両生類日記

今日は会えるかな

人んちの玄関先で雨宿りしてる場合か?! シュレのメスのお出まし

2011-04-30 21:34:02 | 生物

シュレーゲルアオガエル (Rhacophorus schlegelii) のオスはずいぶん前から鳴いていましたが、
いよいよメスのお出ましです。今日は午後から雨、21時現在の気温は16℃。
田んぼに水が入るのは5月中旬以降ですが、3週間も前からメスもやってきて、敷きわらの下など
僅かな湿り気でも産卵します。


玄関先で雨宿りしている場合ではないと思いますが・・・ (やらせではありません) 。

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遅いタイプ (こちらが普通?) のニホンアカの産卵

2011-04-24 22:16:19 | 生物

稲作のための田んぼの水貼りにあわせ、ニホンアカガエルの産卵が始まりました。
ニホンアカガエル (Rana japonica) とヤマアカガエル (Rana ornativentris) が混在して
いるところもあります。


お待ちしています1号


お待ちしています2号


お待ちしています3号


水辺に着く前にペアになる方が得策ではないかと・・・。

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コオイムシ始めました!

2011-04-20 18:56:31 | 生物

コオイムシ (子負虫; Appasus japonicus) は、カメムシ目コオイムシ科に属する水生昆虫の一種です。
成虫の体長は約20mm体色は褐色。えさとしては、魚類や昆虫等を捕らえ口針から消化液を送り込み、
溶けた肉質を吸入します。産卵期は4~8月です。
今年もコオイムシのシーズンがスタートしました。
コオイムシの繁殖行動について


コオイムシの♀ 2個体いました。


コオイムシの♂ 1個体いました。まだまだ背負えます。


コオイムシの繁殖地 調査しているのであまり採集しないでくださいね。


里では、ようやくミツバツツジ (Rhododendron dilatatum) が開花しました。

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早春の西中国山地の山野草

2011-04-17 22:11:46 | 生物

盗掘などにより個体数が激減している、希少な植物の一部を紹介します。
セツブンソウ (Shibateranthis pinnatifida)
キンポウゲ科セツブンソウ属の多年草で、関東地方以西に分布し、高さ10cmほど。
花期は2~3月で、直径2cmの白い花を咲かせる。
アズマイチゲ (Anemone raddeana)
キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草で、北海道・本州・四国・九州に分布し、高さは15-20cmほど。
花期は3~5月で、直径2-3cmの花弁状の萼片を持つ花を1個つける。
カタクリ (Erythronium japonicum Decne.)
ユリ科カタクリ属の多年草で、北海道から九州の各地に分布するが、四国・九州では希。
高さは10-20cmほど、花期は3~4月で、薄紫から桃色の花を咲かせる。


セツブンソウ


アズマイチゲ


カタクリ

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猪鹿蝶は揃うのですが・・・

2011-04-13 19:24:45 | 生物

我が家の家の周りで、一度に猪鹿蝶が見られる季節になりました。
って、そういう話ではなく、イノシシのおかげでタケノコが全滅です。
タケノコの写真のアップも当面お預け。三種のうちの残り2品目は我が家の裏で採れ始めました。
ご覧頂いている皆様、山菜といいカエル・サンショウウオといい、いつも場所を明かせず申し訳ありません。


ワラビ (Pteridium aquilinum)


タラ (タラノキ) の芽 (Aralia elata)

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我が家に住み着いているヒキガエル

2011-04-11 20:53:46 | 生物

我が家には2匹のヒキガエル (Bufo japonicus) が住み着いています。
昨年の春に水田の用水路を上流から流されて来て、我が家の田んぼから上陸したようです。
玄関の前をウロウロするので、蹴飛ばさないように、車で引かないように神経使いまくりです。
体長85mmなので一年生でしょうか?。


本日20:00・天気晴れ・気温8℃。玄関前を通過中。


車の横を通り山に向かって進行中。気をつけないと踏まれるぞ。


昨年10月の撮影。


もう1匹の住人。今年1月3日に寒い中ウロウロしていました。

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ビッグバン直前 雨の中ヒキガエルの繁殖地への移動

2011-04-08 20:54:26 | 生物

3月20日の調査以来、待ちに待ったニホンヒキガエル (Bufo japonicus) の移動が始まりました。
今日の西中国山地は雨、気温11℃と少し肌寒い天気。
林道に若干雪が残り、「今日もダメか」と思いながら目的地に着いた瞬間ゾロゾロ歩く姿が見えました。
残雪もものともせず、繁殖場所を目指し力強く歩いていきます。
今日は15個体の確認でしたが、ピーク時には100個体以上集まる大産地です。
ビッグバンは明日なのか?それとも明後日なのか?。


頑張っています (一番乗り) ♂


頑張っています (二番乗り) ♂


頑張っています (三番乗り) ♂


♀を探す真剣な眼差し?!

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クマが恐くてカエルを見に行けるか! (ハイ行けません!)

2011-04-07 22:34:19 | 生物

北のお知り合いのフィールドでは、エゾアカガエルが繁殖で大騒ぎらしいのですが、
「ヒグマも恐くて・・・」というコメントもありました。
さて西中国山地ですが、入山前に雨になって雨具を買いにホームセンターに行ったのですが、
「やっぱり黒色の雨具はクマに警戒されないので、黒色がいいでしょうねェ」
「でも、クマと間違われて猟師に狙われるかも・・・」
「じゃっ青色にしよっ!」「じゃっ僕は黒!」@@@???@@@
概ね両生類屋は、クマに対す知識と言えばこの程度です。
あと、午後4時~夕暮れまでが危ないそうです。知り得た知識はこれだけです。


西中国山地の入り口。結構街中なのに「クマ棚」。


集落から100mも離れていない幹線道路沿いに「クマ棚」。


「これはクマの足跡に違いない」 断言!。「ツメもある」いい加減な考察!。


クマよけの鈴は必携!これさえあれば大丈夫と信じて疑わない。

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早春の西中国山地

2011-04-05 22:00:52 | 生物

相変わらず雪深い西中国山地です。ヒキガエルの大産地も深い雪に閉ざされていました(4/3現在)。
それでも麓ではようやく春が訪れました。


例年なら雪は無いのですが、相変わらず雪に閉ざされています。


そんな雪の中で、フタオカゲロウ科の一種と思われるカゲロウがいました。


こちらもフタオカゲロウ科の一種と思われます。


麓に生えるノカンゾウ?ヤブカンゾウ?食べられる野草で、美味しく頂きました。

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コオイムシ ぼちぼち調べ始めるか・・・

2011-04-01 19:25:00 | 生物

コオイムシ (子負虫) Appasus japonicus は、カメムシ目コオイムシ科に属する水生昆虫で、
本州・四国・九州の平野部にある水田等の浅い水域に生息する。
体は扁平な卵形で、前脚は鎌のような形の捕獲脚、後脚は遊泳脚である。水草などの中に
潜んでいることが多く、尾端にある短い呼吸管を伸縮させ呼吸する。

ということで、我が家の近くの湿地で昨年しこたま集めた、コオイムシ♂が剥離した卵塊を
調べています (ようやく重い腰をあげて・・・)。
交尾・産卵の時期と水温の関係を調べようと思ったのですが、データロガーを買うお金が無く
水温のデータが取得できていません(爆)。なのでこれは予備調査ということで、今年は
がんばります。
詳しくはこちら「コオイムシの繁殖行動について


卵塊を背負ったコオイムシ♂ 3匹の♀の卵を背負う。


赤ちゃんが孵化している途中でも、獲物 (これはヤゴ) が来れば捕食する。


孵化が終わると背中の卵塊を水草などに引っかけ剥離する。


シーズン中に集めた孵化後の卵塊(6/下旬~8/下旬)。


一旦アルコール液浸して保存する。


卵塊は取り出して乾燥させた後、ウサギ付き複写台???で接写する。

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