kumaの写真帳、と趣味日記

眼をファインダーに通して、一瞬を記憶する。
刹那を写真に閉じ込めて、永遠の記録として綴っていきます。

紅葉を眺め、秘湯に浸かりに

2014-11-03 | 富山県呉東地区
11月初旬、連休前日の夜。

最近、仕事で酷使気味のこの身を、温泉に浸かり癒してやろうと思い付き、
何処の温泉に行こうか迷っていたところ。
親友のブログを閲覧していたら黒部峡谷に色づく紅葉が見ごろを迎えていることを知りました。

そういえば、10年程前にお仕事にて一週間ほどお世話になった、あの山小屋。
出張中。
仕事が終わり、山小屋へたどり着く。
さっそく温泉に浸かり、疲れて帰ってきた身体が解され。
地のもの山菜や茸汁が彩るテーブルに並んだ晩飯を口一杯に、翌日の働く意欲が充填されていったっけ。

あの、独特な硫黄の匂いに包まれた温泉に再び入ってみたいなぁ。
そうだ、明日は黒部峡谷鉄道のトロッコ電車に乗ろう!

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2014/11/01「祖母谷川の紅葉を眺め秘湯に浸かり」

黒部峡谷鉄道の始点は宇奈月駅。
乗用車でも、富山地方鉄道を使っても来ることが出来ます。

一時期、仕事で通ったなぁ。

そんなことを思い出しつつも、今回は完全にプライベートにて訪れています。
なのに何故か、置いてある工事用のダイヤグラムを取りに行こうとする我が身。
昔の癖というのは簡単には取れきっていないなぁと半ば関心、半ば呆れつつ切符を買いに行くことに。

乗車駅窓口にて当日券を調達し、乗ってきた車に戻り荷造り。この感覚も昔と変わらない。
変わったのは、リュックに入っている中身。カメラ用品のため作業工具の時とは雑に扱えないな。

始発、乗客列車での移動。

改札で切符を渡し切ってもらうのも、
見慣れたホームに向かう景色も何もかもが懐かしいと感じトロッコ列車に乗り込む。
工事用列車にはなかった、駅員さんのお見送りを受けながら出発。
約1時間半の列車の旅が始まりました。




ディーゼルエンジンを載せた機関車両が予備の機関車以下、客車を13両連れて力強く峡谷を上ってゆきます。
両脇、窓が無い普通車両はこの時期、冷たい雨と風を乗客に注ぎ込んではしまいますが、
迫力満点、ずばり自然の中を駆け抜けてゆく感覚を味わうにはこちらの方が良く。
パノラマタイプや特別タイプの車両もあるのですが自分にはこの普通車両の方が性に合ってるようです。
...只々カメラを振り回したいだけだったりするのですが...




紅葉を眺めるには...やっぱり普通車両が一番!
何せ別途料金、かかりませんし...




あんなところにある紅色も、ちょっと腰を伸ばせば良く見えることですし。




鐘釣駅を通過。終点の欅平までは、もうすぐです。




終点は欅平駅。広い歩道を進んでゆくと見えて来ました。
手前に架かる赤色の奥鐘橋と、その先に見える人喰岩。
更には今の時期限定、峡谷に散りばめられた色とりどりの紅葉がお出迎え。




山道...とは言えないかな?
砂防用の工事道路をゆっくりとひたすら上ること50分。




長い工事用トンネルを脱出すると辿り着きました。
祖母谷川と祖父谷川が合流するこの地点、奥に見えた山小屋が今日の終点。




昔と変わらず迎えてくれたのはこの案内看板と、




山小屋・祖母谷温泉でした。

女将さんに入泉料を支払い、温泉に浸かる。

着替え小屋と湯船しかない殺風景な温泉ではありますが。
これまた昔と変わらない泉質が優しくこの身を包んでくれました。
...ちょっと温いかな? いえいえ、じっと待っていれば...おっと熱いのが流れてきた。
雨天の時のお湯の状態も昔と変わっていない。そういえば、平気で1時間浸かっていたっけかな?

..........

湯船に注がれる温泉の音と、
傍を流れる祖母谷川の流れるせせらぎが、
湯船に浸かっていることすら忘れさせてくれるよう。
時が止まったかのようなひとときでした。

..........







昔も今も変わらず湯気を出し続けているのは源泉付近。
そんな光景を後にして足取り軽く歩む下り道は、









紅葉狩りで楽さいっぱい。


奥鐘橋まで戻ってきて時計を眺める。
列車の時間にはまだ早いな。
ちょっと寄り道してみようかな?
(つづく)


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