2021年 中国
◆おススメ度
★★★☆☆
◆キャスト
イン・スーチェン(俺様CEO):
ワン・ズーチー
グー・シーシー(新人デザイナー):ワン・ユーウェン
モー・ズーシン(シーシーの幼馴染):
イー・ボーチェン
シャン・コー(スーチェンの友人):リー・ジュンチェン
ムー・ルオナー(シャン・コーの有能な補佐):ヤン・ユエ
アレックス(有名人気デザイナー):ジー・チェン
リン・シアオヤー(シーシーの親友で共同経営者):
チェン・イーシン(SNH48の元メンバー)
◆感想・概要紹介
ちょっと見終わったドラマがかなり溜まってきちゃったので、今年、残り少なくなってきましたが、さくさくーっと紹介して
行きたいと思います。
◇
小学校の国語の時間に、よく"題名読み"っていうことをやらせられていた。
まだ中身を知らないうちにまずはタイトルを読んで、そこからどういう物語かっていうのを想像して、それから物語を読んで
想像していたものと比較してどうだったか。作者がタイトルに込めた思いは?っていうのを考えるって言う授業。
ドラマ見る時にはよくこのことを思い出します。
ちなみにこのドラマ、題名読みすると
「ロマンスは結婚のあとで」ってことは、結婚前にロマンスがないってことだから、よくある契約結婚から始まるラブコメかな
っていうのが分かります。
そうなると後は決まったようなもの。
お金持ちだけど、心がない、情がない仕事至上主義の男主人公がいて、ひょんなことから出会ったヒロインと何かしら利害が
一致して契約結婚をする。
女性にも結婚にも興味のない男主人公は、ヒロインのひたむきさややさしさ、逆に自分への無関心さや他の男との関係なんかを
見ていくうちにヒロインに惹かれてしまう。
一方のヒロインも、弱みを握られて渋々契約結婚したものの、一緒にいる時間が長くなるうちに最初は大嫌いだった男主人公の
弱さなんかも見えてきてだんだん情が湧いて好きになっちゃう。(ここに良くあるのが胸筋好き設定と男主人公のはだけた胸や
うっかり触った胸筋がけっこうすごくてドキドキしちゃう、っていうものとかも。)
ちょっとしたトラブルや危機的状況に置かれたことがきっかけで二人はお互いの気持ちに気づき、いつしかラブラブな本物の
夫婦になるが、そんな折、ヒロインのライバル悪女に意地悪されたり、男主人公の恋のライバルに助けられたり、嫉妬したり
されたり紆余曲折ありつつ、いい感じのところで契約結婚の契約書類が出てきちゃって危機的状況に陥ってしまう。
そんなこんなで色々あるけど、最終的にはハッピーエンド、みたいな?
今回、そんな感じのタイトル読みしたわけですが、全く持ってその通りのよくあるありきたりなお話でしたが、けっこうサクサク
見れてなんかわかんけど思ったよりは面白かったです。
(仕事で疲れているときに見てたので、見ていて疲れるライバルとの競争や親からの圧力的、主人公同士の心のすれ違い、みたいな
試練部分がサラッとしてたからかも?)
◇
ヒロインは「尚芸館の五つ星~プリンスとのナイショの恋~」で男装ヒロインやってたワン・ユーウェン。この方、日本人女優
の石野陽子とか秋吉久美子系テイストなお顔の女優さんです。「尚芸館の五つ星」では男装してたからか、ぱっと見て美人さん
って感じの女優さんではないな、なんて思ってたけど、こっちの作品では見ているうちにどんどん愛着がわいてきてちゃんと女性
らしさのある可愛い女性に見えました。
男主演のワン・ズーチー、「鳳星の姫」でもワン・ユーウェンと共演してた方。ヒロインとは恋愛感情としては絡んでこない、
2番手俳優さんとして出演してましたが、悪女にダマされてドツボにハマっていく見ていてイライラする将軍役で、全く好感持て
ない人って感じで引き気味に見てたので、最初はあんまりリンクしてませんでしたが、(同じ人と気づいてなかった・・・。)
とりあえず、こっちの作品の役の方が好感度は高いです。
ときどき角度によっては亀梨にちょっと似てたり、そして時には津田寛治にも見えたりする不思議な方です。ちょーっとメイク
が濃いかなーっていう印象も。(その辺も亀梨っぽくはある。でもハマらない・・・)
まー、でもハマっちゃうほどのイケメンていう感じではないです。私的に。
ヒロインの見守り男子的2番手君のイー・ボーチェン。今回もまたヒロインに恋してフラれちゃう役。
作中では毎回イケメンと呼ばれてるけど、何回見てもタイプではないのでほんとにイケメンなのか疑問。。。(けどちょっと鈴鹿
央士に似てるような。)
「
旦那様はドナー」、「旦那様はドナー2」、「
一夜の花嫁~pirates of destiny~」って、見るたびにちょっとずつ肌の調子が
良くなっていってる気がします。
(それまではアイドル生活で働かされ過ぎて肌が荒れてたけど俳優業にシフトして寝る時間ができたのか、単純にスキンケアに
気を遣うようになったのか・・・。)
◇◇
まー、似たような作品は多いですが、同じ系統のドラマとちょっと違ってサクサク見易いなってところをご紹介。
まずは、ヒロインの職業。駆け出しのデザイナーです。
ここは、ディリラバとホアン・ジンユーが出てる「ラブ・デザイナー」と一緒で、無名デザイナーをお金持ってて販路を持ってる
男役が助けるって構図はちょっと似てますが、こっちのヒロイン・シーシーの方が最初っから才能あるって大物にお墨付き貰ってて、
分かりやすくポンポン出世していくので展開早くて楽に見られます。(まぁ、話数も短いんだけども。)
男主役のイン・スーチェンは、大手のショッピングモールやショッピングサイトを手掛ける会社のCEO。
彼は、人気デザイナーのアレックスと専属契約を結ぶために色々な手段を模索。その一つとして、彼のデザインしたウェディング
ドレスを手に入れるため、秘書が用意したリストの中からなんとなく選んだネットショップを展開する無名のデザイナーにSNSで
購入を依頼。
その相手がヒロインのシーシー。
もちろん、入手の当てもないシーシーでしたが、報酬に釣られて二つ返事でOKしちゃいます。
共同経営者で、売れないモデルとしても活躍するシアオヤーの伝手でアレックスのパーティーに潜入したシーシーは、そこで自分
の顧客とも知らずにイン・スーチェンに出会います。
一方、イン・スーチェンもそうとは知らずにアレックスに気に入られたシーシーを利用するために、正規の入場チケットを持たない
シーシーを助ける代わりに一晩婚約者のフリをする契約を持ち掛けます。
そうしてスーチェンの画策によりアレックスにより気に入られたシーシーのおかげで、その偽婚約者であるスーチェンはうまいこと
アレックスとの事業提携の話をする場を貰えることに。
パーティーでは、お決まりのハプニングキスなんかもあったりしますが、
まー、でもなんだかんだシーシーにとっては、嘘をついてアレックスに取り入り、かつ自分を罠にはめて利用するスーチェンの第一印象は最悪。
スーチェンにとっても、契約にさえこぎつけられればシーシーは用なしに。
翌日、アレックスとうまいこと事業提携の話が進んだスーチェン。アレックスは、自身がデザインするウェディングドレスについて
スーチェンの会社と独占販売の契約を結びます。
しかし、そうとは知らずにSNS上で契約した顧客(実はスーチェン)のためにウェディングドレスを購入できないかとアレックスを
訪ねるシーシー。
当然、契約のことがありアレックスに断られてしまうシーシー。アレックスは、ウェディングドレスが欲しいならスーチェンに
お願いすればいいと言いますが、一夜限りの偽りの関係だった二人のこと、当然お願いできるような仲ではありません。
そこで、シーシーは機転を利かせ、スーチェンにプロポーズされたためにサプライズでドレスを着たい、という嘘を吐いちゃいます。
二人の嘘を知らないアレックスは、それならばと、試作品として自分が以前作ったものであればとシーシーに譲ってあげることに。
後日、事業提携発表の場にやってきたアレックスは、大勢の記者がいる前でシーシーにウェディングドレスを譲ったことを話し、
スーチェンに婚約のお祝いを述べちゃいます。
そうやって後に引けなくなってしまったスーチェン。
シーシーと結婚の契約を交わすことに。
そうやって二人は、お互いにお互いを良く思わないまま、嘘を取り繕うための契約結婚生活を始めることに・・・。
◇◇
どうせ契約結婚して、一緒に生活するうちに愛が芽生えちゃうんだろ?って、やや斜に構えながら見始めた本作でしたが、意外と
色々意表を突いたドキドキする流れで面白く感じました。
嫌々結婚する割に、二人はスーチェンの祖母も同居するスーチェンの実家に住んでたりして、このおばあちゃんが意外と二人に
とってのいいエッセンスになってたりします。
御曹司の家族は貧乏な嫁との結婚に反対するものとばかり思っていましたが、これが第一の心地よい裏切られ感。
で、お金や地位よりもプライドや自分で努力して得ることを何より望むシーシーの姿に、次第に惹かれていくスーチェンなんですが、
自分の気持ちに気づくのも割と早めで、その気持ちに素直になるのも思ったよりも早い、っていうのがこのドラマのいいところ。
まー、でも私のあまり好きじゃないタイプのイー・ボーチェン演じるモー・ズーシンがちょーっと邪魔で少しだけストレスでした。
彼とは幼馴染で、再会からのめっちゃ好きなマンガの覆面作者、みたいなサブストーリーがあるんですけど、ちょっとサブストーリー
にするにはもったいない感じもあります。(「
彼女はキレイだった」のパクリ感はややありますが。)
(こんなシーンとかね。)
スーチェンの友人かつクズ御曹司シャン・コーと、ムー・ルオナーとの恋愛っていうサイドストーリーもあるんですが、こっちには
全く興味なくて倍速で飛ばしちゃいました・・・。
ちなみに、ムー・ルオナー役の女優さん、どっかで見た顔だなーって思ってて、「
シークレットハウス」のマネージャーかなーって
思ってたら、「恋した彼女は宇宙人」に出てたヒロインのライバルの方だったみたい。(見分けがつかない・・・。)
シーシーの親友のシアオヤーもどっかで見たなーってずっと思ってたら、「
私の隣人は不眠症」のヒロインでした。(こっちは
ちょっとスッキリ。)
私は先にラブコメの主演となる二人を知って、そこの関係については安心してからドラマを楽しみたいタイプですが、(マンガだと
そうでもないんだけども)主人公とライバル君、ヒロインがどっちとくっつくのか楽しみたいタイプの人はそういった意味でも楽しい
ドラマかもです。
(まー、でもタイトルでネタバレしてるよね・・。)