さらさら

なーんにもない、平凡な日常です。

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2006’ 訃報・・・仙台へ

2008年06月13日 12時23分48秒 | 国内

仙台に住んでいる叔母が亡くなった。


亡くなったと言うのにあまり実感がわかないのはきっと、お通夜迄に日にちが
沢山有るからだと思う。

訃報を聞いて、私達夫婦はすぐに仙台へ発とうと思っていたのだ。
荷物も詰め始めたその時、実家の母から電話が有った。


今日明日はお通夜・告別式はしない


と言う事だった。

日を空けてやる と言うので、そうなると平日で主人は仕事になる。
結果、私だけが参列する事になった。

そして、困った話。
今ある 喪服 はOL時代に買った物だ。
当時の上司のお母様が亡くなられて、私は急遽お手伝いをする事になった。
会社を出てその足で百貨店に行き、喪服と靴を買った。

実は喪服は当時一着持ってはいたのだけれど、相当前に親戚からもらった物で・・・
デザインも結構フリフリだった(汗)

その頃の私は今からは考えられない


体重40kg台


だったので、9号を買おうと探していたのだが、買おうと思った喪服には
そのサイズが無い。

しかし、上司の家のお通夜はその日の夜だ。
何としてもここで喪服を買わねばならない。

諦めて別のデザインを探すか・・・ サイズが大きいのを買うか・・・ 私は
どうしてもこのデザインがいいと決めた。

そして私は ぶかぶかの13号 を買ったのだった。

近所のホテルに部屋を取って着替えた。
お通夜が終って地元に帰るのは無理が有ると思ったし、翌日も告別式が有ったから。
問題は買ったばかりの ぶかぶかの 喪服だ。
着ている分には大丈夫なのだが、お辞儀をすると前がぱっかりと開いてしまう。
胸がチラリじゃなくて・・・ そこを通り越してお腹がチラリ _| ̄|○ 

一回お辞儀をする度に私は手を後ろに廻し、背中の下のスソをクィッと
引っ張っていたのだった。

その喪服。

サイズが大きかったからずっと使えると思っていた。
まさか体がその時の予想を超えて、更に大きくなるとは思ってもみなかった。
・・・正直に言うと、スカートがもしかしたらヤバイかもしれない、とは思った。


話は戻る。
仙台へ行く前日の夜、荷物の準備は完了したので私は思い出したように
喪服を着てみる事にした。


あいやーーーーーーーーーーーーっっっっっっっっっっっっっ!


ちょっときつい・・・ 何てものではないよ(号泣)  
ウエストの・・・ ホックとホックの間が狭まらないんだわ(汗)
うわあ・・・ どうしよう。

と、言うことで(笑)
翌日、仙台に到着してから喪服を買う事にしたのだった。

しかし今回は前回の様には行かないだろう。
前回だって気に入ったデザインのサイズは無かったのだ。
今回はそれに輪をかけて デブ だ。
13号でダメなのだから15とか17号だろう。
それかスカートのウエストがゴムとか?(汗)


仙台の駅に着く。
エスパル という駅ビルに向かう。
ここに数軒、お店が有るはずだ。
しかし、私のサイズは当然ここに有るとは思っていない。
とりあえず入って店員さんに相談しようと言う、ずうずうしい事を考えていた。

それでもお店で大きいサイズは扱っていると言う事で、店員さんに何着か
持って来て頂いた。
しかし、ウエストほっそりのデザインのお店だ。
合うはずが無い。
前にここで結婚式用の服を買ったが、ウエストきっちり詰められた(笑)
前はウエストが多少はあったが痩せていた私でも、きつかったものね。
元々のデザイン自体がウエストきつめなのだ。

ここの 最高デブサイズ は13号だ。
私は諦める事にした。
そして店員さんに、近くの百貨店で デブ用を多く (デブデブ書いてすみません)
取り揃えている所はどこかと言う事を質問した。

三越 ・ 藤崎 が有ると言うのは知っていたが、いつも親戚と行っていた為に
場所がイマイチ良くわからない。
なので店員さんに相談したのだ。
店員さんはすごくいい方で、私に合うサイズが無かった事を気にして謝っていた。
おまけにもう一人の方と、私がどこに行ったらいいのかを考えてくれていたのだ。

藤崎 と言う結論が出た。


藤崎 と言うのは、仙台にある老舗の百貨店だ。
北海道で言う 今井さん と言う感じかな?
この 藤崎 には私は小さな頃から行っていたのだった。

仙台のお菓子で ふじや千舟 支倉焼き と 伊達 瓦煎餅 が有り、いつも
藤崎で買っていたものだ。
どちらかのお菓子を、当時は藤崎だけで扱っていたので (場所的にここが近かったと
言う事かも) よく買いに行ったのだった。

やはり品揃えは老舗がいいだろう・・・ と言う事で、店員さん達は 藤崎 を
選んだのだった。

駅から遠くは無いのだけれど、近くも無い・・・ と言う、こんな時に私を
泣かせる微妙な距離だ。
私はタクシーに乗る事にした。
まだ喪服を買っていないと言う、既に大荷物なのだ。

タクシーの運転手さんは近いのに嫌がらず乗せてくれた。
感謝です。

早速、礼服の売り場に向かう。
一人なのに どやどや と入って行った様に思う。
両手に荷物を抱えた私に店員さんが近づいて来る。
時間が経過して少しあせりだしていた私は開口一番!


でかサイズお願いしますっ(おい)


って(笑)

店員さんは私の顔から瞬時に状況を読み取ってくれた様で。
まずは抱えていた荷物を預かって頂いたのだった。

なんなんなん・・・ 何で仙台の店員さん達は、こんなに親切なのだろう・・・
と思ったけれど、とにかく今は喪服だ、も・ふ・く。

藤崎の礼服の品揃えは物凄く良かった。
驚いた。
全部のサイズを売り場に出し切れないので、気に入った商品が有ればそのサイズを
持って来てくれると言う。

私は何列もある所を端から見て行った。
あせっていた為か、我ながら凄い速さだったと思う。
店員さんには悪いので、一人で選ぼうと思ったのだがずっと一人の店員さんが
付いていてくれて、アドバイスも頂いたのだった。

こういう所は (特に東京) アドバイス・・・ と言うよりも強めに勧められる事が
多い私だがこの店員さんは全然、押しつけがましくない。
控えめにアドバイスをくれるし、勧めても私が気に入らなければパッと切り替える。

ばばっと見て、私は気になる 3着 を選んだ。

店員さんから勧めて頂いたデザインは 大人~ と言う感じのシンプルなデザイン。
まあ、私大人なんですけどね(笑)

前回、買ったのは ワンピース では無く ツーピース に ジャケット が
付いたものだ。
今回もこのタイプが欲しいと思ったのだけど、店員さんが進めて来たのは ワンピース に
ジャケット が付いたタイプだった。

私は迷った。
いつも同じ様なデザインばかりを選んでしまうから、たまには人のアドバイスも
いいかな・・・ 何て一瞬思ったのだった。
しかし、じっくり迷っている時間は無い(汗)

店員さんが察して、椅子を持って来る。
立ち姿は勿論、座ってみた方がいいと言う事らしい。
うん、確かにそうだ。
と言う事で椅子に座る。
やはり ツーピース の方が座っていても楽に感じたので、このタイプを
購入する事にした。

これは中々大きい出費だけれど、持っていなければどうしようも無い物だ。
ぶくぶくと太った 私が悪い。

レジで支払いを済ませ、店員さん達にホテル名を言って 歩いて行ける距離かどうか を
聞いた。
私のこの荷物ではタクシーを使った方がいいと言う。
私は素直にそうする事にした。

店員さん達にお礼を言って歩き出そうとすると、何と!
店員さんが荷物を持ってくれたのだ。
顧客でも無いのに、行きずりの もう来ないかもしれないお客さん なのに。
結局、私はタクシーに乗る迄荷物を持っていただき、見送って頂いたのだ。

さすが老舗の百貨店。
私は驚きと共に、百貨店で初めて感動したのだった。

恐るべし、藤崎。
これから仙台に行った時は必ず 藤崎 で買い物をしよう。

心に刻み付けましたよ。


   仙 台 と 言 っ た ら 百 貨 店 は 藤 崎 







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