広田寛治のブログ

音楽と社会と歴史と

消えゆく長崎の原爆遺構/新興善小学校の思い出

2012年05月28日 12時18分06秒 | 
僕は小学校5年の夏から中学3年の夏まで長崎で過ごしていた。ちょうど東京オリンピックからビートルズ来日の時期だ。原爆を落とされてから17年、米軍が去って10年ほどすぎた時期だ。小学生の自分には原爆の傷跡などまったく目にとまらなかった。 僕が通っていたのは長崎市立新興善小学校。そこが原爆遺構だったという事実を知ったのは、10年ほど前のことだ。先生も親たちも知っていたのだろうが、当時はだれも教えてくれな . . . 本文を読む

「ふるさと巡り」

2012年04月20日 08時01分18秒 | 
数年前、『大法輪』(2006年12月号)という仏教誌に「ふるさと巡り」というエッセイを書かせていただいたことがある。 僕には実家と呼べる家のある「ふるさと」がなかったのだが、年輪を重ねるうちに、生まれて幼年期を過ごした松山、幼稚園に通った豊中、小学校時代の堺、中学校時代の長崎、高校時代の東京中野、浪人時代の京都、大学時代の横浜など、人生の一時期を過ごしたさまざまな土地を「ふるさと」と感じるようにな . . . 本文を読む