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彫刻家のつれづれ日記2

彫刻家・田中等のつれづれ日記をお送りします

9月29日 シンポジウム始まる Manavgat Symposium start

2015-09-30 06:31:55 | シンポジウム
☆昨日の報告です。

マナフガット・シンポジウムの初日を迎えました。

ホテルから車で20分ほどの小さな公園が会場です。

☆私のブースです。






今回のシンポジウムの作家への供給グッズ。



☆私のオーダーしたサイズの石が採れず、寸法が変更になったので、プランも全面的に変更します。

主催側が気を利かして、最初のオーダー寸法の長さのある細長い石も予備で置いてくれていましたので、せっかくなのでこの石も使うことにしました。

石は地元産のサンドストーン(砂岩)で柔らかい石です。

制作期間は2週間です。






☆11時からオープニングセレモニーでした。







☆セレモニーの後、プレスの取材がありました。

この写真はテレビニュースで流れたようです。

私にはインタビューもあったので、インタビュー映像も流れたのでしょうか。

参加作家は、海外作家が5名、トルコ作家が7名の計12名の作家です。




☆お昼はデリバリーで、会場で食べます。

トルコのシンポジウムはおおむねこんな感じです。






☆午後から早速制作開始です。

私に付いてくれた学生アシスタントはERAY(エライ)君と言う彫刻科の2年生。

ところが彼は小作品しか作ったことが無く、230mmグラインダーなど使ったことがないと言うのです。

それでは危険極まりないし、こんなアシスタントで3つの石を2週間で制作するなど不可能です。

Hanifeへクレームをつけたら、経験のあるMUKADDES(ムカドゥデス)という女学生を付けてくれました。

この2人の学生アシスタントで制作を進めます。








☆ところが初日からトラブル続きでした。

まず、ウクライナで買った125mmBOSCHがマレーシアでも調子が悪かったのですが、何度カバーを外してダストを吹き飛ばしてもとうとう動かなくなってしまいました。

それで、マレーシアで買った125mmBOSCHを使おうと思ったら、ウンともスンとも言いません。

このグラインダーはマレーシア仕様のコードだったので、ヨーロッパ仕様のコードに取り替えてきたのですが、ひょっとするとコード自体が傷んでいるのかもしれません。

Hanifeの話では、今日は専門業者が来るので、修理できるので心配しないで、と言うことでした。

それまでの間、Hanifeのアシスタント(Hanifeも作家として参加)がグラインダーを貸してくれました。

☆さらに、もう一つ、大変な問題が出てきました。

サンドストーンを使うのは初めてなのですが、やわいので作業は楽だと思っていました。

ところが、柔らかい石はダストの量が凄いのです。

特に230mmのディスクはイポー出使っていた電着ダイヤ粒子の粗いものを持ってきているので、すさまじいダストでまったく手元が見えないのです。

結果、アシスタントに面を出してもらったら、フラットにならず、彫りすぎてすり鉢状になってしまったのです。

MUKADDESも大変なことをしたと落ち込みました。

なってしまったものはどうしようもありません。

そのフォルムで修正してやるしかありません。

これは、思ったより大変な作業になりそうです。

☆半日の作業でしたが、かなり疲れました。

ホテルのディナーの様子です。













☆結局は、このホテルにいるのは私とHanife、Serapの3人です。パムッカレから来た作家も居るのですが、部屋が離れているらしく、レストランで一緒になったことはありません。

彼女たちはこの後、他の作家たちの滞在しているホテルへ出かけていきましたが、私はパスしました。




2015 MANAVGAT

2015-07-20 09:11:07 | シンポジウム
☆たった今、トルコ・Antalyaでこの秋開催される、2015 MANAVGATシンポジウムの招待状が届きました。

今年はエントリーしたシンポジウムに全て振られ、この秋は何の仕事の予定も入っていなかったので、ほっとしました。

久しぶりのトルコ、楽しみです。




☆選ばれたプロジェクトは、イポーで制作したのと同じ”The gate of Cloud”ですが、今回はこのマケットの比率で制作します。

イポーでは明田君に手伝ってもらっても1ヵ月半はかかりましたが、シンポジウムでは2週間半での制作期間です。

ずっと学生のアシスタントがついてくれるようですし、イラン大理石のようには硬くないので何とかなるでしょう。




☆実はそのイポーのヤップさん一行が、午後に我が家に来られます。

雨続きと腰痛の再発で庭はまだ草ぼうぼうの状態。

工房を見たいということなのですが、工房はほとんど物置状態。

さあ、これから大掃除です。


Toronto

2014-09-22 12:52:24 | シンポジウム
☆今朝は4時前に宿舎を出ました。

昨夜は蒸し暑くて寝汗をかいてしまいましたが、宿舎の外に出ると雨でした。

私は羽田へ向かい、朝野氏は成田へ向かうので中継空港が異なっていました。

朝野氏は私より先に出発し、私は6時25分にHalifaxへ向かいました。

20人乗りほどの小さなプロペラ機で、雨が激しくなって嵐の中をローリングしながらの飛行でした。

Halifax空港は、飛行機からターミナルまでは土砂降りの中を荷物を抱えてずぶ濡れになって移動しなければなりませんでした。

Halifaxを出発する頃には雨も上がり、11時15分にTorontoへ着きました。

しかしフライトスケジュールでは10時16分着となっています。

やはりTorontoとSaint Johnは1時間の時差があったのです。

私はTorontoで時計を合わせてSaint Johnへ向かったので、初めの1,2日が時間がずれてしまっていたのでした。

☆お昼を羽田への搭乗ゲート近くにある店でサーモンだけのお寿司を食べました。

お米が冷凍の半解凍みたいに、硬くてまずいものでした。




☆これから午後13時過ぎに羽田へ向かいます。

時差がありますので、13時間後の明日午後3時頃に羽田着の予定です。

宮崎へは夕刻の6時過ぎに帰る予定です。

これから長旅です。


Saint John 作品移動

2014-09-21 19:38:31 | シンポジウム
☆今日は午前に作品の移動作業を行いました。

それぞれの設置場所に運ばれて、設置作業まで行われたようです。

今日移動したのは3点のみです。

まず、Fetiyeの作品。

彼女は設置にも立ち会うことが出来ました。




☆次にJhonの作品。

Jhonは作品の個体数がとても多くて、長いトレーラー一杯となりました。










☆そしてFongの作品。

Fongの作品はシンポジウムの10トン以内という石の規定を大幅に逸脱して、総重量は30トンを軽く超えていて、こちらも運搬が大変です。




☆作業を終えて、Joと朝野氏とで近くのスポーツバーで締めのランチを摂りました。



私は相変わらず、ロブスターロール。

これしか美味しいと思えるものがありません。




サイト・マネージャーとしてのJoの苦労話に耳を傾けます。

作家の間で、日々色んな苦労があったようです。

傍から私が感じていたような気苦労があったようです。

お疲れ様でした。




☆Joはすべての作品の設置に立ち会ってから帰国します。

私の作品は水曜日の午後が設置予定となっていて、今週の半ばまでにはすべての作品の設置が完了するようです。

夕刻までには多くの作家が帰国の途に就きました。

私と朝野氏は明朝6時過ぎのフライトで日本へ向かいます。


Saint John Closing

2014-09-21 16:58:01 | シンポジウム
☆昨日(9月20日)、長かったシンポジウムはclosingを迎えました。

昨日は一日中、嵐のような強風が吹き荒れ、非常に寒い底冷えとなりました。

☆まずは各作家の完成作品から。

Hiroyuki Asano




Petre Petrov



Karin Van Ommeren



Hitoshi Tanaka



Jim Boyd



Fetiye Boudevin



Hew Chee Fong



Jhon Gogaberishvili



☆私の作品は、私の願いどおりに子供たちに大人気でした。



















☆そして、私の彫刻の手触りの柔らかさに、皆さん作品をなでていかれました。











☆午後2時から、クロージング・セレモニーとなりました。













☆ダイヤモンド・ディスクによるケーカットです。

ケーキは会場の皆さんに振舞われました。












☆Manamiさんとお友達の服部さんとで、近くのコーヒーショップで寒さをしのぎした。

Saint Johnはとても風の強いところだと言うことです。






☆最後にみんなで記念写真を撮り、シンポジウムは幕を閉じました。













☆夜は会場近くのレストランで、最後の会食となりました。







































☆2次会はダイアナさのご自宅でしたが、Waterfront DevelopmentのKentさんが私を待っていてくださいました。

そして、初めてKentさんにお会いしてから今日のクロージングまでの私のデータをまとめたファイルをいただきました。

最も素晴らしい場所の作家に私を選んでいただきました。

私も満足のいく作品を作ることが出来、Kentさんにも大変満足して喜んでいただきました。

涙が出そうな最後の夜でした。