月刊「祭御宅(祭オタク)」

一番後を行くマツオタ月刊誌

hysterie has a history. sometimes, it's a mystery

2005-05-18 21:30:35 | 民俗・信仰・文化-時事・コミュニケイション-
 かっこよく英語で題名を書いてみました。
 日本語訳にすると、「ヒステリーには、それに至るまでの歴史(ヒストリー)がつき物だ。時としてそれは、不可思議な謎(ミステリー)である。」
 韻を踏んでいます。
 そうそう、はじめのhysterie(ヒステリー)はドイツ語です。ドイツの精神医学を学んでいく課程で、日本でおなじみの言葉になったのでしょう。
 「ヒステリー」は、「感情を統御できず、激しい興奮・怒り・悲しみなどをむき出しにした状態。」と「感情的葛藤が原因の身体的発作」の2つの意味があるそうですが、ここでは前者のみ扱います。
 「ヒステリーを起こす」というと、「突然」怒り狂う、という印象にとられがちです。
 しかし、他人から見たら「突然」でも、本人には、怒り狂うまでの「歴史(ヒストリー)」があるのです。その歴史とは、キレた相手に対して押さえ込んでいた「怒り」かもしれませんし、その人の生い立ちかもしれません。ただ、いずれにせよ、キレられたひとから見ると「突然」であっても、キレる人にとっては「歴史」があるという認識は大切です。
 また、キレるまでの「歴史」が分かったつもりでも、キレた人にしか分からない部分、他人から見たら「謎」の部分というのが必ずあるという認識も大切でしょう。
 分からない部分があると知りつつも、キレた人の「歴史」に何があったのかを考える「想像力」が、大切なのです。
 そのような想像力を働かせるのは、個人対個人だけでなく、集団対集団においても大切になってきます。「テロというヒステリー」が起こるに至った「歴史」を考える「想像力」が、ヒステリーを回避する方法なのです。
 キレた人の「歴史」に何があったのかを考える「想像力」は、今日の日本の社会にも求められています。
  

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