あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

焼き鳥のごちゃまぜ匂いを追いだす夜  あきオジ

2011-09-05 19:22:56 | 日記
浅草の意匠

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わが旅のさびしさはゆがんださかづき  山頭火

からだ投げだしてしぐるる山  山頭火

暮れても宿がない百舌鳥が啼く  山頭火

われいまここに海の青さのかぎりなし  山頭火

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情に溺るるなかれ。情に流れては真実の句は打ち出されない。(山頭火日記)

(この言葉はそうでないから発想された言葉だと思えば納得できます。最近、情に溺れる句もはしたないと思いますが、情を抑えた句も、違うように思えるのです。今の時代、地がむき出し、過剰表現もスタイルになるのではないでしょうか。)

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女郎花芒の背伸びを気にもせず  あきオジ

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楽しみはこれからだ老いと菊  あきオジ

2011-09-05 19:04:26 | 日記
浅草の意匠です。
そんなものを探すのもこれからのテーマです。

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新聞紙通して秋刀魚のうねりかた  風天

うつり香のままぬぎすてし浴衣かな  風天

どんぐりのポトリと落ちて帰るかな  風天

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段々、俳句の気分が分かるような気がしてきました。でも馴れるには相当の時間が掛かりそうです。
「その気になるのはこれからだ!」


線香の匂いが馴染む野菊哉 

2011-09-05 18:58:54 | 日記
浅草です。
この大提灯がなぜかお気に入りなのです。

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花いろいろあのおの花の手柄かな  芭蕉

なでしこの暑さわするる野菊かな  芭蕉

わらうべし泣くべし我朝顔の凋(しぼむ)時  芭蕉

(芭蕉のこれまで知らなかった句に出会うことは楽しいことですね。「楽しみはこれからだ」ですね。)

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嘘でなしその場しのぎか花野ゆき あきオジ

2011-09-05 06:36:47 | 日記
孔子廟の巨木です。

今日から仕事です。
今までのようにはいきませんが、ぼちぼち続けます。

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田楽のみそにくつつく桜哉  一茶

世に倦た顔をしつつも衣更  一茶

野ばくちが打ちからりて鳴雲雀  一茶

(一茶の句を読み続けると、江戸時代の庶民生活や遊びなどが見えて来るような気がして、それだけでも楽しいですね。俳句には、そんな楽しみ方があるのですね。)

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日記代わり、時代をえぐる批評としても面白そうです。

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子のためと声出す人も日がさかな   あきオジ




野わきとはいえぬ悲しさ残す山  あきオジ

2011-09-05 06:17:10 | 日記
聖橋を抜ける電車です。

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自殺した人とあそんでいるへんな夢  風天

はつ電話笑顔のままで受話器置き  風天

いま腹きったのに陽炎ほろほろ  風天

(映画人でなければつかまえることができない句ですね。)

晩春や下宿のギターつたなくて  風天

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きっと山田洋次監督は渥美清の溢れるパワーと意外性が溢れた才能に圧倒されていたのかもしれませんね。映像にならないおかしみがいっぱいあったのでしょうね。)

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おかしくも悲しさ押し出すラムネかな  あきオジ

万葉集学問してみた夏終わる  あきオジ

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