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封神演義

2006年02月10日 20時27分29秒 | おすすめ
▼あらすじ
 3千年以上前の中国―殷王朝の時代。
 殷の皇帝・紂王は、邪心を持った美しき仙女・妲己に操られ、国は衰退していった。
 そんな人間界を救うため、“妲己たち悪い仙人を人間界から追い出す”『封神計画』が
 動き出した。その実行者と選ばれたのは、崑崙山の道士・太公望だった。



▼原作『封神演義』
 中国の怪奇小説?『封神演義』が原作です。簡単に言うと、西遊記みたいな?
 私は原作自体は読んだ事ないのですが、かなりのアレンジの入れ様だそうです。
 メインじゃない人がメインになったり、死なない人が死んだり、その逆も然り。
 話も違う方向に進んでいったりetc.etc.

 服装や武器からしても、古代物と言う感じはしませんしね。
 SFですね。
 私はそれが楽しめた1つの要因です。 



▼封神演義のココが魅力!!
 濃いキャラクターがとっても魅力です。キャラより作者が魅力?
 例えば、主人公の太公望は、空腹のあまり雑草を食べて腹痛に苦しんだりする事も。
 おいしいシーンを他のキャラに取られてしまい、主人公の座を危ういものとしていたり。
 新しい主人公像ですよね。だけど実は策士で、誰も傷つけたくないという優しさも。ギャップが素敵です。

 そして少年漫画史上最悪のヒロイン??の妲己。
 セクシーで実力はトップクラス、人間界で非道おちゃめに悪事を働いてゆきます。
 すごい残酷なことをしても、憎めない…太公望以上の策士で、殷を操っています。

 他にも変人…魅力的なキャラがいっぱいですよ!

 カバにしか見えない霊獣や敵味方分別のつかない破壊神、ナリキリ変身は御手のモノな天才、
 バイト経験豊富な天然道士、ピンチにも笑顔な同期、最強なのに常に見物人な方、
 カメラ目線の高所恐怖症、「いっちゃってる」上司に「不健康なお子様」、最強の怠け者

 ………とまぁキャラ祭りです。
 誰もが見をそらす美女三姉妹とか

 どんなマジメなキャラが、いつぶっ飛んだ行動に出るかも楽しみの1つです。
 作風なんでしょうが、壊れたキャラたちがいっぱいで満足です。
 ちなみに私のお気に入りは、笑顔の素敵な普賢真人です。


▼ここからはネタバレです。OKな人のみドラッグしてください。
 るろ剣見たさで読んでみたジャンプで、出会ったのが封神。楊戩が活躍している話で、私は「なんてイケメン主人公!!」と思い込んでいたのです。ごめんね太公望…解説役だと思っていたの…(笑)
 好きな話はというと、やっぱり仙界大戦ですかね。愛しの普賢が登場して散っていった所です。太公望と対等な所も魅力の1つでしたよね。まぁ普賢だけの仙界大戦じゃないんですが。
  楊戩の正体が明らかに ⇒ 捕らわれのお姫様のごとくな楊戩救出劇
  十二仙集結 ⇒ 崑崙山 vs 金剛山
  聞仲、出陣 ⇒ 聞仲と飛虎の友情物語
 読んでいるだけで、クライマックス!!って感じだったッすね。あまりに盛り上がるので、私は最終回が近いのかと錯覚しました。
 でも、すごいと思ったのがこの後の展開。
 正直、仙界大戦でピークを迎えて、後は落ちる一方だと思っていたのですが、やられましたね。夢の中ですら眠っていたいほど怠惰な究極の設定の方が登場したのも良し、セクシーポーズで民衆を操る妲己との人間を使った戦争も良し、天化の最期がアッサリしすぎてたのも逆に切なくて良し…殷滅亡までの話も、心に残るエピソードばっかりでした。
 そして最後の戦い(蓬莱~ラスト)も良かった!
 太公望と王天君の正体が明らかになり、様々な衣装を着こなす最大の敵ジョカも味が出てて良かった。妲己の本当の狙いも、意外性があってグッ。
 地球と一体化する妲己に「消えてはならぬ」と止める太公望にエヘ。消えそうになる太公望をマザー妲己が助けるのにもエヘ。最後の最後で、ヒーローとヒロインの役割が巡ってきた感じがしましたね。太公望は妲己をそこまで憎んでいなかったし、妲己も太公望を認めていた…そんな感じ溢れるラストのこの2人の絡み?は好きです。



▼ちなみに。
 この封神演義の連載終了後に読み切りで描かれた「異説 封神演義」も面白かったです。
   ※短編集2『DRAMATIC IRONY』に収録されています。
 類希なトラブルメイカーの望ちゃんが、人間界でトラブルを起こして殷が滅亡するお話。
 封神演義と同じキャラデザなのは、楊戩・元始・姫発の3人のみで、ロリロリの太公・望(ノゾミ)ちゃんに、バカにしか見えない紂王、買い物依存症の妲己、「ゾッフィー」と奇声を挙げるスープーとか…笑えます、というより、フジリューが楽しそう(笑)




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