて線が細くて。
最期の引き金になる
母への恋しさを歌うシーンはとても胸を打ちます。

あとで紹介するジュンスのツイッターにも出てきますが、
鏡がとても効果的に使われていて、
この辺りは、宝塚版の演出よりも好きだなぁ。


そして。
ジュンスが演じる死の役・トート!

2011年6月に、ジュンス主演のミュージカル『モーツァルト』を見に行きました。
*** hoppenの韓的な日々♪ ***
ミュージカル「モーツァルト」(2011.06.24・夜の部)

このときも、ジュンスはミュージカル俳優としての地位を
しっかり確立しているなぁと感じましたが、
今回は、死という独特の役を、自らの解釈で演じていて
本当にすばらしくて。

今のジュンスが存在してくれたことに、
ありがとうと伝えたいです。

死を導くトートという役。
怪しげに、皇后エリザベートにまとわりついて、
黄泉の世界へ誘惑し続ける役です。

背筋が凍りそうな怪しげな姿で。
怖かった。

でもね。
ジュンスのトートは
おどろおどろしい死神じゃないんですよ。

どこか清らかで。
まるで天使の仮面をかぶっているようにも見えたんです。

他のトート役は銀髪のかつらを着用しているようです。
周りの死神たちも銀の長い髪でした。
でも、ジュンスはかつらを着用せず、
自分の髪の毛を染めて舞台に立っていました。

だからでしょうか。
死を強要する死神ではなくて、
エリザベートに寄り添う天使にも見えてしまった。

宝塚版ではトートは主役なんです。
常に、エリザベートを死へと誘惑し続け、
彼女の生命を握り続けている存在。
彼女が死を拒むと、とても悔しい顔をします。

でも、ジュンスが演じたトートはそうじゃなかった。

死を拒み、強く生き続けようとするエリザベートに、
ほほ笑みさえたたえていたような。

「ずっと待っているから、ずっとそばにいるから」
余裕を持って、
彼女のそばに寄り添い続ける存在でした。

エリザベートの前に初めて現れた時も、
まるで初恋のような出会いだった。
これは胸キュンしましたよーーー!
死の役だって言うのに、胸がキュンとするんです。

エリザベートの最期は、まるで結婚の儀式のようでした。
純白の衣装に身を包んだトートに抱かれ、
白いネグリジェに身を包んだエリザベートは、
花嫁衣装のウェディングドレス姿に見えた。


トートは、エリザベートだけでなく、
彼女の息子・ルドルフにも近づきます。

先ほども書きましたが、
ルドルフは1幕では子役が登場します。

この子役ルドルフとトートのシーンがとてもよかったのぉ!

一瞬トートに笑みが見えて、
それがとろけちゃいそうでした。
死神としての誘惑の笑みだったのかな。
あのほほ笑みを見たら、
ルドルフ君が友達だって信じちゃうのも無理はないです。

大人になったルドルフは
再びトートに出会っても恐怖を感じることはなかった。
死のダンスは氷のようにつめたくて、とても怖いんだけど。
トートは、決して死を強要しない。
死に向かったルドルフの、最期の瞬間に同化するだけ。

場面ごとに衣装があって、
それぞれのシーンを表している感じがします。
このシーンでの黒のシースルーの衣装は怪しいほどに美しかった。
(ジュンスのプリ尻をつい、ガン見!)

このシーン。
ジュンスが、自分のツィッターで語っていました。
*** BSL TVXQ+JYJ=90% ***
2/16-20 JS Twitter
より
エリザベートもとてもかわいそうだけど....
僕はルドルフが...もっと切なくて...
ルドルフがお母さんに「助けてくれ」と言って哀願するシーン....
「ママ聞こえますか。」....
このセリフ...僕をいつも泣かせる。(3:53)

僕が母の鏡であればいいと思います..
僕を見てくれるし声を掛けてくれるから......(3:58)

この歌詞...自分の出番前に見ていると
いつも涙が一滴ぽろっと零れて...
涙を拭いても行くのだと毎回怒られて...
僕は死なのに.......(4:00)

死(トート)も、自分が一人だから...
誰かずっと道連れにしようとしたのはないだろうか...?
全知全能の力は持っているが、
それでも一人だから.....
寂しさ...を克服していなかったから...(4:12)

僕の待望の僕だけの女性。
長い時間を渇望した末に。
エリザベートを死として持っているが...
その死として結局、また失うことになる。
一つになりながらも、
また結局到達することができない愛...
孤独な死(4:22)

エリザベートに出てくるすべての人物は...
みんな切ない(4:29)



ジュンスのトートは優しい。

トートは、ただ「死」を導く役であって、
死神ではないってこと、かな。


雨の日にも、ジュンスはこんなツィを残しています。
*** BSL TVXQ+JYJ=90% ***
3/4-6 JYJ Twitter
悲しみ...破って出て来た孤独


僕が死ぬ時....
ちょうど世の中がこうだったらいいなぁ...
何にもないこんな所に立って...
そうじゃなくてもこんな感じで...


ジュンスのトートは、
この風景の中へエリザベートを導きたかったんでしょうか。


いろんな解釈が可能で、
演じる俳優によっていろんな顔を持つことができる
ミュージカル『エリザベート』。
韓国版では、
エリザベートはダブルキャストで、
トートはトリプルキャストで構成されています。

ジュンス・トートが、もう一人のエリザベートと演じているのも見てみたいなぁ。


それぞれの役に見せ場があって、飽きさせないミュージカル。
もう1度見たい!病にかかっています。

私が見た日のジュンスの表情は、とても満足した感じでした。
前の方に、ジュンスのご両親が見に来ていたそうです。
 
 
 
  


すんごく感動して、泣きながらカーテンコールに拍手してたんですが、
会場も、とても盛り上がっていたのに、
カーテンコールは1度でおしまい。
電気が点いたら、
みんなさっさと帰り支度をしちゃって残念でした。
あっさりしてて、韓国らしい?^^;;

こちら↓は、ツアーで買った写真です。
どうやら、初日の写真かな。




エリザベートとのシーン。
まるで戦っているような二人。


私が最も好きな、ルドルフの死を迎えるシーン。
この黒のシースルーな衣装が、最高にセクシーだった♪


これは、ラストシーンかな。
新婦を迎えるかのような白い衣装。
私が見たときは、もっと柔らかい表情だったような気がします。


カーテンコール。




到着した金浦空港では、『エリザベート』の広告の裏に
『モーツァルト』が7月から再演するとの広告がありました!
ジュンスの再々出演はあるんでしょうか!?
 


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6 コメント

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素敵ですねぇ・・・ (tubana)
2012-03-12 14:14:42
hoppenさん、有難うございました

拝見しただけでも胸がいっぱいになりました。
可能なら見たい~~です。

ジュンス、よかったです。
この役をどれだけ精魂こめて自分のものにし
持てる力以上の努力もして
演じ切ったのかと思うだけで
感動します。

ご覧になれて本当によかったですね。
記事に来て下さって感謝です。

せめてDVDでもいいから見たいです。
返信する
>tubanaさん (hoppen)
2012-03-12 23:52:09
ミュージカル俳優、キム・ジュンスの魅力が、うまく伝わったでしょうか・・・。
バイトの忙しい時期で迷ったんですが、
行くことができてよかったです。
帰国した日は、空港から職場へ直行しました。^^;;

多くの人に見てもらって体感してほしいですが、
チケットを取るのも困難なようですね。
DVD化は、原作への版権とかがあるから、大変なのかな。
『モーツァルト』もミュージカルではDVDになっていませんものね。
でも、ぜひ、DVD化してほしいです。

ジュンスの役作りの基本は、やっぱりジュンスらしい優しさが表れる気がします。
さすが、ウリ天使・ジュンスです。!^^!
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>korean fanさんへ (hoppen)
2012-03-15 18:24:55
コメントを頂きありがとうござました。
メールアドレスが記入されていたので、
今、コメントを保留にさせていただきました。
ごめんなさい…。

写真なのですが、「hoppen」のロゴが入っているのものは、
ツアーに参加した人だけが買うことができました。
1枚800円だったんですが、大きい写真だったし買ってしまいました。
他に自分が写っている集合写真も売っていましたが、それは買わなかったです。^^;;

今回はカーテンコールの撮影も禁止なので、ちょっとさみしいですね。

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感動が再び・・・ (ヨンハ姐さん)
2012-03-15 22:41:20
素晴らしい!!感動がまた蘇えってきました。
帰って来てから、ジュンス中毒におちいり、出来るものなら、もう何度も観たいです。

エリザベートが幸せな時はトートは出てきません。不幸に見舞われると出てくるので、第2部の方が登場多かったですね。
生きているのがつらい時にあんなトートに誘惑されたら、あっさりついていってしまいそう。いけない、いけない、くれぐれも気をつけください。

これからロングランして、30代になったジュンスの深みを増したトートが見てみたいと思いました。悩殺されそう!!
なんか、だんだん、自分が危ない人になってきたので(笑)、この辺で・・・

機会があったら、いえ、作って、是非また行きましょう。
返信する
>ヨンハ姐さん (hoppen)
2012-03-16 08:13:02
素晴らしい舞台をみることができて、ホント良かったねぇ\(^^)/
次に見るときに、また、進化しているんじゃないか。
ジュンスはそういう期待に応えてくれるアーティストなんですね。
充実したソウル滞在も楽しかった!
また、ご一緒してねー!
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>ぱぴこさんへ (hoppen)
2012-04-05 01:05:17
かわいいコメントをありがとうございます。
せっかくコメントをいただいたのですが、
メルアドは公開すると危険だと思ったので、
いったん保留にさせていただきますね。
ぱぴこさんのブログを拝見したいので、
ブログのアドレスを教えていただけますか?^^
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