▼あらすじ
貧しいニオルズ村の少女セツは、幼なじみのルカに会うために、王都へと向かった。
最後の王族の血を引く者として、ルカが国王になりにニオルズを離れたのは、5年前だった。
しかし、王都でセツが見た国王は、ルカとは別人の少年だった―…
▼ココが魅力!!
セツとニセ陛下の、“ルカ探し”がこの話の主軸です。玉座を狙うバジ家や、
王家を憎む『最果ての街』の残党の存在が、ルカ探しを複雑化していきます。
ルカの人物像が、優しくて、謎めいててステキでした。
セツには、絶対的に優しく、セツのためなら何でもするルカ。
そんなルカを大切に思うセツは、行方不明のルカを捨て身で探す。
ニセ陛下にとっては、唯一親友で、命の恩人のルカ。
そんなルカの為に、身代わりとなってまで玉座を守る陛下。
この2人の思いや回想から、ルカの優しい人柄が溢れてきます。
主役の2トップが、ルカ病です(笑)
ルカ探し ⇒ 回想 ⇒ ルカ探し ⇒ 手がかり ⇒ 回想
話の方は、この繰り返しです。回想でしか登場しない少年ルカの魅力にやられます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/3hearts.gif)
優しすぎるルカ!!2トップがルカ狂いなワケが分かりますよ!!!
優しさはもちろん、謎めいている所も良いんです。
セツと陛下は、冷静にルカのことを1から思い直してみると、いくつかの疑問点にぶつかるのです。例えば。
母を追放した憎むべき王家の為に、ルカが王都へと旅立ったのか。
生きているとしたらなぜルカは、5年も姿を現さないのか。
この疑問=“ルカの真意”を知るために、セツと陛下は右往左往。
というか、ルカの真意こそが、この話の最大の謎なのです。
全部読み終わると、“ルカを求める人”も、“ルカの命を狙う者”も、ルカの真意の中で踊らされてた感がありますが…笑
誰も憎ませない話の描き方がとても上手なマンガ家さんなので、
読後感はある意味スッキリしました。
セツと陛下の回想が、交差する部分がいくつもあって、読めば読むほど味わえる作品です。
伏線と気づかない伏線も張られているので、『ここでアレが繋がるのか!!!』と驚きましたよ。
▼ココが語りたい!!
※ネタバレありなので、平気な人のみドラッグ↓↓↓
セツや陛下と同じように、私もルカ狂いです(笑)
ルカがセツ(ニオルズ)を守るために椅子を目指し、セツと陛下に忘れられたくないために姿を消す。
ルカの真意をいち早く察したドリィのあの言葉が切ないです。
「いっそ あの川に身を投げようか」
そうすれば セツはいつかおれのことも探すだろうか―――…
ドリィ、好きさぁ。
自分の目的よりも、セツたちと一緒に駆ける事を選んでしまって。
復讐の為に旅をしてきたドリィが、セツの幸せを願うようになっていくなんて…ホロリ。
ルカ好きと言っておいてさっそくドリィの話をしていますが。
ドリィはそれくらい魅力的…というより、ドリィがいなかったらセツも陛下もルカに辿り着けなかったんじゃ…(笑)
―…と、脱線ついでにもう少し。
表紙がイイですよね。第1話の表紙で、玉座に座るルカですが、
鎖に繋がれ自由を奪われています。
それが3巻の表紙では、鎖がちぎれているんですよ!
コレに気づいたときはウルっときました。
コミックス持ってる人しか気づかないようなことをやってくれた作者が大好きです。
それではようやくルカ語り。
緋色にはいっぱい伏線が散りばめられていて、ビクリツです。
ナギとの勝負や、カズナとの取引ネタとかも、明らかになっていく事実に涙腺ゆるみっぱなしでした。
再会シーンは切なさMAX。
ルカに名前を呼ばれたことで、陛下は呪縛から解かれたんですね。ヨカッタヨカッタ。
そしてルカのセツへの「大切すぎる」という表現が大好きなのです。
天使禁猟区(ラブマンガ)でも「愛していると言えないほど大切だった」という表現があるのですが、それも好きなのです。
実際、ルカは回想での登場ばかりで、“ルカの心理”というのが話の中で出てこないので、腹黒オチを恐れていた私。(笑)
陛下を「親友」と言ってくれてホッ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_uru.gif)
セツへの「大切すぎてわからない」という微妙な表現がなんとも切なかったです。
ルカの最後のモノローグ?がめちゃ涙を誘う!
ルカの死を受け止めることができなかっただろう5年前のセツの弱さが、ルカを旅立たせた…―
行方不明になることで生き続けていると、信じ込ませるために。
そんなルカの思いの通りに、セツや陛下は行動し、そして強さを手に入れていった。
セツ、陛下、ドリィ、クレアは逃げずに駆け回ったからこそ、“受け止める強さ”を手に入れた。切ない…切ないよぅ!!
―…と、かなり浸っていましたが、語り足りないくらいです。全3巻という短さにも関わらずに、語りたいポイントがいっぱいある…
緋色は、緑川さんの作品で1番好きです。世界観が好みなのに加え、伏線散りばめと焦燥感が見事ツボでした。何度読んでも、ウルっとくる作品です。
私なんぞのBlogにTBありがとうございました!
ココが語りたい!!をとても楽しく読ませて頂きまいた!!ルカ狂いナイスです!笑
本当に全3巻なのに語っても語り足りない良さですよね。1巻と3巻のルカのイラスト気付いてなかったので急いで単行本見直しました。
「大切すぎる」の表現私も印象深くて好きです。もう切ない!すごくいい表現ですよね!!
私も花ゆめコミック等好き(もちろん花ゆめ毎回買ってるんで)なので、またのぞかせて頂きます☆
長々とすみませんでした。
失礼致します。
緋色、良いですよね~
3巻なんてもったいないような内容に、満足です
私もそちらのブログ、またお邪魔させていただきます
いつも携帯から投稿しててネットカフェに月に何度か来る時にコメント等チェック
してるのでお礼が遅くなってしまいました。
緋色の椅子についてすごい色々書いてあって
楽しく読ませてもらいました。
コミックスのイラストについては私も
全然気づいてなかったので家でさっそく
見てみようと思います。
ではまた時々寄らせてもらいますね
私も表紙イラスト気付いてませんでした。早速確認!こんな細かいとこまで・・・。
緑川ゆき先生いいですよね。
妖怪の出てくる話が切なくて、特にお気に入りです。
20年ほど「花とゆめ」を購読していたので、白泉社系の作品プッシュが多いのですが、また、遊びに来てくださいね。
わたしも家がネット環境でないので、携帯や学校のパソでの苦しい更新です(笑)
緋色、いいですよね~
私も表紙は後から友人に聞いて知ったので、時間差で感動しました
緑川さん、いいですよね。
このままの雰囲気で突っ走ってほしいですよね