福岡の看板屋 独り言(看板.・カワムラ)TEL092-935-7058

皆様に生かして頂いてる看板屋としての呟きです。内容は独り言なので、万が一気分を害された方が居られましたら何卒ご容赦。

激ウマのチャーハンとの出会い。

2024年08月03日 | Weblog

2017年12月記事

4年くらい前だったか・・・

息子のサッカークラブの公式戦でトアル街に出かけた時の事だ。

 

私らの住居から1時間程離れた街で試合会場に

迷わないように 時間に余裕を持ちすぎ出発して

中途半端な時間になり 暇を潰さねばならぬように

なったのだ。

 

妻:「今 何時?丁度お昼やね~ 何か食べんと」

という事で、全国店展開のトある中華飯店に飛び込んだ・・・

 

休日のせいなのか 昼時なのに 店内にゃ 

ポツポツとしか人は居らず

私:「ママ、こりゃ~ババ引いたんじゃねえのか? 

見てみい 閑古鳥が鳴いとるぞっ!」

妻:「休日やけんたい 私は五目そば食べよっ~と!パパは?」

私:「チャーハンに決まっとる シェフの器量が判るからな 

絶対にチャーハンだ これだけは譲らねえ!」

と、レシピは統一されとるのに、閑散とした店内の理由を探し 

入店の後悔を繁盛とは何か?の知識の糧に

しようと思ったのだ。

 

結構な時間がかかった・・・

妻:「お先に・・・」と言いつつ 五目蕎麦をつるつるすする妻。

私:「遅い!遅すぎるっ 佐々木小次郎が武蔵に待たされる

時の心境だ おい・・・ 後何十年待てば飯に

ありつけるのかっ 聞いてみてくれないかっ?」

と貧乏ゆすりをしていたら

妻:「じ、地震っ!?パパ 今、地震があったよ!?」

私:「ああ、ココのシェフは、自信がナイと見たっ 

じれて 大地が地震を起こしたんだろうよ

次ぁ 火山の大爆発が起こらんどきゃぁ~いいがなっ 

フン!」と原因はワシの貧乏ゆすりだという事を

種明かしする余裕もなかったのだ。

 

お預け喰らった メタボジジイの空腹感は一層に増し 

「もし、ここで不味い物でも食わせりゃ そりゃあ~」

割り箸を両手に持ち 爪楊枝を鼻に突っ込み豚にして 

テーブルにトントンやりながら 

「おそい・おそい・おそい・腹減った!」と

小学生でもやらんブーイングコールをやるのだ・・・

どうせ 誰も居らんのだから 旅の恥はかき捨てだぁ~

妻:「辞めんねっ!みっともない」

もしも ここに娘が居たならば 一生口を聞いて

 くれないだろう)

 

大学生のバイトだろうか・・・

細身のウェイターが済まなそうな顔でチャーハンを持ってきた。

ウェーター:「遅くなりました・・・済みません」

    私:「じらして 効果があるのは プライドの高い、

我がまま女だけだ。よく覚えとき給え青年・・・」

ウェーター:「えっ?!」

    妻:「辞めんねっ!」と怒り出す。

テーブルに目をやると、みそ汁のお椀を裏返した位の量の

チャーハン。

私:「ちょっ!ちょっと!おい おい おい おい!

この国は小人の国かっ?これって 一人前? おい君!

お子様ランチは他のテーブルじゃないのか?

で、旗も立っとらんぞっ!   

君はその~「ガリバー旅行記」って知っとるかっ?」

 

ウェーター:「えっ!?いえ これで一人前です」

私:「なっ!何を言う 早見優っ!君の目に俺は餓死寸前の

骨皮筋衛門に映っているのではないかっ!?

シェフを呼べ シェフをっ!適切な分量を教えてやるっ」

妻の私を見る目が爆発寸前になったので、追求を辞めた・・・

私:「冗談だよ 嘘、嘘~ ご苦労様・・・ありがとう」と

紳士面する私って・・・もう遅いっ!

 

ふくれっ面で、ブツブツ言いながら チャーハンを食べてみたら あ~たっ!

    私:「う、旨いっ!なんだこりゃっ?」

まあ、当然の事ながら ご飯はふっくらして 一粒一粒、

味が上手くコーティングされていて

シッカリした触感。スプーンで山を割った時に漂う 

香ばしい香り、しつこくない油の量、

塩加減は、非の打ちどころがなかった!

 

あの、懸案事項だった少ない量は ゆっくり噛みしめて

食べれば 文句の付けようのない一人前であり、

「喰ってから 文句を言えっ!」と言わんばかりの 

計算づくの成果だったのである。

 

兎に角、同じ系列店では 食べたことのない味だった。

正直、作った職人に会ってみたかったが

 

レジーで銭を払うとき さっきのウェーターに

「物凄く 旨かった!さっきは無礼な事言って

すみません・・・職人さんにくれぐれも宜しくお伝え下さい」と

頭を下げて店を後にしたのだった。

 

あのチャーハンを食べて 研究心に火が付いた私は 

後で何度もチャーハンに挑戦し、家族を困らせたのである・・・

メタボに拍車をかけた理由にもなったがね。げぷっ!