両生類日記

今日は会えるかな

屍の上を進む - 凄惨な現場 -

2011-06-30 21:40:13 | 生物

楽しいはずの撮影の遠出が一変した。
この水田は、チェーン展開しているスーパーのふれあい交流田。
毎年夏に生産者と消費者が「お米」を通して交流する、いわば安心・安全な稲作の生産地。

この時期に意味があるのか無いのか、中干しが行われていた。
オタマジャクシは逃げ場を失い、さらに照りつける日差しが追い打ちをかける。
この水田で除草剤を撒くのを以前目撃した。
果たして安心・安全な稲作なのか?環境配慮型農業っていったい何なのか?。
生産者には生きものへの眼差しなど無いのか?消費者はこの惨状をどう思うのか?。


中干しされている水田。沢山のオタマジャクシがいたはず。


大量の屍の上を、辛うじて難を逃れたアマガエルが歩く。

Copyright (C) 2011 TOKUNAGA Hiroyuki All Rights Reserved.


色彩いろいろ カジカガエル

2011-06-26 23:12:52 | 生物

同じ河川の同じ場所に生息するカジカガエル (Buergeria buergeri) です。
場所は、岩国市を流れる錦川の支流「宇佐川」です。
体色を岩に似せているようでもあり、お構いなしといった個体もあり千差万別です。
体色を似せていない個体は、急遽縄張りを変更したのか?。















Copyright (C) 2011 TOKUNAGA Hiroyuki All Rights Reserved.


逃亡者

2011-06-15 20:22:42 | 生物

追われるペア。追跡者が背後に迫っている。速く逃げろ「カッカッカッカッカッカッ」と声を荒げるオス。


追跡者は、ゴルゴ13とサンゴ15か?!

 

んな訳ない。産卵が終わっての帰り道でした。それにしても帰りもメスにおんぶされて帰るのか?。
モリアオガエル (Rhacophorus arboreus) 。この産卵にはオス4匹が参加していました。
産卵を終えた時刻は、なんと昼12時を過ぎていました。


やれやれ終わった。真っ先に離脱する♂♀のペア。

  Copyright (C) 2011 TOKUNAGA Hiroyuki All Rights Reserved.


フィールド(水中)向けに用意した無人カメラ

2011-06-12 15:45:04 | 生物

バッテリを消費せずに本当に使えるのか、なんともわかりません。
お天気次第というのもありますが、そこそこの画質で30日くらいは連続動画撮影できそうです。
オオサンショウウオの行動を調査するらしいのですが、お昼間出てきますかねえ (仲間の研究なので他人事)。

太陽電池パネル → 太陽電池充放電制御器 → バッテリー → インバーター →
HDDレコーダーと4台の水中ビデオカメラに電源供給


ビデオカメラのケーブルは30m、レコーダーを中心に60mの範囲を4台でカバーする。


シリーズ第6回目「コオイムシによる捕食」

2011-06-07 21:52:17 | 生物

コオイムシは魚類や他の昆虫等を積極的に捕らえ、口針から消化液を送り込み溶けた肉質を
吸入する体外消化を行います。
市川 (1993a) は、近縁種のオオコオイムシは餌が少ない場合は共食いすると報告し、
岡田 (1991) は、野外で幼虫・成虫ともに同種の幼虫が重要な餌となっている (幼虫・成虫
とも捕食を観察した例の約1/4が同種の幼虫) と報告しています。


ヤゴを捕食している。


上陸直前のヌマガエルを捕食している。


カエルは、上陸直前(変態前後)の個体が狙われやすい。


ホウネンエビを捕食している。

Copyright (C) 2011 TOKUNAGA Hiroyuki All Rights Reserved.


シリーズ第5回目「コオイムシ幼虫の脱皮と羽化」

2011-06-03 21:53:27 | 生物

孵化した幼虫は5回の脱皮を経て成虫になります。
不完全変態であるため、幼虫は成虫とほぼ同じ形でありながら小さくて翅がありませんが、
成虫になると飛ぶことが出来ます。


3齢~4齢幼虫と思われます。


3齢~4齢幼虫と思われます。


羽化したばかりの成虫。

Copyright (C) 2011 TOKUNAGA Hiroyuki All Rights Reserved.