自転車通勤日記

自転車通勤往復40km、ただし微温湯通勤中。

電子ガジェットウォッチも開始しました。

退院したらディレーラーハンガー

2013-02-20 11:44:42 | 自転車
やっと退院して自宅に帰って来ました。
トイレと風呂以外はぎりぎりでバリアセーフ(フリーってほどじゃない)家なのでなんとか生活してます。

帰ってみると、骨折前に頼んでいたパーツが到着してました。

ディレーラーはそのままSORAです。ただRD-3400がもう無いのでRD-3500になりました。




そして、はるばるコロラド州から取り寄せたディレーラーハンガーも届いていました。

重ねてみるとぴったりです。

しかしフレームに元からついていたディレーラーハンガーとは比べ物にならない、きっちりしたパーツです。
あまりにエッジがシャープに作られているところを見ると、現物をトレースしてデータ化した状態でキープしてて、注文があるたびにCNCで削りだしてるのかもしれません。
ちゃんと取り付け用ボルトも付いて来ました。

とパーツがそろってるんですけど、バイクを作業スペースまで持ってこれない(;_;)
足が使えるようになるまで我慢しましょう。

退院決定!

2013-02-19 00:51:30 | 骨折!
手術後5日めに血液検査とレントゲン写真を撮りました。
血液検査の結果、細菌感染の可能性はほぼ無いと断言できる状態になってきたそうで、手術後の骨の状況も良好、腫れも引いているので、「ちゃんと通院する・車椅子で生活する/会社に行く・足への荷重は指示に従うこと」という条件を守れば、いつ退院しても大丈夫と言われました。

なんと!入院から6日で手術、5日で退院許可!ま、足は全然使えないんですけどね。

とりあえず2日ほどリハビリして様子をみて、車椅子の手配なんぞをして、入院から15日で退院となりました。

リハビリは相変わらずの筋トレ+松葉杖での階段上下の練習をしました。
松葉杖での歩行は、以前足を捻挫した時に数週間杖生活したので慣れていたのですが、私の歩き方だと全く左足をつかないので傍からみていると非常に怖いため、ちょっと左足を地面にタッチするように注意されました。今後左足の荷重を増やしてくためにも左足をつきながらの松葉杖歩行が重要だそうです。

当初入院40日を予定されていましたが、15日で社会復帰・・・車椅子ですが。がんばります。

手術後の日々

2013-02-15 11:22:06 | 骨折!
手術後2日目午後以降、車椅子で自由に移動できるようになりましたので、急速に人並みの生活がおくれる様になりました。

まず第一にトイレ。そして洗面台に行って顔を洗って、頭も洗って。

病室には洗面台があって、車いすでも使用可能な様に高さが低めに設定されていて、なおかつシャワーヘッドまで着いてます。
ほぼ一週間ぶりで頭をトニックシャンプーで洗い、ついでに顔も洗うとほんとに生き返ったような気分です。
残念ながらまだ入浴はできませんが、朝は体を拭くために蒸しタオルを何本か持ってきてもらえますので、これでごしごし体を拭いて着替えれば、金縛りのころに比べればまるで快適です。

一日の日課は、このように身づくろいをして、リハビリに行って、先生の回診を受けて、痛み止めの点滴を打ってもらって・・・そういえば電解質の点滴が終わったのも大変大きなファクターです。
電解質、つまり水分補給は、ベッドから動けなかったころは血栓防止のために大量に点滴されていまして、一日3時間以上点滴で動けなかったのですが、痛み止めの点滴は30分ほどで終わりますので、終わってしまえば点滴のチューブをはずしてもらい、腕に刺しっぱなしになっている針の部分を医療用のネットで処置してもらえば自由に動き回ることができるようになります。

やっとラウンジに行って電話をかけたり、家族とskypeしたり、会社への提出書類の作成などできるようになって結構忙しい日々になりました。

だんだんリハビリもハードになって来ました。と言っても、手術翌日のリハビリ時に、膝の関節を開けたにもかかわらず115度までちゃんと曲がるという良好な状態で、2日めには135度まで曲がりました。膝は状態が良いので、後は左足の筋肉が低下しないように、脛に荷重がかからないように、しかし全体的にはかなり負荷をかけての筋肉トレーニングを行なっています。

そして手術後3日目には、包帯もなくなって絆創膏の親玉みたいのが3枚貼られている状態になりました。ちょっと見には膝小僧すりむいたくらいの怪我にしか見えませんね。

この巨大な絆創膏、二プロのサージットという防水の絆創膏なのですが大変優れものです。

特殊な薄く伸縮性があって、防水でありながら水蒸気を通すポリウレタン製フィルムを使用してまして、膝に貼ってもぴったり密着していてまず水を通しません。
この絆創膏のおかげで、絆創膏3枚状態になった日からシャワーの許可が出ました。ほぼ10日ぶりのシャワーは格別でした。


牽引中は上半身しか着替えられないのでTシャツとフリースのトレーナー、下は事故時にはいていたトランクスっていう状態だったのですが、手術終了後足の厳重な包帯が終わってからは普通のフリースの上下ですごせるようになりました。左の膝も曲がるので、ベッドの上で着替えをするのは困りません。

今から考えてみると、骨折した日、救急車で搬送されるときはレザーのスニーカーを履いていたのですが、救急隊員の方が上手に脱がしてくれました。
病院の救急治療室ではGAPのカーゴパンツを「痛い時は切っちゃいますから言ってくださいね」と言いながら、救急の看護婦さんがうまく脱がしてくれました。ちょっとだぼっとしたカーゴパンツだったのが幸いしたようで、骨折部をうまくクリアできました。

そして下着で履いてたパンツですが、結局事故から牽引中まで脱げなくて、「手術のときに切って脱がしますね」と言われながら、どうも手術室に入ってすぐに投与された医療用麻薬で「もうどうにでもな~れ♫」状態になっていたので問題なく脱がしていただきました。6日間脱げなかったパンツですが、ビニール袋に隔離されて自宅に輸送され、我が家のドラム式洗濯機の働きで現役復帰してます。

結局、今回の事故でダメになってしまった衣類は、さすがに救急治療室で切って脱がされた・・・開放骨折の鮮血がわずかに染まっている左足のソックスだけでした。

手術の間は病院お仕着せの寝巻きで、手術後はT字帯(まぁ褌ですな)+パッドでした。おかげさまで、お尻が私の言うことを聞いてくれない間もなんとか処置していただけました。

救急医療を題材にしたドラマだと、よく患者の服を鋏でじょきじょき切って脱がしてますが、実際の現場ではできるだけ脱がすよう努力してくれてるみたいです。

私の服にもご配慮いただいた看護各位・救急各位に感謝いたします。

レントゲン写真+CT

2013-02-12 10:33:17 | 骨折!
さーて。一連のレントゲン写真をここで公開いたします。

まずこれが担ぎ込まれた当初のレントゲン写真です。太い方の脛骨に大きなクラックが入ってます。
さらに腓骨の上のほうがなんかちょっと怪しい感じです。

しかしこのレントゲン写真ではあまり大事(おおごと)感が無いのですが、

このCTスキャンのデータでは、とんでもない状態なのがよくわかります。

脛骨は思いっきり折れて一部は竹槍のようになってます。多分この竹やりの先端が皮膚に穴を開けたんでしょうね。
さらに腓骨はピースがいくつに分かれてしまったか数えられないくらいですね。

正確な経緯は記憶があいまいですが、おそらく最初のレントゲンのあと傷の処置をしてますから、CTスキャンまでの間に1時間くらい時間がたっています。
おそらくその間に筋肉が縮小し、骨折部のずれが進行したんじゃないかと思います。

これを牽引すると

あーら不思議。ばらばらだった腓骨パズルのピースが元の場所に収まっています。
おそらく人生の中で最も痛い目に会いましたが、脛骨も良い感じに戻ってます。これなら痛くない、っていうのもよくわかります。
この写真には足を牽引していたシャフトが下のほうに写っています。
この金属のシャフトが踵の骨を貫通していて、その両側に馬蹄形のアームがついていて足を牽引していました。
シャフトの両側にあるのは保護プレートです。このプレートでガーゼをはさんでおいて、シャフト貫通部からの浸出液を押さえています。


そして手術終了後。
脛骨は見事に接合されていてどこが折れてるかこのレントゲン写真ではよくわからないくらいです。
腓骨はもう繋がってしまったんではないかという勢いですね。

手術前は「少しずれても大丈夫です」とかいわれてましたが、これを見る限りまるでずれてません。
随分太いチタンフレームが入ってるのが見えますね。写真では足首側のボルトが一本写ってませんが、上下3本ずつ6本のボルトで固定してます。

右足が!

2013-02-11 18:13:58 | 骨折!
手術翌日。
スッキリ目覚めました。食欲もあります。朝食をささっと頂き、足の感覚が戻って動かせて、下半身も動かせることを確認してから導尿カテーテルを外してもらいました。とりあえずこの状況なら尿瓶は使えますから。ただ、カテーテル外すのは一瞬ですが、激痛でした。その後トイレに行けるようになっても数日間は痛みや違和感が残りました。

午前中にもう一度主治医がきて、包帯をすべて外して縫合の状態をチェックして、ギブスみたいな包帯からかなり簡単な包帯に取り替えてくれました。かなり手術は順調でその後の状態も良好とのことで、やっとベッドの高さを調節して、あのベッドをまたぐテーブルを取り付けてもらいました。その上にPCの設置などしてこんな文章を書いたりしてますと、忘れてた頃にズン、と傷の痛みが襲ってきます。さぁ麻酔の出番だ、と硬膜外麻酔のプッシュボタンを押してみたのですが左足の痛みは全く消えません。それどころか、なんか右足がしびれてきてます。

看護婦さんにその話をしたら、麻酔科の先生が飛んで来てくれました。先生が言うには、下半身全体を麻酔するのは簡単なんだけど、硬膜外麻酔は神経に直接麻酔するため非常に細かい作業で、左足だけを狙っても下半身全体になっちゃったり、右足になっちゃったりする、とのことです。で、この麻酔、どうも完全に右足だけに効いている状態でこれ以上取り付けていても意味が無いということで、結局その場で取り外されてしまいました。点滴するときに痛み止めを追加して対応してくれるそうです。
その後足のマッサージ装置も外して、点滴も一旦終了したので、ついに身体からパイプやケーブルが切り離された状態になりました。転倒から7日めです。

ご飯を食べ終わってのんびりしていると、リハビリ担当のPTさんが来ました。
車椅子に乗せられてリハビリの部屋まで移動して、台の上に横になってリハビリ開始しました。
まず足首や膝をゆっくりマッサージして、それから少しずつ曲げていきます。左膝を曲げ始めると結構違和感はあるのですが、それほど痛みもなくとりあえず115度まで曲がりました。
左足の腫れがあまりひどくないので、左右両方とも腿や脛の筋肉のトレーニングをやって、腹筋をやって、片足スクワットを数セットやってから平行棒を両手にもってそろそろと左足を地面につける練習をしました。
とにかくハードです。足の筋肉を劣化させないためらしいのですが、隣でリハビリを始めようとしていた高齢のおばあちゃんが、「あんなことやらせるなら絶対リハビリしない」って駄々を捏ねちゃうくらい体育会的なトレーニングをやらされました。

最後に松葉杖の練習をしたのですが、以前足を捻挫した時に松葉杖を使ったことがあるのでこれは問題なくパスして、結局松葉杖で病室に帰ることになりました。
病室に松葉杖で帰ると同室の人達が目をまんまるにして、手術翌日に松葉杖で歩く骨折患者は見たことがないって言われましたが、専門家にやれって言われているので多分大丈夫なのでしょう。

これで晴れて車椅子での移動も可能になったので、車椅子に乗ってトイレに行って、ウォシュレットを使ったらあまりのシアワセになんか涙が出て来ました。

手術終了

2013-02-10 23:42:02 | 骨折!
左足が包帯ぐるぐる巻で右足がエアマッサージデバイス、口には酸素マスク、背中には硬膜外麻酔といかにも手術後という姿勢で病室に戻って来ましたが、意識はとてもクリアーでハッピーです。家族に聞いてみると、手術の時間はほぼ3時間と順調な手術だったようです。

下半身にはまだ麻酔が効いてますからこの一週間ほど左脛ー踵にあった違和感は全くありません。しかも、酸素を吸っているためか、それとも手術直前に入れた医療用麻薬系鎮痛剤の影響か、これまで経験したことがないほど気分が「最高~☆」って感じです。

下半身は当然、全く感覚がありません。ちょっと姿勢を変えようとしたのですが、下半身がまるでベッドに固定されているかのごとくに重く、腹筋と腕力を総動員しても微動だにしません。当然足の痛みも何にもありません。

看護婦さんが術後の説明に来てくれました。酸素マスクは3時間後ぐらいに外す・マスクを外したら水分摂取OK、足の麻酔はだんだん抜けていくので足の感覚は戻ってくるけど、もし痛みがあったら背中の硬膜外麻酔のボタンをプッシュすると一時的に麻酔量が増えて鎮痛効果がある、足のマッサージャーは明日の朝ぐらいには取り外す、などが説明事項でした。

一時間ほど家族と会話しながらうだうだしていると、足の指先の感覚がわずかずつですが戻ってきます。ものすごく長時間正座してしびれきった足に感覚が戻るような、そんな感じです。しかし腰回りは全く感覚がなくて、やっぱり姿勢変更ができないのがちょっとつらかったですね。

ベッドのリモコンを使って、足を少し上げたり背中の角度を変えたりして何とか対応しました。
3時間後、マスクを外す頃にはかなり足腰の触覚はわずかに戻ってきたのですが、筋肉を動かすことはできません。この頃、じつはお尻のあたりにすごく嫌な感覚が発生しました。・・・おしりのところに何かダラダラと伝っている感覚はあるのですが、それを止める筋肉が全くいうことを聞かない感じなのです。これは・・・・

看護婦さんにお願いしてちょっと下半身をチェックしてもらったら、やはり出てしまっている状態で、綺麗に拭いてもらい、パットを交換してもらいました。

手術も無事終了、本人も至って元気ということで、付き添っていてくれた家族も安心したのか、途中でご飯食べてくと言って帰宅して来ました。

夕食の時間になるとかなり感覚が戻って来ました。膝は25針ぐらい縫合したし、関節を一回開けたりしてますからそれなりに痛みます。脛の方のボルト挿入箇所も結構ズキズキしますが、牽引取り付け時のような大騒ぎをするほどの激痛ではありません。ただ、この頃になると手術直後の高揚状態のリバウンドか、吐き気とまでは行かないのですが食欲が出ず、夕食は一口食べて下げてもらい、鎮痛剤の量を増やして今日ばかりは強めの睡眠薬をもらって寝てしまいました。

手術開始

2013-02-09 01:18:51 | 骨折!
手術当日になりました。
これまでは自前のTシャツとトレーナーなんかで寝てたのですが、朝起きると病院支給の寝間着に強制的にお着替えです。で、手術用にちょっと太めの点滴の針を入れたりして、水分摂取終了時間の10時がやって来ました。大急ぎでペットボトルのミネラルウォーターの残りを飲み干して、手術に向けて待機です。

で、ココから結構急かされたり待たされました。私はその日3番めの手術患者に予定されていて、ところが私の前の患者さんに手術前に予定変更が発生してしまって2番めに昇格して、もしかすると11時ごろ手術かも~とか言われたのですが、やっぱり一番目の手術が大変で時間が伸びてしまい、結局私が手術室に移動したのは昼過ぎでした。

手術室までは自分のベッドで移動です。牽引状態のままゴロゴロと移動していきます。

手術室に入ると、まず看護婦さんがちょっと痛み止め入れますねと点滴のラインから注射器で薬をチュッと注入しました。
流れ作業のようにベッドが移動して、心電図などがつけられたような気がします。そして、手術台の脇まで来て牽引がいよいよ外され、パンツを・・・牽引され始めてからパンツは脱げなかったので、実に6日めのパンツになります・・・を脱がされました。

「脱いだりするとかなり痛いと思いますので、パンツは多分切っちゃいます」と事前に説明されていたのですが、別に脱がされても痛くないじゃん?とか思っていますと、背中の下にボードをいれて、よいしょ、と手術台に移されました。
いよいよ横を向いて、片足体育座りの姿勢を取らされます。あの骨折した日の悪夢のようなレントゲン台への移動が嘘のようです。まだ骨がつながっているわけではないので、牽引を外せばあの日と同じ状態に戻って、激痛にのたうち回るはずなのに、です。

なんか不思議なことに、何をされても左足は痛くないし、それ以前になんか「もどうにでもな~れ♪」っていう妙なお気楽お気楽な気分になって、さらには自分の体を動かすのもすごくめんどくさくなって来ました。「ココわかりますか?」と、アルコールに漬けた脱脂綿を足につけたりして麻酔の効き具合をチェックします。冷たさを感じる神経が最も最後に麻痺するため、麻酔のチェックのためにアルコール綿の冷たさがわかるかどうかのテストをしているのですが、「ぜんぜんわかりませ~ん」ってすごくお気楽に答えたかと思ったら、意識を失ってしまいました。

あとで教えてもらったのですが、一番最初に入れた痛み止めは医療用麻薬系の痛み止めだったようで、おかげさまで牽引解除やベットから手術台への移送もほとんど無痛で終わってしまった上に、大変ハッピーな気分のまま手術開始となっていたようです。髄内釘やプレートの手術を受けた方のブログをいろいろ読んでみましたが、下半身だけ麻酔されて手術を受けて、痛みは無いんだけど数時間手術の会話や音(結構骨の外科手術は機械音が凄いみたいです)を聞かされて精神的に参ったとかという方が多かった中で、私はすごく楽に手術してもらった感じがします。

意識が戻ってきたのは手術が終わり、ベッドに戻された時点で、まだ手術室の中でした。驚いたのは朦朧としてゆっくり意識が戻ったのではなく、すごく爽やかに脳にカチッとスイッチが入ったみたいに意識が戻ってきたのです。手術中は好みの有線放送を流してもらえるとのことで40代向けロックのチャンネルをお願いしていたのですが、意識が戻ってきた時にかかっていたのはwinkの悲しい熱帯魚でした。40代向けUSクラシックロックだと思ってたのに。まぁいいか。

待合室で待っていてくれた家族に手を振りながら、そのままベッドがゴロゴロと移動されて病室に戻りました。手術後の状態は、左足はちょっと見ギブスみたいな感じでしっかり包帯がまかれ、右足には血栓防止用のエアマッサージ装置がついてます。背中には術後の痛みを抑えるための硬膜外麻酔、右手には点滴、口には酸素マスク、そして股間には導尿カテーテルがついてました。意識がないうちに随分色々取り付けられてました。

お見舞いー質問事項

2013-02-07 13:04:54 | 骨折!
この手術の日までに、随分多数の方がお見舞いに来てくれました。ありがたい限りです。

で、ものすごい足の状態に驚き、そして元気そうな上半身にまた驚いてお帰りになるのですが、ほとんどの方が聞かれる質問がありました。
どんな怪我、とかどんな手術、とか退院までどれくらい?っていう質問はまぁ別にして、

・この足はどうやってひっぱってるの

ここまで散々書いて来ましたが、踵の骨に穴を開けて金属棒を通して、それを4kgで牽引してます。
当然踵の両側には皮膚にも穴が開いてますが、ガーゼが当ててあって、一日一回それを交換するくらいの滲出液・血液ぐらいしか出てません。
内側はちょっと上になってる為かほとんどガーゼの交換も不要なくらいです。

・骨折したところって痛い?

動かさなければ痛むってほど痛みません。この数日で人生の痛みゲージがかなり広がってしまったかもしれませんが、適切に牽引されてればさほど痛みません。

・ご飯は大丈夫?

外科に入院してるとほとんど通常のご飯です。ただし、カロリーは抑えめ、塩分も基本的に抑えめです。
水分は、エコノミークラス症候群の危険があるのでできるだけ摂取するように言われてますし、点滴でも相当入れられてます。

・退屈?

ぇぇ。まぁ。ベッドの上に縛り付けですから、窓から外が見えてもほとんど視点の変化がないですからね。ネットワークつながったコンピュータがなかったらほんとに退屈だと思います。なんかの偶然か、しばらく前に自宅のPCにセーブしてある動画コンテンツを外出先のスマートフォンから見れるサーバーシステムを導入したり、自宅のチューナーで受信した画像をスマホにリアルタイムで転送するシステムを導入してたので、撮り溜めして積んであったコンテンツを消費するにはちょうど良かったかもです。

だいたいこんなところでした。

手術準備

2013-02-06 12:42:41 | 骨折!
木曜日に骨折して入院し、牽引して経過を見ながら手術は次の金曜日、8日後と言われていたのですが、土曜日になって「腫れもかなり引いているので、月曜日に血液検査をして細菌感染の可能性がなければ火曜日に手術にしましょう」と言われました。この金縛り状態が3日も早く終わるのは願ってもないニュースです。
月曜日に血液検査をした結果良好だったので、火曜日に手術ということになりました。

手術が早まったため、準備説明も大急ぎでこなすことになりました。

まず、麻酔を担当する先生が来て麻酔の説明がありました。
麻酔は硬膜外麻酔です。この麻酔は背骨と背骨の間を狙って注射するのですが、その際、横になって膝を抱えて体育座りのような姿勢を取る必要があります、というイラストを説明されました。ぇ、今は牽引してるからそんなに痛くありませんけど、牽引外したらまた骨折初日のような激痛で、その状態で横向いて体育座りですか?と思って暗澹たる顔をしていると、先生が「ぁ、今回は下腿骨折なので骨折してる左足は曲げません」と付け加えてくれました。
麻酔自身は下半身のみに効くようですが、同時に眠ってしまう薬を使用するので手術中は眠ってしまうと説明されました。緊急処置室で局部麻酔で足を切り開かれた時の、何されてるかよくわからない不安感は感じなくて済むと思うとちょっと安心します。

次に手術自身の説明がありました。これは、緊急処置室で説明されたものとほぼ同じ説明でしたが、付け加えられたのは、骨をつなぐ際に回転方向のズレはその後の生活に問題が非常に大きい・・・・足が変な方向に向いちゃうわけです・・・ので正確につながるように調整しますが、前後方向のズレは生活上殆ど問題にならない上、あまり調整に手間取ると骨同士がゴリゴリあたって骨折部が破片化したりする可能性もあるので、あまり細かくはやりませんと説明されました。多少ずれてても骨がつながる時間にはあまり影響しないようなのです。で、出血は殆ど無いのでおそらく輸血もなし。麻酔などの準備に1時間、手術自体は2時間程度とのことでした。

最後に、看護婦さんから手術日のフローについて説明がありました。
手術前日は特になにも無いのですが、午前中の手術なので朝食は抜き、そのため朝食後の薬もなし、さらに10時以降水分補給も禁止。手術は1時ごろなので、この間結構手持ち無沙汰っぽいですね。
さーて、いよいよ明日は手術です。しっかり夕食食べて、さすがにちょっと緊張したので睡眠導入剤をもらって早寝しました。

寝たきり状態の最大のハードル 2

2013-02-05 15:29:05 | 骨折!
前回に続き、以下、牽引中の下(しも)の話を書きますので、興味のない方は飛ばしてください。

もう一度書いておきますが、高齢者介護で寝たきりの方の下の介助の情報は多数ありますが、ほぼ健康体、片足牽引中での下の情報は殆ど無かったので他の方の役に立てればと記録しておきます。




小の方は比較的なんとかクリアできたのですが、大変だったのは大の方でした。
主治医から、手術前にしっかり大の方を出しておいていくださいと言われました。というのも、硬膜外麻酔で下半身に麻酔をかけるので、事前に出しておかないと術中に出てしまい大変らしいのです。ま、その場合は自前に浣腸して処置されるらしいのですが、コレはコレで慣れないと・・・・少なくとも私は慣れてません・・・・厳しいので。

ある日の夜中に目が覚め、ふと下腹部に不穏な感じがあったのでナースコールをしまして、夜分大変申し訳無いのですが道具を持ってきてもらいました。持ってきてもらった道具はこんなやつでした。

これは差し込み便器というものでして、この写真の方向で足の方、股の間から尾てい骨の方に差し込んで使用します。
まずコレに座るのが大変です。左足に力を入れないように、右足と後頭部でブリッジをしながら左手でバランスを取りつつ、右手で尻の下に何とか差し込んでみるとかいろいろトライしてみたのですが、わたし的に一番うまく行ったのは、腰をおとしたまま少し差し込み、右手で抑えつつ少し尻を前方にスライドし、というのをなんどか繰り返すのが一番左足にダメージが少ない方法でした。

しかし、差し込むのはなんとかなっても、この便器、なんともプラスチック製の塵取りの上に座ってるみたいで不安定極まりなく、ただでさえ片足に力が込められない状態で、この不安定な状態では「出来ません」。

あとで分かったのですが、コレには私が収容されている病棟も関係する話だったのです。私が入院した当日に、病室のベッドの上に私をおいて「このベッドじゃない!」なんてドタバタがあったように、その日この病院の整形外科病棟は満室で、実は私は呼吸器系の病棟にとりあえず入院していたのです。
この病棟でこの差し込み便器を使う方は寝たきり状態(私だって寝たきりは寝たきりなのですが、上半身は自由に起こしたりできます)の方が多く、本当に横になった状態で使用して、差し込み便器の上に座るようなことはしないためこのようなデザインでも問題が無いらしいのです。しかし私はさすがに上半身は自由に動かせますし、それと寝ながら出すというのは、現状の私の身体ではどう考えてもできない感じです。


翌日、空きベッドが出たとのことで私は整形外科の病棟に移動しました。
こちらでも夜もう一度おなかが来ましたので、道具を持ってきてもらいますと

今度はちょっと違ったデザインのものを持ってきてもらえました。
基本デザインは塵取りに大差はありませんが、それでも淵の部分に若干幅があってすわり心地には格段の差があります。やはりこちらは整形外科だからなのでしょうか。これならかなりしっかり座ることができます。前日に比べるとお腹の状態も出易かったのか、この日はちゃんとすることができました。


ただし。出すのはなんとか出せたのですが、コレを拭く時が問題です。介護系ホームページを見ると、差込便器使用後のふき取りは患者を横にしてって指導されてますが、私のような金縛り状態だと体を横にすることはできません。しゃがんで拭くっていう体勢はむりなので差しこみ便座に座ったまま少しずつ拭くしかありませんが、差し込み便座は浅いため、手が汚れる可能性が非常に高くて大変です。事前に病院には常備されてるプラスチックやラテックスの使い捨て手袋をもらってはめておくことをおすすめします。また、赤ちゃん用のおしりふきがあるとかなり綺麗に拭けます。これらを処分するために、ビニールのゴミ袋も事前に用意しておく方が良いでしょう。

というわけで、足一本だけ怪我をしていて固定されている状態での対処方法ではありますが、同じような状況になった方の参考になれば幸いだと覆います。