一橋MBAブログ 「くにたち」な日々

HMBA有志による非公式リレーブログ

失敗の後

2006-02-24 03:20:35 | 人事組織のハナシ(学級委員長)
やってしまいましたね、民主党。あまりホットな話題には触れたくないんですが、たまにはそれもありかなと。何をやったかは、誰もがご存知の通り。例のメール問題。有言不実行もいいところです。完全な勇み足でしょう。誰もがそう思っているのに、代表も無理して意地を張ってしまった。それがさらに問題を悪化させて…。まぁ、この問題については何も解説はいらないですね。

一応、人事組織のハナシなので以下はそれらしく。このどうしようも無い話題から、何を学べるか。視点は色々あるかと思いますが、例えば失敗した後の対応の仕方なんかも考えてみるにはいいのではないかと思います。やっちまったものは仕方ない。ならば、その尻拭いをいかにするのか。これは政治に限らず経営でもかなり重要な問題です。過去の事件を見ても…。雪印事件、三菱自動車事件、カネボウ事件や耐震偽装事件などなど。事件それ自体も十分問題ではあったのですが、その後の対応に失敗して、さらに事態を悪化させてしまった。外から見れば何であんな対応するんだろうと思うんですが、これが腐った組織の論理からすれば普通の対応だったりするわけです。はぁ。悲しいかな。

逆の事例もあります。昨年末から大きな話題になった松下事件などは典型です。大切な年末商戦のCMを全てお詫び広告にしてしまい、果ては全世帯にハガキを送るだとか何だとか。この徹底した対応は逆に企業イメージのアップに繋がり、最終的には企業の利益にも如実に貢献することになりました。いやはや、お見事。

こんなところで改めて指摘するまでも無いのですが、こうした組織の対応の違いがどこからやってくるのかはじっくり考えてみる余地がありそうです。自分の勤めている企業が万が一不祥事を起こした場合、どちらの対応を取るだろうか。それの理由は何だろうか。その過程で組織の中に何が起こっているのだろうか。皆さんは、想像できますか。ダメな方が想定されるなら、それを事前に変えることは出来ますか。もしこうした不祥事を対岸の火事だと考えているようであれば、既にその時点で問題が生じていると認識した方がよいと思います。