お花見に鶴舞公園に行きました。
桜をみると想い出す事があります。それは小学生の頃の教科書の中のお話です。
どんな話だったのか詳しくは想い出せないのですが、見事なまでに美しいピンク色の草木染めを見た著者が、その染物の作者にどうやってこの色を出したのかを尋ねたのです。作者は「桜で色をつけたのです」と答えたので、花びらか何かからの色かと思ったら、その色は実は開花前の茎から取ったとの事。
桜は花を咲かせる前に、寒い冬の間に茶色の幹の中でピンク色を作る準備をしていて、その時の色が最も鮮やかで美しいのだそうです。
人も同じかもしれませんね。
辛かったり、厳しかったりする時は、美しい花を咲かせる準備をしているだけなのかも知れません。そして人の最も美しい時期は、花を咲かせた幸福な時期よりも、その準備中の辛い時なのかもしれません。
・・・そんな事を考えながらお花見してました。