一橋MBAブログ 「くにたち」な日々

HMBA有志による非公式リレーブログ

祝!卒業

2007-03-26 02:13:12 | 人事組織のハナシ(学級委員長)
久々の更新になりました。というのも、先週の金曜日、すなわち23日に我らがくにたちMBA6期生の卒業式が行われたからです。何だかんだ言いながらも、41名全員が無事に卒業し、社会に巣立っていきました。もしかしたらどこかで誰かに出会うかもしれませんが、そのときはどうかよろしくお願いいたします。

さて、振り返ってみれば何ともハードな2年間でした。「ドM」な学生達が、「ドS」な先生方にいじめられながらも、わずかながら成長を遂げた。そんなイメージでしょうか。でも、その一方で、何とも楽しく充実した2年間であったことも間違いないです。普通の人が会社でストレスをためながらひぃひぃやっているのに、我々は厳しいながらも自由で自律した時間を目一杯使うことが出来たわけですから、こんなに贅沢なことはありません。もちろん、リスクも大きかったですし、コストも相当の掛かっていますが、それを差し引いても贅沢な時間だったと思います。

国内MBA。雑誌などで叩かれることもしばしばですが、卒業を迎えての個人的な感想を言わせてもらえば、「最後は自分次第」だということです。2年間を有意義に使うも、無駄にするのも自分次第。自分が求めるものが国内MBAにあって、それを得るために最大限の努力が出来れば、2年間は極めて意味のある充実した時間になるでしょう。でも、求めているものを勘違いしていたり、努力を怠ったりすれば、やっぱり意味の無い時間が過ぎることになります。

当然、海外MBAとは得られるものが違いますから、それを比較して優劣を論じることに何か意味があるとは思えません。自分が何を求めるのか。そのとき、どこに行くのが最適なのか。進学を検討される方は、よくその辺りを考えてみてください。MBAの肩書きを取っただけでは、バラ色の人生など何も開けていないことは言うまでもないですから…。

それでは、最後の方は尻すぼみになってしまいましたが、このブログも終わりかと思います。あまり有意義な情報提供にはならなかったかもしれませんが、少しでも進学などを検討する際の参考にしていただければ幸いです。我々の後に続いてくださる皆様、是非頑張ってください。心より応援しております。

学級委員長より

ワークショップレポート、ようやく提出

2007-01-18 19:51:02 | 戦略ってなに?(P&N)
こんにちは。P&Nです。

ワークショップレポートを、ようやく16日(火曜日)に提出しました。今回は、キツかったです。ブログを書く気持ちの余裕もまったくありませんでした。3週くらい飛ばしてしまいました。

よりにもよって、2年間のまとめとしての、一番長いレポートが、今まで数々書いたレポートの中でも一番構想がまとまらず、焦りに焦りました。2年間の最後の最後に、自分として最低のレポートを作ってしまうのは何とも残念でしたので、かなり無理やりに、最低限諦めのつく程度に仕上げました。

一体何が悪かったのか、というのも今はよくわかりません。テーマ設定が難しすぎたのか? 自分の考え方や議論の進め方のどこかがおかしかったのか? 数日間一休みしたあと、少し考えてみようと思っています。

テーマの扱い方以外に、文章の書き方という点でも、今回のレポートは今までのレポートとは全然違うシロモノでした。難しいと感じた点は、①今までは事例の説明は課題として与えられていたが、今回は企業の事例説明部分も書かなければならない。②今までは極端に言えば問いに対する回答をまとめるだけでしたが、今回は論文の構成全体を考えなければならない。③字数が3倍になると、労力は3の二乗くらいになるようです。誤字脱字探しのために読み直すだけでも2時間かかる。

まったくもって、苦しみました。でも、2年間の最後に「やっぱり難しいものだ」という印象を持って卒業するのも、気を引き締める意味で悪くないかもしれない、と勝手に納得しています。

そして、困って困って考える、というのも、いい経験だったのかもしれません。昨年の4月以来、どんなテーマ設定がいいのか、テーマ設定した後にどうやって切り込んでいくのか、何をどう調べていったらいいのか、そして最後にどうやってレポートとしてまとめるのか、迷走し続けました。でも、方向を与えられてその通りに調査を進めるだけではなく、そのような迷走そのものも、何かの意味があって、今後生きてくるのかもしれません。

祝!新年

2007-01-01 22:51:21 | 人事組織のハナシ(学級委員長)
皆様、新年あけましておめでとうございます。

MBAでの2回目の正月を迎えました。昨年は日立のケースを読んだりなんかしていましたが、でも正月らしい日々を過ごした記憶はあります。ですが今年は…。

大半のMBA2年生は論文で死んでいます。提出が1月16日で、製本の都合などを考慮すると、時間との攻防が続きます。本当はこのブログも書いている場合ではないんですよね。

論文。私の場合は先月25日の最終発表のあと、仮原稿を全てリセットして、全く新しいものを書き始めました。自分でも何を書いているか分からなくなりかけていたので、ちょうど良いといえばちょうど良かったんですが…。70枚からの原稿を捨てるのは勇気が要りますね。ロールプレイングゲームを途中で保存せず最終ボスの前まで来て、あえてリセットボタンを押してやり直す感覚です。(もちろん、道筋やポイントは分かっているから、2度目は圧倒的に楽なんですけどね。)

1年かけて積み上げてくると、それを捨てられなくなるのが人間の性。でも、時にはバッサリ捨てたほうが上手くいくときもある。でも、本当に捨てるとなると…。できますか?。で、捨ててしまったがゆえに、寝られない正月を過ごしているという状況です。

そんなわけで、今からまた論文書きます。正月番組もほとんど見ていません。ただ時間のみが淡々と過ぎていきます。来年は普通の正月になるといいな…。

そんなところで、今年もよろしくお願いいたします。

就活してますか!?

2006-12-23 02:11:17 | 人事組織のハナシ(学級委員長)
そういえば先月だかに「いざなぎ超えで戦後最長の景気を記録」なんてニュースが流れてましたよね。今月はどうなんでしょ。58ヶ月連続になるのかどうか。

一応好景気らしいですが、実感が全くないとよく言われます。東京郊外で学生なぞやっているとビジネスの現場での実感には極めて疎くなりますので、その辺りの事情はよくわからなかったりします。

でも、よくよく考えてみると、今の世の中で最も好景気を実感しているのは学生かもしれません。特に新卒。いや、むしろ新卒。各企業の大量採用の余波で、随分と売り手市場になっているとか。これまた採用の現場から遠のいてしまったんで実感値は微妙です。当MBAの新卒学生は景気には無関係に優秀な人たちばかりなんであまり参考にはなりませんし…。

とまぁ、そんな状況下で、我々中途採用組も年明けからは本格的に就職活動を始めます。何かしらアテがあれば直接斬り込むし、アテが無ければ紹介会社のエージェントが便利です。景気が良いからなのか何なのかは分かりませんが、案件だけは色々出してきてくれます。ただ、これもエージェント(企業ではなく担当者)によって対応が全く違います。よいエージェントに巡り逢えると就活も楽になりそうですが。

採用する側にいた人間(前職が人事)の感覚としては、エージェント経由の応募者はフィーの支払いがある分だけほんのちょっとだけ採用のハードルが上昇します。一方、エージェントへの説明責任があるため、ほんのちょっとだけ書類選考が甘くなります。相殺したら結局同じかもしれませんね。

何を言いたいのか不明な記事ですが、とにかく、3月卒の国内MBA中途組はこの年明けからが就活のピークになるということです。でも、1月から動くためには年末からの仕込みが大切。スタートダッシュ。早ければよいわけでもないですが、就活は早く終えて何か別のことにエネルギーを使いたいものです。頑張りましょうね、皆さん。

授業で発言しないメリット

2006-12-21 23:29:05 | 戦略ってなに?(P&N)
こんにちは。P&Nです。  

この冬学期に、先生のお許しを得て、聴講という形で去年履修した授業にもう一度参加しています。講座名もテーマも去年と同じなのですが、別の先生が授業するので、「違う視点からの説明を聞いてみたい」と思ったためです。

普通の授業では、参加者の貢献として発言することが求められるのですが、今回は聴講なので発言はしません。時には少し発言したくなることもあります。

しかし、発言しないことで逆に、普通の授業とは別のものが見えてくるように感じました。別のもの、とは、議論の流れ、前の発言者と次の発言者の視点の違い、発言者の発言の論理の良し悪し、などです。要は岡目八目、ということでしょうか。

普通の授業では、何か思いつくと頭の中で整理してから発言するので、その間の議論の流れの把握が少しおろそかになります。頭の中の整理に時間をかけすぎて、見当はずれのことを言ってしまう失敗もありました。また、自分が発言したことに対して先生や別の生徒から反論などがあると、結果的に防御のための発言や、防御のための自分勝手な理論構築をした発言をしてしまう失敗もあったと思います。

しかし、聴講に徹しているとそういう失敗もありません。ひたすら参加者の一連の発言を追いかけていくことになります。誰の発言に対し先生がどう応じたか、別の生徒が次に何を言い出したか、などを冷静に聞くことができます。

時には自分だったらこういう言い方するのにな、と頭の中で考えてみる「思考実験」もします。発言する場合は、安易な思いつき発言は即反論されてしまうので、発言前に「ああ言えばこう言う」的な「実験精度」を高めます。しかし、どうせ発言するわけではないし、反論される心配もないので、思考実験をそこそこに切り上げて、気楽に次の発言の理解に移ることができます。思考実験の深さはないですが、回数が多くなります。

「深く考える」という本MBAの方針とは少し外れてしまうのですが、これはこれでなかなか有意義ではないかと思っています。

今年も合格者オリエン

2006-12-16 20:55:54 | 人事組織のハナシ(学級委員長)
昨年、この時期に合格者向けのオリエンテーションをやりましたが、今年は今日がその日だったわけです。メインの企画は1年生がやっているので、お邪魔な2年生としてはちょいとだけ顔を出してきたわけです。今年も沢山の合格者の皆様が来ていました。貴重な情報収集の機会になればと思います。また、入学までの時間を有意義に過ごせるようにヒントを見つけてもらえばと思いますし、さらに縦横のネットワークを今から広げていって欲しいなと思います。

この企画。昨年も記事を書きましたが、昨年が初めてで今年が2回目となります。1年生の皆さんが今年もやってくれたということは、それなりに企画の意義を認めてくれたと好意的に解釈しましょう。1年生の皆様、忙しい中本日は大変お疲れ様でした。

我らがMBAは本日参加された合格者の方々でちょうど8期生となります。コースとしてもようやく落ち着いてきましたし、学校としての色も定まりだしたように思います(客観的には分かりませんが)。ただ、まだまだ改善すべきところも多い気がしますし、それは学生側からの働きかけで変えていかなければいけない部分でもあります。企業の変革を担うMBAの優秀な学生が集まっていればこそ、そういう面での新たな試みも、是非していってもらえたらいいなと思います。

卒業後、同窓会で集まったとき、今も昔も共通の懐かしい部分が残っている一方で、私たちの時代とは全く違った何かが新しく動き始めている。そんなことを個人的には期待しています。自分の勉強がどうしても優先になり、いわゆる部分(個人)最適思考になりがちですが、一橋のMBAコースとして、国内MBA全体として、全体最適の観点から何か有意義な場を作っていけたら最高なのではないかと思います。まぁ、難しいですけどね…。

そういう自分は、そんなことやっている場合ではなくて、個人最適としての論文執筆を頑張らないといけないわけで…。頑張りましょう。

いよいよ卒論作り

2006-12-15 09:42:30 | 戦略ってなに?(P&N)
こんにちは。P&Nです。

学級委員長もやはりこの話題でしたか。

いよいよ私も、2年間のMBAの最大のやま場、卒論(ゼミのレポート)を書き始める段階になりました。4月に調査を始めてから、あっちへ寄り道し、こっちへ無駄足を踏み、時間を無駄にしながらも、論文の形になるぐらいの「結論」に何とかたどりつきました。たどりついたと言うと、自分の足でたどりついたようですが、最後は、粋も絶え絶えのところを先生の見え見えのヒントにすがって、気が付いたら目の前に「結論」があった、という感じです。

今思うと、こんな簡単な「結論」にたどりつくのになぜ半年以上もかかるのだろうと、自分の頭の悪さにがっかりします。しかしそうはいっても、これからこれを一応文章にしないといけません。

これがまた、大変です。書いていくうちに、こっちの方が重要ではないのか、こっちを先に説明した方が論理がスッキリするのではないか、と迷いに迷い、パソコンに向かいながら大変苦労することになります。

この大学のMBAは文章を書くことを重視します。私は幸い、文章を書くことが嫌いではなく、むしろ楽しいくらいでしたのでラッキーでした。大変つらい作業ではありますが、「文章が論理をドライブする(書いているうちに頭が勝手に働きだして、自分が事前に考えていた以上の結論に到達できる)」という瞬間も1~2回味わうことができ、いい経験になりました。

もしこのHMBAに入学を希望する場合は、文章を書くのが好きかどうかも大きなポイントになると思います。議論するのは好きだけど、文章を書くのはどちらかというと嫌い、という人は、入ってから少しつらいかもしれません。議論と文章と、どちらが良いというよりも、これは人の得手不得手だと思うので、得意分野で活躍できるMBAコースを選んだ方が、得るものも大きいでしょう。聞くところによると他の某有名MBAではレポート提出はほとんど無く、授業での議論に全力を尽くすそうです。

レポート提出まであと約1ヶ月。しょぼい「結論」の割には、書く分量だけはそれなりに多くてまたまた大変な日々になりそうですが、何とかいいレポートにできるよう頑張ろうと思います。

論文の発表と締切

2006-12-09 21:32:15 | 人事組織のハナシ(学級委員長)
P&Nさんが「テレワーク」に触れてくださったので、これに乗じて…。と思ったんですが、書ききれないのでパスします。まぁ、どこかで時間とスペースがあれば、改めて書こうかなと。それより前に、自分の論文を仕上げねば…。

今年(いや、多分毎年)の論文の締め切りは1月16日です。この日までに、論文を製本し終えて提出しなければなりません。製本の時間を考えると、1月10日前後が実質的な締め切りといえるかもしれません。と言うことは、年末年始は我々にとって大きな山場というわけです。正月は箱根駅伝を見て…いる暇が無いかもしれません。

で、それに先立つ12月後半には最終発表会があります。私の所属する組織人事ワークショップ(WS)では12月25日のクリスマスがその日にあたります。お隣の戦略WSと合同なんですが、そこの先生からは「世界中のクリスマスでもっとも楽しいパーティーになると思います。」と嬉しいお言葉をいただいています。こういうドMな集団がMBAなんですよね。

さて、この日程を聞いて不思議に思った方はいらっしゃいませんでしょうか。論文の締切前に最終発表がある。通常の感覚では逆のような気もします。論文を提出してから、発表会なり審査会のようなものがある。どうなんでしょう。学部時代にまともな論文を書かなかった私としてはその辺りは良くわかりませんが。

なぜでしょう。ちゃんとした理由を聞いた事はありませんが、WS論文が正式な修士論文とは違うからと私は勝手に推測しております。つまりアウトプットとしての論文の品質以上に、プロセスとしての思考の品質を重視しているということかなと。MBAは論文書いて飯を食うわけではなく、問題のメカニズムを突き詰めて考えた上で何かしら手を打って解決して飯を食うわけですから、個人的にはそれで納得しております。(ぜんぜん違ったらごめんなさい。)

まぁ、とにもかくにもクリスマスまでには論文のフレームワークは明確に固めなければいけません。さぁて、頑張りましょ。

テレワークによるムダの表面化(?)

2006-12-06 22:08:47 | 戦略ってなに?(P&N)
こんにちは。P&Nです。

学級委員長がテレワークの話を出したので、それに関連して。

以前会社勤めだったとき、毎日片道約1時間かけて通勤していました。一般的な基準から言えば、片道1時間の通勤時間は短い部類ではないかと思います。それにしても、たとえば8時間働くために2時間使っているわけです。25%です。12時間働いたとしてもその16%を通勤時間として使っています。

これって人間の人生にとっていいことなのでしょうか?

もちろん50年前と比べれば交通機関も発達して通勤も迅速になったでしょうし、労働時間短縮も(実態はともかく)叫ばれるようになってきていますから、以前よりは働く環境は好転しているのかもしれません。また電車の中で新聞や本を読めるからいい、という意見もあるでしょう。しかしそれでもまだ16~25%の時間を働く準備のための活動にあてているわけです。製造業風に言えば、段取り時間です。

さらに、そうやって段取り時間をかけてでも、皆で一つの場所に集まって仕事をするメリットも確かにあります。

数年前は、インターネットが発達したら都市部から遠い地域で働いていても、都市部の事務所にいるのと同様に仕事ができるようになるかと思いました。しかし地価の動向などにも反映されているように、やはり産業の集積効果は大きく、大都市への一極集中はむしろ加速しているようにも見えます。

また、先日テレビ東京の「カンブリア宮殿」で見ましたが、本田技研の役員の方々の大部屋ってすごいですね。社長や役員が本当に1フロアに集まっているんですね。これなら「ちょっとXさん、相談なんだけど・・・」とすぐに声をかけられるし、誰と誰がどんな話をしているのか小耳に挟んで情報収集ができます。その方が確かに意思疎通は効率的になるでしょう。だから、顔を付き合わせることが有意義であるというのは理解できます。

ただ、テレワークとか在宅勤務とか、週1回からでも始めてみる意義もあるのではないでしょうか。社員同士で顔をつき合わさなければいけない仕事が本当に毎日詰まっているのか、さっさと決められることを「全員参加の会議で決めた」と言いたいばかりに集まって確認しているだけではないのか、その中にムダは本当にないのか、が、テレワークとか在宅勤務とかを始めてみることで浮き彫りになることもあるのではないでしょうか。

最初は家からIP電話とかで同僚と話するのは変な感じがして、意思疎通効率、生産性が落ちたような気がするかもしれません。しかし以前は電話して直接話していたのをメールのやりとりに切り替えても、慣れてくるとそれなりに仕事ができてしまうように、在宅勤務でも何とかなってしまうのではないでしょうか。

最後に思いつきで細かいことを言うと、週4回だけ使うことを条件に価格を抑えた通勤定期とセットで導入すれば、意思疎通悪化による生産性の低下は、通勤代削減効果と社員のゆとり改善効果とで相殺されてしまうかもしれません。

余計なこと

2006-12-04 00:01:04 | 人事組織のハナシ(学級委員長)
大阪に行ってきました。ワークショップの合宿です。といっても、実質的には企業向けの研修にお邪魔した形になります。その意味では自分達が主役の純粋な合宿とは違います。複数の企業から集まった人事担当者の方々。彼らが今回の合宿の主役であり、我らは脇役。なのでお気楽に参加…となりそうなんですが、私個人としては発表の大役を仰せ付けられまして、一応それなりの発表をしてきたつもりです。

発表は「テレワーク」について。細かい内容はここでは省略します。大雑把に言えば、在宅勤務のようなテレワークが日本で機能するにはどのようなポイントがあるか。そんな話です。企業の人事担当者の方々も「それなりに」食いついて来てくれたような気はしています。「それなりに」ですが。

今回の私の発表内容は、基本的には「経営視点」での発表になります。ですが、彼らが求めているのは「人事担当者視点」での話。そこに根本的なズレがあったわけでして、「それなりに」食いついてはくれましたが、それ以上ではなかったのが事実だと思います。

人事担当者が「人事担当者視点」で出来ることを知りたがる気持ちはよく分かります。結局は経営者が決断しないと出来ないこと、例えば企業風土の大変革のようなことは、人事担当者レベルではいくら考えても徒労に終わる場合がほとんどです。だったら、もう少し現場で役に立つことを教えてもらえないだろうか。ごもっともだと思います。

それでもあえて言いたいのは、たまには少し高いところに上ってみるのも良いのではないかということ。ちょっと高台に上ると、普段とはまた違ったものが見えることは結構あります。せっかくの企業外部での研修機会なんですから、そんな視点があってもよいかなと、個人的には思うんですが…。現場の方々はむしろ余計なものが見えないことを望んでいるようにすら感じます。余計なものを見て、余計なことを考えて、余計なことを言って、余計な仕事が増えて、余計な失敗で評価が下がったりしたら大問題ですから。

ですから、経営的な視点からみれば問題山積みの場合でも、現場の担当者視点では極めて上手くいっている。そんな状態が起こるわけです。どうしましょうね、これ。あなたなら、余計なことをしますか?しませんか?