
料理を作る時、フライパンや皿などを余計によごすのが嫌で、「メンドクサイからいいや!」と手間をはぶき、結果 『可も無く不可も無く』 な料理になる事があります。
料理は、たとえレシピ通りに作ったとしても、まったく同じようにできるかといえば、そうではないですね。「ちょっとメンドウ」と思ってはしょってみたり、分量を自分の勘でやってみたり、・・・ 仮に全く同じにやったとしても、うまくできるとは限らない。時間とかタイミングとか、やはり何度かの経験が必要です。それに、味の好みがそれぞれ違うから、経験の中でアレンジして、『 うまい!』 となります。
建築の設計とは、料理 のようなものです。 料理のレシピのように、自分の中で決まり事や手順があるけれど、素材である <施主>・<ご希望>・<条件> は様々で、毎回 新作料理 を作っているようなものです。「おいしい!」と言ってもらえるかどうかの真剣勝負です。
ご希望・好み・予算をいろいろ考慮し、「本当はこうゆうものを望まれているのではないか」など考えながら、設計には手間を掛けます。
「もう考えるのがメンドクサイ・・」 とか 「これでいいや・・ しょうがない。。」 とか思う事も確かにあります。
でも、「もうちょっとこうしたら・・・」 と、また考え出してしまうのです。でも、そのひと手間が、いい建築・・ いい家・・ になります。
本当は 「ひと手間」 どころか、それを壊してまた 手間を掛け、と・・・ 手間の固まりが設計です。
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写真は、施主が長年考え続けた事を実現化した家 高輪の家 R。
設計中よりもむしろ現場に入ってから、施主自身が手間を掛けました。写真のキッチンは、その位置をかなり悩まれ、いくつも案を出しました。
⇒ 木造住宅のリノベーション 高輪の家 R
シンプルで、自分(家族)らしい暮しが実現できる家 について話をしませんか!
⇒ 志田茂建築設計事務所
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