広田寛治のブログ

音楽と社会と歴史と

『ロック・クロニクル 現代史のなかのロックンロール』5章の内容

2012年04月22日 09時13分45秒 | 著書
『ロック・クロニクル 現代史のなかのロックンロール』(河出書房新社)第5章の少し詳しい内容です。
第5章は「ブリティッシュ・インヴェージョンとブラック・パワーの叫び」と題して、1964年2月のビートルズ・アメリカ上陸(事件44)から、1965年いっぱい続いたブリティッシュ・インヴェージョンの時代のロックンロールと社会との関係を検証しています。
この時期には、アメリカの音楽がビートルズをはじめとするブリティッシュ・ロックに触発される(事件45、47)なか、アメリカでもモータウンやソウルの隆盛(事件48)、ボブ・ディランによるフォーク・ロックの誕生(事件51、57、58)といったサウンドの変革が急速に進展。同時にキング牧師がノーベル平和賞を受賞(事件52)し公民権運動が大きなもりあがりをみせるなか、マルコムXの登場(事件49)と暗殺(事件54)、サム・クックの死(事件53)などによって黒人運動が変質・激化していきます。ビートルズはこの時期から公民権運動を支持し、ヴェトナム戦争に反対する発言をはじめる(事件50、事件60)ており、ロックシーンが社会とのかかわりを持つようになり(事件55)、ロックの時代が本格的に幕を明けることになります。


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