月刊「祭御宅(祭オタク)」

一番後を行くマツオタ月刊誌

232.バンコク、ヒン、道、仏、基混在宗教スケッチ(月刊「祭」2019.11月16号)

2019-11-21 00:25:00 | コリア、外国
●寛容な宗教事情
 タイには、ヒンドゥー教、道教、仏教、キリスト教、イスラム教の人々がいりまじって、そして、時と場合によって宗教を横断して信仰しているようでした。
 今回は、管理人が宿泊したり訪れたりしたバンコクの中でもワットポー付近とベーリン駅付近のものを紹介します。



●イスラム教
 管理人はイスラム教を信仰している建物や祠などの施設を見つけることはできませんでした。しかし、空港や紅茶の露店などで頭に頭巾のようなかぶりものをかぶった女性が働いているのを見かけました。
 
●ヒンドゥー教
 

↑象頭人身の方はガネーシャでしょうか。


↑こちらはガネーシャと言っておりました。

↑シヴァ神だそうです。かなり多くのビルかこのようなものを祀っていました。

●中国系(道教?)
 お札や、八卦を描いた鑑を玄関先に飾る家をよく見かけました。
 なんで、こんなに多いのか?と疑問を持ち調べてみました。調べる先はもちろん、ウィキPDA。日本語版ウィきPディアは優秀です^^; 見る限りでは古くから中国とタイの縁は深かったようです。
 ウィキPDAのタイの華人バンコクの項目を下にまとめてみました。
 
スコタイ王朝(13世紀ころ-1438)
 その前から華人の商人が来ていたそう。陶芸技術の持ち込み宋故禄を開発。タイの人と徐々に同化か。
 
アユタヤ王朝(1351-1767)
 華人の商人のさかんな到来、明の鄭和の遠征にともない多数の華人が移り住んだか。
 17世紀の日本人町焼き討ち、ヨーロッパ国への鎖国の結果、中国系の貿易商がアドバンテージを得る。
 さらに1645年に清朝が華南を制圧したことにより、華南よりタイに人が流れてくる。
 
トンブリー王朝(1767-1782)
 中国潮州系タイ人タークシン(中国名・鄭昭)が王朝を開く。華人のタイ国内での商売を奨励。潮州からさらに大量の華人が流れてくる。
 
チャックリー王朝(1782-現在)
 1782年ラーマ1世が、首都をチャオプラヤ川西のトンブリーから東に移す。これがバンコクの原型となる。
 ビルマ(後のミャンマー)コンバウン朝の進入を防ぐため。
 アユタヤ同様、王宮とその関連施設の周囲には、運河がつくられできた中心のラッタナコーシン島には王一族と王室華人とよばれた有力華人だった。
 ラーマ王も対清朝においては、鄭性を引き続き名乗った。
 
 現在も中国の急激な経済成長に伴い、その交流は濃くなっています。華人の方が経済的に豊かであり、その格差が問題にされることもあるそうですが、経済的には切っても切れない可能性があるそうです。






↑タトゥーショップなどには、八掛の鏡が置いてありました。


↑ワットポー付近、チャオプラヤ川沿岸にあった廟。この廟については後ほど。


↑下にはヒンドゥ―系の神様、提灯は中華系です。
 
仏教
 

↑アソック駅付近に、さまざまな種類の仏像がかざられていました。
 

↑仏さんと神棚?仏棚?などをおまつりしている食堂がありました。



↑ふとい木が信仰の対象なのは日本と似ています。

↑三木の根本には、修行する総理の彫物が。

 
●キリスト教
↑プロンポン駅付近に飾られたクリスマスツリー



↑プロンポン駅付近のデパートにあったクリスマスツリー。
 それぞれの願い事がかかれた短冊が飾られていました。
 家族やカップルで祝う習慣があるのは、日本と似ているように思います。
 
●編集後記に代えて
-王さま-
 近年即位した王さまの写真があらゆるところに飾られていました。軍事政権派もそうでないほうも、王さまには敬意を持っているという話を聞きました。
 王さまは「いる」だけでよくて、「名の下」に人を殺めたり、排除を始めるとロクなことがないのかもしれません。我が国では、天皇の名の下に排外的な主張をされる人もいますが、その人は間違いなく「騙している人」か「騙されている人」です。



-宗教の寛容性-
 どっかで誰かが言っていた内容の繰り返しになりそうですが、タイも様々な宗教を柔軟に取り入れて存在しているように見えました。クリスマスを楽しみ、仏さんにお坊さんと一緒にお経を唱え、自然の神さんにおまじないをする。王さまは好きで、中国式の提灯の下にヒンドゥーの神さんがいて、その横をイスラム式の被りものを被った女性がスマホで話しながら歩く。バンコクはそんな都市でした。
 宗教的に寛容で豊かな食料がとれるこの国は、目が合うとほほえみかけてくれる「ほほえみの国」と呼ばれているとも聞きました。宗教的な寛容性は、豊かな食料がとれることによるものかとも思ったのですが、真偽のほどは分かりません。ほんの少しの間すごして、歩いて、分かったことは、タイが「ほほえみの国」だということです。
 






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