おおらかに☆のんびりと

働くママの家事・育児奮闘記。手抜き料理レシピや子供たちのこと、大好きな雑貨のこと・・・などなど。

『オーデュボンの祈り』 伊坂幸太郎

2010-05-02 | 絵本・本

『ゴールデンスランバー』を読んでからすっかりはまった伊坂幸太郎。
どうせならデビュー作から読んでみよう!
ということで、『オーデュボンの祈り』を読みました。

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コンビニ強盗に失敗し逃走していた伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。
江戸以来外界から遮断されている“荻島”には、妙な人間ばかりが住んでいた。
嘘しか言わない画家、「島の法律として」殺人を許された男、
人語を操り「未来が見える」カカシ。
次の日カカシが殺される。無残にもバラバラにされ、頭を持ち去られて。
未来を見通せるはずのカカシは、なぜ自分の死を阻止出来なかったのか?

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不思議な話でした。不思議な世界・・・。
ファンタジーな部分と妙に現実的な部分がある中で、
ミステリー要素もあり、人間の善悪に深く問いかけるような重さもあり。

登場人物の多さとか、時代やシーンがころころ変わるところとかは、
デビュー作からだったんだなぁ~なんて思いつつ。
複雑さにちょっととまどったりもしたけど、
「なに?どういうこと??」と
振り回されるタイプの話は好きみたいです。私。
(笑)

哲学的な話もいっぱい出てきて、
それをいろいろ考えながら読むのがなかなか楽しい。
そして最後には善人は救われる。
殺人を許された男「桜」がスカっとさせてくれます♪

『ゴールデンスランバー』の方が読みやすく感じたのは、
テーマが「逃走劇」で最初から最後まで一貫してるからかな。
どちらが伊坂幸太郎らしい作品なのか・・・
他の作品にも興味津々です。

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2 コメント

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読みましたぁ (sacchimoni)
2010-06-02 22:44:25
makikoさん、こんばんは。

ようやく読みました。
エンジンかかるのに時間かかりました。
(ってなんとなくわかると思うけど)
結果・・かなり深い本だった気がするなぁ。
これがデビュー作っていうのがびっくり
エンジンかかってからがヤバくて。
何してても続きが気になって・・。
なんか「島に足りないもの」を一緒に探してる気分でした。
(これはいりこみすぎでヤバイ?!)
こういう世界・・・どこかに存在してる気がするなぁ。
返信する
☆sacchimoniちゃんへ (makiko)
2010-06-03 20:00:49
コメントありがと~♪

もう読んだんやね!早い!
最初は何だか入り込めなくて・・・
でも途中から謎解きみたいでなかなか楽しかった。
私もずっと「足りないものって何?」って考えながら読んでました。
あり得ない設定なんだけど、妙に現実的な部分もあってほんと不思議な世界だったよね。
すごい複雑だからもう一回読み直したいなぁ~と思いつつ。
次の作品も読みたいし・・・
あ、またどんどん送っちゃうかも!また他の作品も読んでみて♪
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