
原宿にある太田記念美術館で開催されている「江戸妖怪大図鑑」、観てきました。妖怪や幽霊が描かれた浮世絵の展示です。270枚近くの浮世絵を集めたそうです。けっこうあるものですね。
期間は7月1日から9月25日までなのですが、3部構成になっていて、展示物の入れ替えがあるそうです。
・第1部 化け物 7月1日~7月27日…終了
・第2部 幽霊 8月1日~8月26日…只今展示中
・第3部 妖術使い 8月30日~9月25日
私が観てきたのは第2部。
前日、たまたまテレビでこの特別展を知ったのですが、テレビで紹介されたから、少しは混んでいるかな…と思いきや、大行列というほどではないにしろ、それでも受付には黒山の人だかり。しかも、3割くらいは外人さん。やっぱり外人さん、浮世絵にジャパネスクを感じるんでしょうか。

葛飾北斎、歌川国芳、安藤広重、月岡芳年…大御所級の浮世絵師による、お岩さんやお菊さんや平家の舟幽霊などの幽霊画。お馴染みの浮世絵でも、実際に見ると、色の繊細な濃淡とか、紙の微妙な質感とか、ネットや本では味わえない発見や感動がありました。
幽霊に扮した歌舞伎役者を描いたものも多く、それらは歌舞伎興行のポスターの役目も兼ねていたのでしょうね(いや、こっちがそもそもの目的でしょうか)。

我らHIZAKURI隊の御用絵師(?)広重による、「東海道中膝栗毛」から題材をとった作品もありました。弥次さん・喜多さんが、旅籠で取り入れ忘れた洗濯物を幽霊と間違えて騒動になる場面です。物語では浜松宿での出来事ですが、浮世絵では二川宿となっています。
う~ん、これは第1部の「化け物」も観たかったなぁ…。買った図録を眺めながら、第3部も観に行かねば…と思うのでした。
-H-
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