一橋MBAブログ 「くにたち」な日々

HMBA有志による非公式リレーブログ

私的スゲェ論!!【オリンピック編】

2006-02-27 15:43:09 | ボルネオ語録(スラマッ・パギ)
ども、スラマッ・パギです。
ぼやっとしてたら、一週空けてしまいました。

オリンピック日本勢の惨憺たること・・・
唯一荒川さんが、金で一矢報いてくれましたが、総じてダメポなのはいうまでもありません。

それにしても、今回の日本勢は「ビッグ・マウス」が多かったような気がします。
そういうのに限って、ことごとく惨敗。

自信無さの裏返しでそうなっちゃうのか、それとも本当にそう思ってたのか。
前者は虚栄心、後者は井の中の蛙といったところか。

でも、個人的にはいいことだと思います。自己表現があまり得意でない日本人がこういうアピールの仕方を習得していくことは、これからのグローバル社会を考える上で、有意義なことだと思います。

しっかし問題は、それにつられて、甘い見通しを立てる強化委員会(だっけ?)、マスコミの連中。それに、敗者を暖かく見守ってしまう妙な雰囲気。その割には、荒川のライバルのコーエンやスルツカヤの敗因分析はきっちりやってたりします。

溺れる犬を棒でたたくようなマネをしたくないのは、心情としては理解できますが、一応国家対国家の勝負事だからねえ。戦争するくらいの気概で戦略プランをたててもらいたいもんです。

でも、ちょっと考えてみると・・・
選手、選手のエージェント、スポンサー(の商品)、強化委員、マスコミ、一般大衆。各プレーヤーにおける金・情報の流れを見てみれば・・・

あぁ、そりゃ誰でも甘い見通しにしたくなるよ。
失敗しても悪くいわないよ。
だって、最もマネーフローが潤沢になるからね。
そう考えれば、選手も本心から言ってるのではなく、言わされている可能性が高いね。
そして、踊らされて損するのは、一般大衆。

まぁ、一番だましやすいからね。仕方ないか。
俺がビジネスやるとしても・・・たぶんそうするだろうな。

スラマッ・パギ

1年生最後の大仕事

2006-02-26 19:52:38 | zenkeiは見た
全ての授業が終わって春休みに入ったものの、くにたちMBAの1年生にとって最後の大仕事が残っています。ワークショップ志望書の提出です。

ワークショップという何とでも言い逃れができる名前になっていますが「ゼミ」のことです。くにたちでは2年生から全員が各々の研究テーマに沿ってワークショップに所属することになります。そこで1年生最後のこの時期にどこに所属したいか、どのような研究を行いたいか、なぜその研究を行いたいかなどを志望書に記入して提出し、担当の先生方に検討していただきます。

指導いただく先生の専門領域と異なった研究テーマを提出してしまったら希望のワークショップに所属できないことは想像に難くないんですが、特定のワークショップに指導教授の想定以上の希望者が集中してしまった場合も調整が入ります。その時は第二希望への異動を余儀なくされることもあるようなので、いい加減なものは出せません。

志望書面を新たに書き起こすといっても、入学試験の際に書いた研究計画書が土台になることが多いようです。私もワークショップ志望書は計画書をそのまま使おうと思っていたんですが、いざコピペしようと研究計画書を引っ張り出したら、この一年間で学んだことや新たな視点が提供されたことによって、入学当初とは関心領域が若干変わっているではありませんか!!

そのため、研究計画書をブラッシュアップし、指導いただく先生にが読んで解りやすいものにし、かつ、人数調整の対象にされないよう熱意を込めて志望書を書いています。

春休みといえど何かしらやることがあるし、しかもそれが結構頭を悩ませるものだったりします。くにたちで本当に心が休まるのは3月の後半だけかもしれません・・・
(zenkei)

そうは書いたものの、新卒は就職活動があるか・・・

この時期に風邪をひいてしまい・・・

2006-02-26 02:36:29 | わたしには世界がどう見えているか
どうも、うみていです。先週の末くらいから、風邪をひいてしましました。ようやく峠を越えたこのですが、今年の風邪はなんなんでしょうかね、咳がやたら出てたまらない。しかも不思議なことに出始めのころは熱も出なくて、病院にいくのが遅れました。病院にいくかどうかをためらっているうちに、熱が出始め、咳がひどくなり、ついに指一つ動かせなくなりました。

冬学期末にかけて乱調気味な生活をしていたせいで、風邪をひいたのだろうと思うのですが、最初は風邪だとわからなかったので、「もしかして肺結核とか、もう少しリアルなところでマイコプラスマ肺炎なのでは?」と思ってしまいました。

ひとり暮らしの人間にとって病気というのは、死活問題です。下手をするとひからびて死んでしまう。ので、病院に行くことにしました。病院にいくと何がいいかというと、薬がもらえるということです。抗生物質が出るのです。

あまり抗生物質に頼りすぎるといけないのだけれど、この薬はおそらく人類最大級の発明なのではないといえるほど、細菌系の病気に効いてくれるのです。ほんとにすばらしい。あと、咳止めと、解熱鎮痛剤をもらって帰ってきました。

薬を飲んでだいぶ体は楽なり、こうしてブログを書くことが出来るわけですが、あとから聞いた話によると、病院によっては、風邪を治すのに必要なもの以外の薬を処方する病院があるそうです。たとえば、胃が荒れますよ、といって胃腸薬を出したり、ビタミン剤を出したり。そういうことがなかったので、わたしのいった病院は良心的なところだったといえるようです。

それにしても、誰も看病してくれないよね…(辛泣)

失敗の後

2006-02-24 03:20:35 | 人事組織のハナシ(学級委員長)
やってしまいましたね、民主党。あまりホットな話題には触れたくないんですが、たまにはそれもありかなと。何をやったかは、誰もがご存知の通り。例のメール問題。有言不実行もいいところです。完全な勇み足でしょう。誰もがそう思っているのに、代表も無理して意地を張ってしまった。それがさらに問題を悪化させて…。まぁ、この問題については何も解説はいらないですね。

一応、人事組織のハナシなので以下はそれらしく。このどうしようも無い話題から、何を学べるか。視点は色々あるかと思いますが、例えば失敗した後の対応の仕方なんかも考えてみるにはいいのではないかと思います。やっちまったものは仕方ない。ならば、その尻拭いをいかにするのか。これは政治に限らず経営でもかなり重要な問題です。過去の事件を見ても…。雪印事件、三菱自動車事件、カネボウ事件や耐震偽装事件などなど。事件それ自体も十分問題ではあったのですが、その後の対応に失敗して、さらに事態を悪化させてしまった。外から見れば何であんな対応するんだろうと思うんですが、これが腐った組織の論理からすれば普通の対応だったりするわけです。はぁ。悲しいかな。

逆の事例もあります。昨年末から大きな話題になった松下事件などは典型です。大切な年末商戦のCMを全てお詫び広告にしてしまい、果ては全世帯にハガキを送るだとか何だとか。この徹底した対応は逆に企業イメージのアップに繋がり、最終的には企業の利益にも如実に貢献することになりました。いやはや、お見事。

こんなところで改めて指摘するまでも無いのですが、こうした組織の対応の違いがどこからやってくるのかはじっくり考えてみる余地がありそうです。自分の勤めている企業が万が一不祥事を起こした場合、どちらの対応を取るだろうか。それの理由は何だろうか。その過程で組織の中に何が起こっているのだろうか。皆さんは、想像できますか。ダメな方が想定されるなら、それを事前に変えることは出来ますか。もしこうした不祥事を対岸の火事だと考えているようであれば、既にその時点で問題が生じていると認識した方がよいと思います。

あたりまえを考える

2006-02-23 23:57:56 | Border Dwellerのつぶやき
春休みになったので、くにたちとは関係ない書籍の推薦でもしてみましょう。
今回お勧めするのは、高橋秀実の『はい、泳げません』(2005年、新潮社)です。自分にとって“あたりまえのこと”を、“あたりまえとは思わない人”に伝えることの難しさをしみじみ感じさせてくれます。

実は私は、今では記憶の遥か彼方となった学生時代、小学生対象の夏休み水泳教室の指導補助のバイトをしたことがあるのですが、泳げない小学生の一番の悩みが“息つぎ”でした。
「水の中で「ふーっ」(先生によっては、「ぶくぶく」とか説明していました)と息を吐き、水から顔が出た瞬間「パッ」って言いながら口を開けば自然に空気が入ってきます」という説明で、特に疑問も感じず息つぎができるようになった私にとって、息つぎのコツを教えるのは至難の技でした。肺に空気がいっぱい入っている状態では、新しい空気が入る余地はありません。水中でも、顔が水から出た瞬間でも、タイミングはどうでもいいから、とにかく「息を吐く」ことを一所懸命説明するのですが、どうにも息を吐くのは難しいようでした。どうして息が吐けないのかなぁと思いつつ、水中でジャンケン、数数え、にらめっこなど、とにかく水に慣れさせるため、いろいろなことにチャレンジしたものです。でも、息つぎができない子供にとって何が問題なのか、結局分からずじまいでした。
『はい、泳げません』には、高橋秀実さん個人の感覚ではありますが、長年の疑問に対する答えがありました。自分にとってあたり前のことって、どうしてもひとつの方向からしか見ることができなくなって、別の見方があるということすら気づかないことが多いものだなぁ、と物の見方が固定化しやすいことが実感できます。

と、ちょっとまじめに書いてみましたが、そんなことはどうでもよくて、泳げる人と泳げない人の心の行き違いが、互いに互いを思いやることでますます溝が深まり、でも、結局はちゃんと泳げるようになるという、うだうだ、だらだら、でも、ちょっとほろりとさせられる読み物です。
物の見方には多様な方向性があることを実感するには、同じ著者の『からくり民主主義』のほうが適しているかもしれません。
(Border Dweller)

競争の仕方、さまざま。

2006-02-22 10:13:25 | 戦略ってなに?(P&N)
何らかのビジネスをする以上、他社との競争が待ち受けます。トヨタ・ホンダ・日産・他の自動車メーカー、セブンイレブン・ファミマ・ローソン・他のコンビニ、ドコモ・au・その他、少し古い構図では松下vsソニー、などなど。

そのような場合、勝利をもたらす基本はもちろん、他社よりも優れた製品やサービスを提供する能力を競うことです。僕の頭の中のイメージでは、トヨタは安心感があるが、ホンダの車は格好よく、ソニーはデザインがいいが、松下の方が使いやすい。セブンイレブンはおでんが魅力的だが、意味もなく雰囲気はなぜかファミリーマートが好き、という区別が頭の中にできています。

ですので、どのような魅力を提供するために自社のどんな能力を高め、他社との違いを打ち出していくのか、その活動を通じてお客さんに自社に好ましいイメージを持ってもらうか、これが問題です。製品の違いを鮮明にするのか、価格の魅力を出すのか。またネットバンキングで僕も時々お世話になりますが、困ったときの電話サービスを重視するのか、ソニーのように必死でブランドイメージを守るのか、競争の武器の作り方もいろいろです。

しかし、このような、いわばマジメな「ガチンコ勝負」ではない、多少、裏をかいたようなやり方も考えられます。たとえばニッチ市場を狙う、そもそも敵を味方につけてしまう、というような方法です。

たとえば、小林製薬って、面白い商品を出しますよね。熱さまシート、糸ようじ、そんなに大きな需要があるとは思えないものの、確かに使える商品です。そのネーミングも面白いので、商品が当たるとその商品名がその分野の代名詞になります。また市場自体もあまり大きくないので、先手で浸透した商品が市場を抑えることができます。

また、PLAYSTATIONと任天堂、って敵なのか味方なのか、どちらでしょうか。双方が新製品発表会を開き、競うことでマスコミに取り上げられ、それが結構宣伝になっていて、結局はゲーム市場全体が活性化し大きくなっていきます。

最近本屋に行くと「起業」の本が目に付きますが、これらのどのようなポイントを狙うのかが重要のように思います。いい商品やサービスを提供しようという王道を行くのか、エッと思わせるニッチを狙うのか、ニッチで起業した後に競争業者が出てきたとしてもそれに怯えるのではなく、それを活かせないか、くらいのしたたかなプランを立てておくとか。

そしてもう少し視野を広げると、さらにややこしい問題も出てきます。自動車メーカーの敵は、自動車メーカーだけなのでしょうか。東京-大阪を結ぶ航空路線が新幹線のライバルとなり始めているように、意外な敵が出現してくることもあります。デパートは初期のコンビニを、扱う商品やブランド力の違いから、おそらく脅威だとは全く思わなかったでしょうが、今日では逆にやりこめられているように見えます。いろいろな競争プランを考え、思いもかけない敵の出現を予測しなければならない。大変です。あたまが混乱してきたので、今日はこの辺で失礼します。(P&N)

トリノオリンピック三昧、しかし・・・

2006-02-22 00:18:38 | ウクライナ通信(sheva)
こんにちは、shevaです。
冬学期もようやく終わりました。これから約1ヵ月半の長い春休み。zenkeiさん同様、漫然と過ごしたくないなと思っているのですが、やはりこの時期はオリンピック観戦に没入してしまいます・・・ウィンタースポーツには特段興味はないのですが、やはりオリンピック独特の雰囲気は、ついつい深夜までテレビの前に引き寄せられてしまいますね。

しかし今大会は日本勢苦戦してますね。大会11日終了して未だメダルは0。。。長野では金メダル5個を含む10個でしたから・・・ああ、長野オリンピックのVTRが見たい。清水、原田、舟木~!!!

この8年の間に何が変わったのか。世界が強くなったのか、日本が弱くなったのか・・・世間ではいろいろ言われているようですが、僕はやっぱり世代交代がうまくいかなかったのが大きな原因ではないかなと思います。長野でかなり力を入れた反面、息切れしてしまってその次の世代の選手が育っていない気がします。比較的選手寿命が長いウィンタースポーツとはいえ、有力な選手は長野で活躍した30代と、20歳前後の初五輪組。実力と経験が最も充実する20代後半あたりに有力な選手がほとんど見当たらない・・・

ビジネスにおいても、世代交代は重要ですね。ワンマン経営者がいたときはいいが、亡くなってしまったりして突然社長が交替し、とたんにガタガタになるということはよくあります。経営者としては、自分が経営者であるうちに何人かの候補者に重要な仕事を任せて、競争させて次の世代を育成する・・・長期的によいパフォーマンスをあげる組織というのはそういうものですね。スキー連盟やスケート連盟の偉い方々にも、そのような考え方が少し必要かもしれないと思います。

今夜はいよいよフィギュア女子・・・果たしてメダルは獲れるのか???
(sheva)

先生方は応えてくれます

2006-02-19 22:40:32 | zenkeiは見た
来週レポートをひとつ提出すれば春休みになります。MBAといってもスケジュールは大学生と同じ扱いなので春休みは1ヶ月半近くもあります。この1ヵ月半、新卒組は就職活動をすることになりますが、社会人組としては最後の春休みを謳歌したいという人もいますが、私は漫然と過ごすのは非常にもったいないと思っています。

そんなときに渡りに船で有志を中心として企画がいくつか出てきています。ひとつは世界最大級メーカーの工場見学、ひとつは先日書いた今後10年の日本経済展望についてのおまけセッションです。

後者の企画は、レポート提出で成績が付けられて終わりの授業だったのですが提出しっ放しで終わるのではなく、みんなの意見はどのようなものだったのか議論することで学生間のシナジーを目的とし、さらに学生では考えもつかない先生のシナリオを拝聴するという意図で企画されました。(主催者のでんでん、ありがとう!)

工場見学の方も会計系の先生に先方との調整をお願いしており、先生方は春休みといえどもMBAの為に尽力してくださっています。

一年前の入学時は先生にはなんとも近寄り難い雰囲気があると思い込んでいましたが、入学してみると先生は求めれば快く応えていただける方がほとんどです。質問には丁寧に答えてくださいますし、むしろ求めるものをはっきりと主張する学生を好んでいるようにも思います。

言葉は悪いですが、来年度は今年以上に先生を利用しようと思います。
(zenkei)

メトロミニッツ

2006-02-19 01:34:31 | 若頭の雑感
どうも。若頭です。

今日は2ヶ月ぶりに髪を切ってきました。今夜はエントリーシートを書き上げ、火曜日には証明写真の撮影と早くも入った筆記試験へ。そう、新卒組はいよいよ就活モードに突入。私は面接では爽やか系で売っていきたいと思います。え、無理?

さて、表題のメトロミニッツとは、私が大学時代によく読んでいた東京メトロのフリーペーパーのことです。地下鉄の駅内に設置されたラックに平積みされていて、今も都心に出たときには必ずといって良いほど入手しに探し回ります。毎月1日、10日、20日の3回発行され、1日号→万人向け、10日号→20代~30代女性向け、20日号→同男性向け、といったような読者想定と思われます。他のフリーペーパーの中には、頑張って広告とって来ました~!!的ニオイを出しているものもりますが、メトロミニッツはそこそこ品良くデザインがまとめてあり、さりげない感じに好感が持てます。

内容はというと、どこかの街を取り上げて紹介するオーソドックスな記事や、最新トピックス系(今なら表参道ヒルズとかでしょうか)を盛り込んだと思えば、マニアックな特集も組んだりします。以前は究極の朝ごはんと題して、納豆やら梅干やら、卵かけごはんをわざわざ月替わりでフィーチャーしていました。いかに白米を旨く頂くか、だけを考えて3ヶ月も特集してしまう熱さが微笑ましいです。メトロらしく、何気ない、一見気付かないような東京の面白さにスポットを当てていてて、記事の端々に暮らしを楽しんでる感が溢れています。以前、都の西北にある大学に通っていたころは、メトロミニッツを毎号地下鉄駅でゲットできていたのですが、MBA進学以来、都心に出る機会が減ってしまい、毎号入手できないのが残念です。

これまで手に取ったことのない方は、最寄りの地下鉄駅でちょっと探してみてはいかがでしょうか。(若頭)

春闘

2006-02-18 22:32:29 | 人事組織のハナシ(学級委員長)
くにたちMBAも春休みに入りました。レポート提出なんかも来週で完全に終了しそうです。アッと言う間の1年間。早かったです。この1年で少しは成長したのだろうか。そう考えると怖くなります。会社を辞めずに働いていたときの1年間と、MBAでのこの1年間。比べることは不可能ですし不毛ですが、それでも全くそれを意識しないわけにはいきません。これから先、さらに気を引き締めて頑張らなければならないと思います。

さて、世の中では色々な事件が起こっていますが、今日取り上げたいのは春闘です。春闘。久々の好景気に労組側も強気の交渉を行っているようです。賃上げ、そして待遇改善。ここで要求せずしていつ要求するのか。そんな雰囲気すら労組側には漂っています。そんな中、注目されているのがトヨタの動向。久々に労組側がベアを要求しています。これにどう回答するのか。日本を代表するトヨタの動向で、その後の各産業の動向も変わってきます。

ベア。いわゆる賃金表の書き換えです。全く同じ仕事をしていても、賃金がアップすることになります。企業にとっては単純なコストアップ。一度賃上げに応じると、切り下げるのは困難ですから、ある意味恒久的なコストアップとも言えそうです。だから、出来るだけベアは避けたいのが企業の本音。定昇や一時金のアップで切り抜けたいところです。こうして労組側と経営側が闘う。ゆえに春闘。

本来なら賃金アップにはそれを裏付ける生産性の向上なんかが必要なんですけどね。また、必要な場合は賃下げに応じるぐらいの柔軟性も必要なんでしょうね。でも、賃下げに応じていたら、労組が労組である意義がなくなってしまう。だから当然、賃下げには応じない。そういう姿勢が分かっているから、経営側も好業績だからと言って賃上げには簡単には応じられない。もしこれが本当だとすれば、労組は自ら賃上げの機会を奪っているとも言えなくもない。

春闘。実際に賃上げがなされるかどうかはさておき、「働く」という事について、経営者と労働者が真剣に話し合う意味では重要な場だと思います。せっかくなので、賃金闘争で終わらせずに、もっと建設的な議論が出来ればいいのですけど…。