HIZAKURI

旧東海道踏破の覚書、ただし日本橋から箱根まで

板橋地蔵尊から象ヶ鼻へ

2014年08月16日 | 小田原宿-箱根宿

内野家住宅の見学で予定外の時間を割いた(でも、面白かったですし、とても勉強になりました)HIZAKURI隊、再び東海道を湯本に向かって歩き始めます。内野家住宅のボランティアの方に、近くの松永記念館も是非見ていらっしゃいと、ずいぶん熱心に勧められたのですが、やはり時間配分を考えると、このまま湯本を目指そうという結論になりました。


【板橋地蔵尊】
↑仏殿。けっこうな威容を誇る

さて、歩き出してすぐに、板橋地蔵尊があります。曹洞宗のお寺で、金龍山宗福院地蔵堂というのが正式名称らしいです。
小田原宿を出た旅人は、此処で箱根越えの無事を祈り、箱根を越えて来た旅人は、お礼参りに参詣したそうです。
我々が到着した日は、境内には人っ子ひとりいない静かなお寺でしたが、毎年1月と8月のお祭りの日には、旧東海道沿いにも屋台が出て、たいへんな賑わいのようです。3年続けて祭りの日に参拝すると、亡くなった人とよく似た人に出会えるのだとか…。

↑仏殿はもともと黄檗宗の寺院にあったものを移築

そして目を引くのは、仏殿脇の大きな大黒様。関東大震災の翌年に彫られたそうで、もともとは別の場所(小田原市内)に安置されていましたが、なんでも再開発のため立ち退きを余儀なくされ、此の地へ移られたとか。「福興大黒尊天」とありましたが、「福興」は関東大震災からの「復興」のことなのでしょうね。

↑近くで見ると迫力満点!

我々も、箱根越えの無事を祈願しつつ小休止。すでに夏の太陽は頭上高く燃え盛っています。


↑再び国道1号線に合流

板橋地蔵尊を出発すると、すぐに道は国道1号線と合流します。雰囲気は徐々に箱根。気分も高まってきます。

↑箱根っぽくなってきました

しばらく国道に沿って歩くと、道は再び国道と別れ、小田急線の踏切を山際に渡り、細い道に入ります。踏切を渡ると日蓮上人の遺跡関連の案内板が出ています。この辺り、「象ヶ鼻」という旧跡らしいです。日蓮上人が象ヶ鼻(象の鼻に似た巨石)の上に立ち房総半島を眺めたとか。その後、お寺が建立されたそうですが、大正時代に廃寺となりました。

↑象ヶ鼻の案内板

↑この先に何があるのか…?


此処で、我々は東海道から離れ、石垣山の一夜城を見に行こうと、国道1号線をそのまま直進することにしたのでした。

きっと象ヶ鼻の上から、日蓮さん、見ていたのでしょうね。南無妙法蓮華経…苦行の道を選んだHIZAKURI隊に幸あれ、と。
(この後の我々の苦行については、7月13日の「HIZAKURI隊、再始動!」をどうぞ)

合掌。

-H-



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