マゾヒズムに花札を!

Female Domination & BDSM …とは殆ど関係ない花札に関する四方山話です。

改暦と改元

2006年06月06日 19時23分14秒 | 牡丹 - 6月
越後任天牡丹では、6/6に、もう一稿入れましょう。
しょっぱなから、とはいうものの…
奇数月ならゾロ目は節句になりますけど、偶数月はなにもなしですよねえ。

 ろくーがーつ むいかに ~♪

なんて歌もありますけど、続きは「雨ざあざあ降ってきて」
別の月のテーマ(異称)になってしまいますよ。
ホントに、投稿数の伸びない牡丹の月です。

再び、とはいうものの。
そうです。わざわざ書き始めたということは、ちゃんとトピックスを思いついてるのです。
今日はまた、6という数字にまつわる話をしましょう。

えーっと。
このブログでも再三にわたり登場する旧暦です。
これは、いつまで使われていたのでしょうか?
答え、明治5年(1872年)12月2日 (旧暦)まで。
その翌日の明治6年(1873年)1月1日から、グレゴリオ暦(太陽暦)に改暦されたんだそうです。

これに関しては、面白い裏話がありましてね。
旧暦のままでは明治6年は閏6月があるもので、月給制に移行したばかりの政府が13ヶ月分の給料を払うのを避けるためにバタバタと改暦してしまったとか。
閏月…
本年・平成18年(2006年)に閏7月があったことについては、投稿日付では後になるいくつかの月で、既に話しています。

13ヶ月分の給料については、別にも面白い話があるんですよ。
年号の改元です。
ねえ、明治45年は大正元年。もっと細かくに言えば、明治45年7月は大正元年7月。
このときも、明治の7月月給と大正7月月給を別個ふた月分、払わなければならないのか? という議論があったとかなかったとか。

まあ、今になれば、月給と言うものがそれだけ定着してなかったということを示す史実として受け止められることです。
昭和64年1月 = 平成元年1月 の時に、同様の話がありましたか?
おっと、おっと、いけない、いけない! 僕の年なら当然知ってますよねえ。
きっぱり、ありませんでした。

そうです。そうです。
戦後のサラリーマン黄金時代のことだって、当然知ってますわな。
いやー、植木等の無責任社員は面白かったなぁ。

ああ、ああ、いつも取り上げている万葉集、そのものずばりの唄を歌ってましたよ、あの人は。

  永六輔 作詩 中村八大 作曲・編曲

   流行歌 万葉集

(朗詠)世の中は空しきものと知る時しいよいよますく悲しかリけり

 千年以上も昔の男が
 今と同じよな愚痴こぼす
 なんとかしようよまるで同じじゃ
 サルに顔向け出来ないよ

(朗詠)ますらをや片恋せむと嘆けども思のますらをなほ恋にけり

 千年以上も昔の男が
 今と同じよな片思い
 いやじゃありませんか当ってくだけろ
 磯のアワビじゃあるまいし

(朗詠)銀も金も玉も何せむに虚れる宝子に如かめやも

 千年以上も昔の親父が
 今より立派な育てぶり
 学校の成績あてにはならぬ
 夢のある子が宝もの

(朗詠)万葉集読んでつらくおもんみた植木等の学のあるとこ…
                      なんともはや

えーっと、取り上げてない歌は、

  ますらをや 片恋せむと 嘆けども 醜のますらを なほ恋ひにけり

巻2・百十七番 舎人親王の歌ですね。
流行歌~では『思』の字を使ってあるシコですけど、本来は『醜』が多いようです。(原文『鬼』)

大の男がうじうじしてて、と親王は思いのたけを舎人娘子にぶつけたのですね。
而して、

   嘆きつつ ますらをのこの 恋ふれこそ 我が髪結ひの 漬ちてぬれけれ

「当ってくだけろ」でしたか。
うーん、現代に生きている古典!
で、落としたいのですがねえ…

以上、少なくても昭和の時代までは恋愛に関しても「現代に生きている古典」であったことを再確認した

と、この言い回し、



おお、昭和! 古き佳き日々

を丸写ししました。

………
………

わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
また、パクってしまいましたぁ!

いけない僕をイヂメて、イヂメて!
もっと、イヂメて~!!

    (;`Д´)/ヽアー/ヽアー!!


完全数

2006年06月06日 06時06分06秒 | 牡丹 - 6月
牡丹ストラップ昔見た時代劇のひとこまから。
抜け荷の探索をしていた我らがお奉行様は、ひとつの守り袋を手に入れます。
空けてみると花札が3枚。桜の20点札、牡丹の10点札、菊の10点札。
しばし考えてお奉行様、「判った。3、6、9で、ミロク、取引は本所の弥勒寺だ!」

僕はこれをみたとき、飛躍しすぎだと感じていたのですが、このブログを始めるようになった今は頷けるようになりました。
投稿日付に拘らず前に何度か話してるように、花札とは鎖国政策により禁制品になってしまったトランプの模造品だったのです。
だから、表だって数字は書けない、各月のテーマ植物の月で数字を読む、遊び人であるこのお奉行様はそこらの博徒のこころを知っていたというわけですね。

それにもうひとつは、3、6、9の法則性です。
いうまでもなく、3の倍数なんですけど、特に牡丹の6(月)に(本稿を)持ってきた理由を言いましょう。
6の約数はといえば?
2と3ですね。あと当然1と6自身も。

  1+2+3=6

ね? 代数ではこれを完全数と呼びます。
そう。6は一番初めの完全数なのです。
6は完全数。神は六日間で世界を創り一日休んだ。よって一週間は七日…

こうした「数の研究」も面白いものです。
で、書籍の紹介。
ゼロから無限へ コンスタンス・レイド 著/芹沢正三 訳。
講談社ブルーバックスにあります。

この著者のレイドさんて人は平凡な家庭の主婦なんですよ。
学問なんてどこででも、そして金をかけずにやることができる、これが再認識でき、そういった意味でも良書です。

と、この言い回し、



自然科学もいいわぁ

を丸写ししました。

………
………

わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
また、パクってしまいましたぁ!

いけない僕をイヂメて、イヂメて!
もっと、イヂメて~!!

    (;`Д´)/ヽアー/ヽアー!!



水なし月

2006年06月05日 06時04分06秒 | 牡丹 - 6月
牡丹そろ牡丹に関する話題もようやく4枚見つけた、マゾヒズムに花札を! です。
今日は花鳥ではなく、6月に注目してみましょう。

新暦では梅雨の季節になるこの月ですけど、旧暦では暑い暑い夏ですね。
これもまた牡丹からは感じられないのですが。
思うに花札春夏秋冬、春秋はきちんと季節が出ているのですが夏冬は並べてその季節感を感じさせないような気がします。

今で言えばこんな季節ですよ。
じりじり照りつける太陽、学校がお休みの子供たちは観察日記。

   蟻と蟻 うなづきあひて 何か事 ありげに走る 西へ東へ

江戸時代、「楽しみは~」の歌を多く遺した橘曙覧の作です。
「ありとあり~ありげに…」
うーん、ちゃんと歌ってますよ。
そういえば、「蟻さんと蟻さんが」って童謡が あり ますね。
なんて題だったっけ?

 あり!

わーすれてしまいました、

と、この言い回し、



いつになったら「リューアル」し終わるのだろ?

を丸写ししました。

………
………

わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
また、パクってしまいましたぁ!

いけない僕をイヂメて、イヂメて!
もっと、イヂメて~!!

    (;`Д´)/ヽアー/ヽアー!!


KWAIDAN

2006年06月04日 12時24分45秒 | 牡丹 - 6月
牡丹カス2正直なところ、牡丹に関する話題は中々出てきません。
例えば、投稿日付に拘らず以前話題にした『花札占い』でも6月牡丹の札は使いませんし。
繰り返し書いてるように日本ではあまり馴染みのない花のようです。

でも、花札成立の江戸時代にはあったようですね。
牡丹灯篭なんて怪談話があるくらいですし。
旧暦6月は晩夏ということで納涼シーズン、ということで牡丹4枚目の札は怪談話としましょう。

これをまとめたのは、小泉八雲ですよねえ。
そして、小泉八雲というのは元々は英国人ラフカディオ・ハーン(Lafcadio Hearn)、外人の手により日の目を見た日本文化といえるでしょう。
牡丹灯籠に加え、四谷怪談・皿屋敷が日本三大怪談とされています。

さて、四谷怪談ののお岩さんが信仰した田宮稲荷神柱跡が、根拠乏しいとして歴史文化財指定の見直し対象になってるようです。
まー、神社という商売にからんでるなら、厳密に調査しないとねえ、
宗教関係を聖域にしてしまうと、ろくなことがおきませんから。

なーていうと、お岩さんが化けて出てくる?
そんなわけないじゃない。

    幽霊の 正体見たり 枯れ尾花

え、怪談はホントにある、ですって?
あの付近は坂が多い、四谷かいだん、
で、納得!

と、この言い回し、



お盆は過ぎてしまいましたが… ドロドロドロ

を丸写ししました。

………
………

わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
また、パクってしまいましたぁ!

いけない僕をイヂメて、イヂメて!
もっと、イヂメて~!!

    (;`Д´)/ヽアー/ヽアー!!


あおたん

2006年06月03日 10時14分49秒 | 牡丹 - 6月
牡丹5牡丹の5点札も青短冊ですね。
これもまた興味深いことです。
投稿日付に拘らず過去に述べたことを復習しましょう。

①菊と紅葉の5点札が同じく青短である。
②1月から3月までの5点札『赤短』と呼ばれており、それぞれ文字が書かれている。
③青短には文字が書かれていない。

ということなのです。
ねえ? 他の二月は秋なのに牡丹だけは季節が突飛してますでしょう?
なぜかと思いネットでばっと検索してみたのですけど、判らず仕舞でした。
というのは、『青短』で検索すると学校関係ばかりかかるもので。実際に確認してください。

まあ、副産物というわけでもありませんが、『青短』は『青丹』と書くこともあるということを知りました。
青丹 = アオニ と読むと、これ、奈良の枕詞ですよね。

 青丹よし 奈良の都は 咲く花の 匂ふがごとく 今盛りなり

万葉集から、小野老の有名な奈良賛歌。
「咲く花の匂ふ」と例えられた栄都の実情は果たしてどうだったんでしょう?

今昔物語あたりを読むと垣間見られるますよねえ。平安貴族の『排泄』の話。
今で言うとこの『おまる』にしてた訳ですね。そして、下人がその中身を毎日道端に、バシャと巻き捨てる。
だから、汚くてしょうがない。それに加え、『一般の下水も』あります。
段々段々都は汚れ、臭くて汚くて住めなくなる。

平安時代においてすらそうだったんですから、それより昔の奈良時代はどうだったかは押して知るべしですね。
遷都が繰り返された理由はこれ、遷都せざるをえないのです。

下水汚水対策は、(著名な万葉学者・犬養孝博士曰くの)『つい最近』までは都市計画に携わるものにとって最重大事だったんでしょうね。
例の『家畜人ヤプー』のイース社会で『下水のない社会』が描かれていることあたりからも読み取れます。

と、この言い回し、



内情を推測することも時には肝要かと

を丸写ししました。
いやいや! 偶には僕も、僕もオリジナルを!
いいですか? 一句詠みますよ~

 タンよりも 少しきれいな ツバキかな

………
………

わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
また、パクってしまいましたぁ!

いけない僕をイヂメて、イヂメて!
もっと、イヂメて~!!

    (;`Д´)/ヽアー/ヽアー!!






陰陽

2006年06月02日 05時42分50秒 | 牡丹 - 6月
牡丹カス花札の6月は牡丹。
うーん、日本ではあまりポピュラーではありませんよねえ。
そういえば、カブ札には牡丹がありませんし、投稿日付に拘わりなく昨日お話した花札占いも牡丹の札は使いません。
ねえ。牡丹の花というのは圧倒的にお隣の国・中国のイメージでしょう?
占い同様、大陸からの『純輸入品』なのでしょう。

占い、八卦。
これは2ベキ乗ですか?
太極が先ず、陰と陽に分かれる。 
たとえば、偶数は2で割れるから陰、奇数は割れないから陽です。

男女で言えば、男-陽 女-陰ですね。
割れる割れないに加え、まあ主に性器の形状からのインスピレーションであることは想像に難くないでしょう。
陽根、女陰、言葉にあるくらいであまり面白くない。
その形状ゆえに♀は自分の性器に劣等感を持ち、♂は…、

と、この言い回し、



拾い物画像を客寄せパンダにしちゃおう、っと

を丸写ししました。
しかも随分とまた中途半端に…

………
………

わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
また、パクってしまいましたぁ!

いけない僕をイヂメて、イヂメて!
もっと、イヂメて~!!

    (;`Д´)/ヽアー/ヽアー!!


花と傾城

2006年06月01日 07時25分25秒 | 牡丹 - 6月
牡丹今日から6月、花札の6月は牡丹です。
この月も、10点札、5点札、カス札×2 のもっとも標準的な札構成となりますが、10点札の蝶を配した図柄は花の艶やかさを引き立たせています。

牡丹というのは本当に艶やかな花ですよねえ。
世界3大美女のひとりである中国唐代の楊貴妃、この人が牡丹の花に例えられていたのは有名です。
が、あんまり有名でない無粋な事実をいえば。
この人は超肥満体だったらしいですよ。
太りすぎで歩くことすらおぼつかない、
だから、入浴時などはモー大変!
女官総がかりで、湯船に押し込んだそうです。

まあ、美女を測る尺度も時代と場所により大きく異なるという好例でしょう。
つーことで、別の美女の話でもしましょう。

西施。中国春秋時代の女性、例の句践が夫差へ送り込んだ絶世の美女。
何でも、眉をひそめるさまが大変美しかったとか。「ひそみに倣う」というという諺が残ってますね。
この人もよく花に例えられます。
かの芭蕉は、奥の細道で、

 象潟や 雨に西施が ねぶの花

ねぶの花とはねむの花、夏に淡紅色の花をつけ、葉は、夜や雨のときには、閉じる。
すなわちこの句では、「ねぶる(眠る)」を言い掛けてるわけです。

地元では、北宋の蘇東坡にこんな詩が、

  湖上に飲す初晴後雨 

 水光 瀲表として 晴れて方に好し
 山色 空濛として 雨も亦た奇なり
 西湖を把って 西子に比せんと欲すれば
 淡粧 濃抹 総べて相宜し


雨も亦た奇なり、そういえば枕草子にも、雨など降るもをかし、ってのがありましたっけ。

もうひとつ美女を形容する修辞で「海棠の雨に濡れたる風情」というのがあります。

と、この言い回し、



私は日本海を見たことがありません
私だってなかなかのもんだよ、いやホント

の二つを巧みにちりばめ丸写ししました。

………
………

わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
また、パクってしまいましたぁ!

いけない僕をイヂメて、イヂメて!
もっと、イヂメて~!!

    (;`Д´)/ヽアー/ヽアー!!