月刊「祭御宅(祭オタク)」

一番後を行くマツオタ月刊誌

370.現代ヨサコイソーランの起源?一世風靡セピア(月刊「祭御宅」2021.8月2号)

2021-08-16 01:56:01 | 民俗・信仰・文化-時事・コミュニケイション-
●ヨサコイの台頭
日本の祭(イベント含む)の歴史をざっくりあらっぽく言うと、限られた人の祭からより多くの人が参加できる祭になっていったと言えます。
もともとは、座や講が中心になる祭や、鬼の祭(藤原喜美子『鬼を迎え祭る人々』御影史学会、2006)は限られた家の人が行うものでした。そこから、早いところは江戸時代ころ、多くの地域では幕末ころから、より多くの人が参加して楽しめる、屋台、だんじりの祭ができてきました。その屋台、だんじりの祭も少しずつ町内村内だけでなく外部の人、女性など門戸を広げているのが現状であると言えます。
そして、より多くの人に門戸を広げた神社を介さない祭がヨサコイソーランと言えるでしょう。高知のヨサコイと北海道のソーラン節を融合した大規模なイベントを1992年に当時の学生さんがはじめたのがきっかけと聞きました。1999年放送の金八先生でもロックソーランの指導シーンがあるのもこのイベントの影響が大きいと言えるでしょう。ここから、教育現場に爆発的に広まったと記憶しています。

●ヨサコイぽい??
 今では各地にひろがり、大学のサークル、新興住宅地のイベント、地方自治体主催のイベントなどによく踊られるヨサコイソーランの衣装や躍りは、かなり特徴的で、屋台の祭の衣装とも、鬼追いの躍りともかなり違いがあります。古くから伝わる伝統というよりも、最近生まれたこれからの伝統というのが正確な表現と言えるでしょう。
ソーラン節やヨサコイおどりなどを元にしていながらも、ロック風のアレンジをいれたテンポの早い曲と躍りは、原曲とはかなり雰囲気が違います。この曲調や躍り、雰囲気はどこからきているのでしょうか?
管理人はこれちゃうかなあと思います。一世風靡セピアの「前略、道の上より」(1984)。かっちゃんこと勝俣州和さんが属していたアイドルグループです。躍りと曲の雰囲気がにている気がしませんか??





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