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テレビっ子のひとり突っ込み

『恋のレベルアップ』

2021-05-12 23:53:11 | 韓国ドラマ
                            

2019年韓国

◆おススメ度
★★★☆☆


◆キャスト
ソン・フン
・ハン・ボルム
・チャ・ソヌ


◆あらすじ・感想(ネタバレ注意!)


ソン・フンの新しいドラマが配信されてたので、U-NEXTで課金してみてしまった。(中国ドラマはだいたい一話40分~45分と短めだけど、韓国ドラマは1話が60分前後で話数少なめなのが多いので、中国ドラマより課金するならお得?)
とりあえず、この人の新刊が出たら中味がどうあれ買って読む、っていうお気に入りの作家さん、マンガ家さんが何人かいますがソンフンもそういう系で、新作出たらとりあえず見るっていう俳優さんになっちゃってます。


<登場人物>
アン・ダンテ:流星CRCの第1本部長。企業再生専門の敏腕コンサルタント。ジョイバスターの新社長。
シン・ヨナ:このドラマのヒロイン。ゲーム会社ジョイバスターの社員。
クァク・ハンチョル:ヨナが釜山で出会った民宿の息子。流星CRCに就職する。ヨナに想いを寄せている。
ペ・ヤチェ:アレナエンタテイメント代表
パク室長:流星CRC室長、自称ダンテの右腕。
キム・フン:ダンテの義弟。高校生ユーチューバー。
キム・サンミ:フンの動画配信友達。


ヨナが勤めるゲーム会社ジョイバスターが倒産の危機に陥り、会社は流星CRCに売却されることとなる。進行していた案件は一旦ストップし、会社が予定していたイベントへの参加も中止となり、ヨナはブースの撤去のために釜山に向かう。

また、時同じくして釜山に向かっていたダンテは電車の中でヨナと席が隣同士になる。

ジョイバスターの担当を命じられたがゲームに興味のないダンテはオファーを断るが、パク室長の策略により電車の中でジョイバスターの資料を読むハメになる。
以前、働きやすい環境について会社が受けたテレビ局の取材で、過度な演出のために悪目立ちしたヨナは、その後の会社の業績悪化のために株主の攻撃の標的になってしまっていた。株主掲示板に電話番号をさらされ、釜山まで追いかけていくと脅迫じみた電話を受けるヨナは、隣の席でジョイバスターの名前を口にしながら怒るダンテの様子を見て、ダンテのことを釜山まで自分を探しに来た株主だと勘違いする。

そんな2人は釜山でハンチョルの母が営む民宿で再会。ハチミツを食べるヨナを見て、ジョイバスターで見た映像を思い出すダンテとダンテの姿を見て過度に怯えるヨナ。そんなヨナの姿を見たハンチョルは、ダンテに頭突きを食らわし、ダンテとヨナ、ハンチョルは最悪な出会いをするが・・・。

って、そっからおきまりの第一印象最悪ながらも、仕事で急接近する二人は段々とお互い惹かれていき・・・っていう、今までのソンフンのラブコメパターンかなと思いきや、今回はちょっとだけ毛色が違いました。

ダンテが今回釜山に来ていたのは、以前ダンテが再生を手掛けたアレナエンタテイメントの現代表、ペ・ヤチェに誘われ休暇を楽しむためのものだった。しかし、その間にダンテの父親が火事のために亡くなってしまう。
自分の母親が病気で亡くなった後に、再婚した父親。母親の死も新しい家族も受け入れられず、最後まで父と向き合うことができなかったダンテは、もやもやした心のまま他人のような父の再婚相手の連れ子だった高校生の義弟を引き取り、同じマンションで暮らすようになる。

また、子供の頃ゲームセンター(っぽいお店?)を経営していた父を思い出し、ジョイバスターの再生を引き受けることにする。

そんな感じで、義弟のフンが起こす問題をちょいちょい荒っぽく解決しながら、自分を敵対視するジョイバスターの社員と、以前ダンテが解任通告したことのあるライバル会社ネックバイパーのカン専務を筆頭に、数々の嫌がらせや妨害を受けながら会社の立て直しに奮闘するダンテ。
ヤチェからのアプローチを受けつつもそれをクールに受け流しつつ、ヨナへのことが好きなハンチョルをけん制しつつ、そこに中途半端に空気を読んで余計な気を遣うパク室長もいいスパイスとなり、恋も育てていく。

まぁ、色々見ていて楽しいハプニングを乗り越えながら、最後は家族のこと、仕事、恋って全部ひっくるめてちゃんとハッピーエンドで終わりはしますが、ラブ要素はかなり控えめです。(ラブ要素というか、二人だけのラブラブな期間というかが。)

いつものソンフンのラブロマって言われてるドラマだと、途中、自分の恋心に気づいてからは、めちゃめちゃヒロインにグイグイ迫って甘々になっちゃうトキメキゾーン的な時間に突入しちゃうんだけど、今回はどっちかっていうと会社の再建に比重を置いて、その辺を丁寧に描いているので甘々時間はラストのほんのちょっと。
でも、なんかソンフンのいつもと違った、潔癖症でちょっと変わった人、って感じの演技が面白いところが見所です。話し方とか挙動とか、そっから見てて面白い。

例えば、会社の食事会の場で、ヨナに「会食で遊びふけって楽しいかどうか試してください」と歌ってくださいと言われちゃって、アレナエンタテイメントの元代表のコネを使ってステージ用トレーラー用意して人気アイドル、ジェイたちまで呼んでゲリラライブ的なことをやっちゃう場面とか、なんか壁ドンやられたのと同じくらいの衝撃とドキドキを味合わせてくれます。


タイトルが、「恋のレベルアップ」っていう割に、別に一話ずつ恋が進展していくわけでもない・・・。なにこのミスマッチなタイトル、って思ってたけど、ドラマの舞台がゲーム会社ってことで、ゲームにひっかけてのレベルアップ表現だってことに、全話見終わって気づきました・・・。

ところで主人公の"ダンテ"って名前はどっから来てるの?韓国人にはある名前なのかな?ゲーム会社が舞台なだけに、デビル・メイ・クライの主人公「人間の可能性を信じており、己の正義を貫き悪を挫くタフな男」って設定の半人半魔のダンテから?

                  
今回悪役で出てた、ネックバイパー専務の人、どっかで見たことあるなーって思ってたら、「むやみに切なく」のマネージャー役だった人でした。
ヨナの父親役は、けっこう安定のバイプレイヤー。色んなドラマで見かけます。


ダンテの義弟君とその相棒、動画配信で人気のYoutuberみたいになっていくんだけど、どうみても人気が出そうな放送じゃない・・・。でも確かにここにコワい兄が帰ってきて毎回ドタバタ放送が終わるって感じだったらみちゃうかも?

第一話で、ダンテが他の部署の人たちに、トップが病気療養で不在の第3本部の案件を押し付けられそうになるシーンで、会議室の壁に『泣斬馬謖』(泣いて馬謖を斬る)っていう額が飾ってあって、なんとなくそれでこのドラマをみようっていう意欲につながりました。
けっこう好きな言葉です。(まぁ、ほんとにその言葉の通り実行することになったら最悪に嫌な状況ではあると思いますが。)

韓国ドラマとか中国ドラマって、子供のためとか言いつつめっちゃ性格の悪い、邪悪な母親とかが出てきて、でも血のつながりを大事にするお国柄なのか、けっこうあり得ないくらい断罪されないパターンが多くてストレスになることが多いので、ほんと、ぜひ、例え母親であっても『泣斬馬謖』を実行してほしいっていつも思います。(日本人は勧善懲悪な時代劇に慣れすぎてるからそう思っちゃうんだろうか・・・。きっと、そういう母親を断罪すると「金田一耕助」とか「トリック」みたいな、最後切ない感じのちょっと後味悪い感じで終わることになるのか。)


関係ないけど、このドラマ見るまでにみたドラマ、「2度目のロマンス」、「恋恋江湖」、そして「恋のレベルアップ」と、主人公が(「恋恋江湖」では次男の宮遠涵だったけど)3本立て続けに亀を飼っている。なぜ?
何かの啓示だろうか・・・。


コメント
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