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テレビっ子のひとり突っ込み

『とんだロマンス』あらすじ・感想(ネタバレ注意)

2021-07-31 02:25:08 | 台湾ドラマ
          
2014年 台湾・中国

◆おススメ度
★★★★☆


◆キャスト
ファンジャン・ユー(無限大投資会社の御曹司):マイク・ハー
ワン・マンリン(物語のヒロイン、養豚場を経営):アン・アン
ホー・ウェイチョン(マンリンの幼馴染でヤーズーの元カレ):信(Shin)
リー・ヤーズー(ファンジャン・ユーの恋人でウェイチョンの元カノ):シェンズ
チャン・カイジエ(農業委員会の主任委員):フー・シンボー


◆あらすじ・感想(ネタバレ含む)

まず、タイトルから。
「とんだロマンス」。最初のイメージでは、「翔んだロマンス」ってどっかで聞いたような感じだなー、とか思ってたら、ドラマ見たら違った。
ヒロインが養豚場経営者の一人娘で成金っていう設定。これ、漢字にすると、「豚だロマンス」ですよ・・・。

原題は「上流俗女」らしい・・・。微妙。「王子様の条件」の原題「拝金女王」に似たタイトルの命名センスな気がするけど、この時期の台湾ではそういう
のが流行ってたのかな?邦題の方が、ちょっとしたダジェレ的なひねりがあってよいかも。


原題の「上流俗女」というように、ヒロインマンリンは養豚場経営でお金はあるが、怒るとすぐに暴力をふるってしまう教養と品のない女(という設定)。
友人の結婚式に出席したマンリンは、ブーケトスで花嫁のブーケを受け取る(手に入れる)が、他の友人たちから(友人の結婚式でブーケを奪い取るのは)
もう3回目だとブーイングが。ブーケを受け取ったのならさっさと結婚しろと文句を言われる。

それを聞いたマンリンは、付き合って3ヶ月のピーターに結婚の意思を確認しようとみんなの前で仄めかすが、マンリンの財産目当てで付き合い始めたピーター
は、マンリンの暴力的な性格にもう耐えられないと、酷い言葉を投げかけてマンリンを振ってしまう。
公開処刑のような状況に追いやられたマンリンは、売り言葉に買い言葉で、「1年以内にセレブになって、お金持ちのイケメンと結婚する」と宣言。

そこから、マンリンの婚活が本格的に始まるが・・・。

一方で、無限大投資会社の御曹司ファンジャン・ユーは、「呼吸するたびに自分の資産は増えていく」と、調子に乗ってろくに仕事もせずに金を使い放題。
しかし、それでいてどこに行っても何をしても父親の影響から逃れられないことに苦しんでいた。
ある時に、父親が「息子の投資だけには失敗した」という言葉を聞き、酷く傷つく。


そんな二人が、ひょんなことからマンリンの婚活のお見合いの場でお互い別の相手との勘違いで出会う。
第一印象が最悪だった二人だったが、なんだかんだあってマンリンはファンジャン・ユーにセレブになるための手ほどきを受けることに。
         
そうやって、友人として少しずつ近づいていく二人。

ファンジャン・ユーには、リー・ヤーズーという服飾系の会社を経営する恋人がいて、そして、マンリンには子供の頃から兄妹のように育った仲の良い、
今ではイケメンの医者に成長したホー・ウェイチョンという幼馴染がいた。

実はリー・ヤーズーとホー・ウェイチョンは元恋人同士。

マンリンとファンジャン・ユーとの交流が深まることにより、二人は再会。微妙な四角関係へと発展する。

しかし、そこで物語は終わらない。
リー・ヤーズーとホー・ウェイチョンの再会でなんやかんやあって、そこで一度目の山場を越えると、今まで調子に乗ってたファンジャン・ユーに災難が降り
かかる。

冒頭で、「呼吸するたびに自分の資産は増えていく」と豪語していた彼だが、毎度、道徳的主題を入れてくる台湾ドラマで、努力もせずにうまい人生が続く
わけもなく、ファンジャン・ユーはある日セレブ生活から転落。無一文になってしまう。
               
そこから、無一文になったファンジャン・ユーを助けるマンリンとマンリン一家。俺様でおぼちゃま気質なファンジャン・ユーの更生生活が始まり、仕事に
誇りを持って働くマンリンは、下品で教養のない暴力的だったはずなのに一転、仕事に一生懸命で頭がよく、人情味あふれる女性という印象に。(元からそんな
感じで仕事していたはずなんだけども。)

そうやってセレブだったファンジャン・ユーが、汗をかき、泥だらけになって働いてお金を稼ぐことを知り、二人は本当の恋仲になっていくっていう
ラブコメディです。

      

主演のマイク・ハーですが、最近のドラマ紹介雑誌とかに載ってる宣材写真だと、なんか演歌歌手みたいなオジサンにぽいのに、ドラマの中で見るとちょっと
藤木直人似のイケメンなのでイメージ変わります。(韓国ドラマに慣れていると、ちょっと髭剃り跡が気になりますが。)
過去作品見ると、日本の少女漫画原作のドラマにもよく出ているっぽいので、若い頃はアイドル的な扱いの俳優さんだったのかも?

ヒロインの名前のマンリン。字面的に"マリリン"かと思いきや、なんとなく日本人には馴染みのないマンリンという名前。どーでもいいけど、そこがちょっと
何かがのどにつかえる感覚がある。

そしてそのワン・マンリン役のアン・アンですが、「独孤伽羅 ~皇后の誓い~」の独孤伽羅の一番上の姉を見た時に、どっかで見たことあるんだけどどこ
だっけなーって思ってたら、このドラマのヒロインでした。
イメージが全く違ってびっくりします。

ファンジャン・ユーの父親役は、「スクリューガール」でビビアン(パフ・クオ)の父親役やってた人です。
ワン・マンリンの叔母さん(?)は、「王子様の条件」でジアハオ(ヴァネス・ウー)のお姉さん役だった人でした。

リー・ヤーズー役の人も、どっかで見たことある気がする顔なんだけど、思い出せない・・・。(ライバル女性によくありがちな顔立ちなのかも。)

あとは、幼馴染役の信(Shin)。台湾では歌手としてめっちゃ有名な人らしい。


このドラマで印象に残ったセリフは、勘違いでマンリンとファンジャン・ユーが出会ったカフェでファンジャン・ユーが言った言葉、

「コーヒーに砂糖は入れるな。成分が変化して口臭になる。」

でした。

なんか、セレブってほんとにそんな理由に縛られてコーヒーブラックで飲むの?っていう疑問と共に、あー、だから甘い缶コーヒー飲む人たちって
息がクサイのかーっていう納得感もあるセリフでした。

(どっちかっていうと、口臭気にするより、コーヒー本来の味と香りを楽しむためにブラックで飲む、とかならわかるんだけども・・・。でも本場イタリア
のエスプレッソはめっちゃお砂糖入れたりして飲むって言うけどね。そして、紅茶か?って思うくらい色の薄いコーヒーだなと思った。)

まーでも、私的には"養豚場経営するヒロイン"ていうそそられない設定のドラマの割に楽しめた、まぁまぁお薦めなドラマです。

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