「組織は戦略に従う」。経営史の大家でいらっしゃるチャンドラー氏はこの命題を導いたことで有名です。例えば、デュポンは火薬メーカーでしたが、第1次大戦後の火薬不況によって多角化戦略を取るに至ります。その結果、事業部制組織なる組織形態が発生してくるといったお話です。自動車産業でもフォードがかの有名なT型フォードの単一製品大量生産を行っていたときは機能制組織で対応できましたが、対するGMは多ブランド戦略を取った結果、やはり事業部制組織へと移行することになります。詳しくはちゃんと本を読んでください。(参考:A.D.チャンドラー『組織は戦略に従う』ダイヤモンド社)
「戦略は組織に従う」。これは製品-市場マトリクスで有名なアンゾフ氏が提唱したものと言われます。近年の資源ベースの考え方も背景は同じでしょう。つまり、何らかの戦略を立案したとしても、組織構造や組織能力、文化などが備わっていないと戦略が達成されないという考え方になります。だから、戦略は必ず組織の裏づけが必要だと。すなわち、戦略は組織に従う。
多分、これはどちらも真なりです。時間軸の捉え方によっても理解は変わってくる気がします。(参考:伊丹他『ビジネススクール流「知的武装講座」』プレジデント社)
「組織は流行に従う」。「戦略は流行に従う」でも良いのかもしれません。これは決して冗談ではありません。制度学派という立場の方たちの主張になります。これは「べき」論ではなく、現実を説明しているんでしょう。あの会社が成果主義を入れたから、うちも成果主義だ。こんな考え方はまさに「流行に従う」です。これが全く非合理的かといえばそうでもないところがミソ。皆がやっていることは比較的コストが低かったりします。右側通行の国で、1人だけ左側通行を貫くのが大変なように…。
個人の話にしましょう。「携帯電話は流行に従う」。どうでしょうね。皆がソフトバンクなら、あの料金体系は非常に有利なんですが、皆がドコモだとしたら…。こんなことも考えてみると面白いような気がします。
「戦略は組織に従う」。これは製品-市場マトリクスで有名なアンゾフ氏が提唱したものと言われます。近年の資源ベースの考え方も背景は同じでしょう。つまり、何らかの戦略を立案したとしても、組織構造や組織能力、文化などが備わっていないと戦略が達成されないという考え方になります。だから、戦略は必ず組織の裏づけが必要だと。すなわち、戦略は組織に従う。
多分、これはどちらも真なりです。時間軸の捉え方によっても理解は変わってくる気がします。(参考:伊丹他『ビジネススクール流「知的武装講座」』プレジデント社)
「組織は流行に従う」。「戦略は流行に従う」でも良いのかもしれません。これは決して冗談ではありません。制度学派という立場の方たちの主張になります。これは「べき」論ではなく、現実を説明しているんでしょう。あの会社が成果主義を入れたから、うちも成果主義だ。こんな考え方はまさに「流行に従う」です。これが全く非合理的かといえばそうでもないところがミソ。皆がやっていることは比較的コストが低かったりします。右側通行の国で、1人だけ左側通行を貫くのが大変なように…。
個人の話にしましょう。「携帯電話は流行に従う」。どうでしょうね。皆がソフトバンクなら、あの料金体系は非常に有利なんですが、皆がドコモだとしたら…。こんなことも考えてみると面白いような気がします。