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小原の『コアップガラナ』

2022-02-26 03:00:00 | 県外のスローフード

知人の知人が探していたので、見つけてきました。ベイシア潮来店です。製造メーカーは北海道の小原。

「ガラナ」というと、キリンのヤツが思い浮かびますが飲んだことがありませんでした。ガラナは、ムクロジ科ガラナ属のつる植物。原産地はアマゾン川流域。ガラナの種子は、カフェインやタンニンが豊富です。アルコール抽出したエキスは疲労回復や滋養強壮の効果があるそうで、それを配合したのが「ガラナ飲料」です。

調べてみると、中小企業の熱い思いが見えてきました。

全国清涼飲料協同組合連合会(現在の「全国清涼飲料協同組合連合会及び全国清涼飲料工業組合連合会」)が、ブラジルで人気のガラナに着目し、ブラジル大使館と共に、1960年に発売した炭酸飲料が、『コアップガラナ』です。その後に、日本コアップとして独立。「コアップ(co-up)」とは、「Cooperation(協同)」と「Up(昂揚)」を合わせた造語で、当時の中小の飲料メーカーの思いが込められています。戦後の「コカ・コーラ」や「ペプシコーラ」など外資系飲料会社の本格的な日本上陸に対抗すべき生まれた商品でした。されど、時遅しで爆発的な普及には至りませんでした。しかしながら、これらの外資系飲料の普及の遅れた北海道だけは、ガラナの定着に成功し、いまや地サイダーの一種として認知されています。

「全国清涼飲料協同組合連合会及び全国清涼飲料工業組合連合会」は、中小企業の連合体で、地サイダーや地ラムネなど共同で開発しています。対して、大手で構成されているのが、全国清涼飲料連合会(略称:全清飲)のようですが、違いは私のような素人にはわかりません。

『コアップガラナ』は、以上のような歴史を持つため、一つの企業の商標ではありません。小原以外にも、ホッピービバレッジ(東京都)、川崎飲料(神奈川県)など多くの企業が販売しています。写真のようなペットボトルは一般用、瓶詰めは観光用なのかな?瓶の方がよく見かけるタイプかも。日本コアップの公式サイトが無いので関連は判りませんが、『コアップガラナ』の商標を使わないものもあります。例えばセイコーマートでもプライベートブランドで展開しています。

蛇足になりますが、コーラの方は、コーラ・ナッツの木の実から抽出物を含んだ飲料が始まりですが、現在の全てのコーラ飲料では含まれていないそうです。

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