以前から度々報道されていた「海洋プラスチック」の問題ですが、本書では科学的な目で詳細に俯瞰
的な立場に立って語られています。プラスチックごみが様々な環境によって細かく砕かれ、マイクロ
プラスチック(大きさが5ミリメートル以下)になり、魚たちがえさと間違えて食べ、食物連鎖によ
り、私たちはすでに相当量のマイクロプラスチックを体内に取り込んでいます。それ自体(気持ち悪
いですが)の悪影響は未だ解明されていませんが、プラスチックに含まれている有害物質が体内に蓄
積されていることは事実のようです。
マイクロプラスチックが地球のあらゆるところに存在することは、沢山の調査ですでに明らかになっ
ています。そしてプラスチックごみを海岸で拾う活動も行われています。しかし、海岸のように広大
な場所ではあっという間に元通りに大量のごみを目にすることになります。それでもごみを拾う活動
によって、明らかにごみの量は減っていくそうです。残念ながら活動を止めればさらに増えていくと
いう。
私たちの身近にあり、便利なプラスチック製品を簡単に手放すことは今のところ難しいでしょう。た
だプラスチックを人類が使いだして100年、リサイクルの問題も含めて私たちが考えなければ問題
は山積しています。現代の科学者があまりにも専門化しすぎて、問題をどうとらえていくべきか議論
も難しくなっています。私たち自身がしっかり問題を認識し、身近な場所でごみ拾いをするなり、な
るべくプラスチックを使わない生活をすることを心掛ける必要がありそうです。
海洋プラスチック 保坂直紀 角川新書
的な立場に立って語られています。プラスチックごみが様々な環境によって細かく砕かれ、マイクロ
プラスチック(大きさが5ミリメートル以下)になり、魚たちがえさと間違えて食べ、食物連鎖によ
り、私たちはすでに相当量のマイクロプラスチックを体内に取り込んでいます。それ自体(気持ち悪
いですが)の悪影響は未だ解明されていませんが、プラスチックに含まれている有害物質が体内に蓄
積されていることは事実のようです。
マイクロプラスチックが地球のあらゆるところに存在することは、沢山の調査ですでに明らかになっ
ています。そしてプラスチックごみを海岸で拾う活動も行われています。しかし、海岸のように広大
な場所ではあっという間に元通りに大量のごみを目にすることになります。それでもごみを拾う活動
によって、明らかにごみの量は減っていくそうです。残念ながら活動を止めればさらに増えていくと
いう。
私たちの身近にあり、便利なプラスチック製品を簡単に手放すことは今のところ難しいでしょう。た
だプラスチックを人類が使いだして100年、リサイクルの問題も含めて私たちが考えなければ問題
は山積しています。現代の科学者があまりにも専門化しすぎて、問題をどうとらえていくべきか議論
も難しくなっています。私たち自身がしっかり問題を認識し、身近な場所でごみ拾いをするなり、な
るべくプラスチックを使わない生活をすることを心掛ける必要がありそうです。
海洋プラスチック 保坂直紀 角川新書