▼あらすじ
高校の修学旅行で訪れた京都で、リョウは武蔵坊弁慶を名乗る男に襲われる。自分をあの牛若丸と呼ぶ弁慶は、リョウと共に平安時代から流れてきたと言う。
リョウは、数年前に森で倒れていた所を拾われ、幼い頃に事故死した『遠山リョウ』として記憶を与えられていたのだった。
現代に居場所を無くしたリョウは、幼なじみで同級生の葵、弁慶の元恋人・虎子を連れ、弁慶と共に平安時代へと戻っていく。リョウの戻った平安時代は、平氏が取り仕切る世で―・・・
▼あらすじ補足
女子高生が実は源義経だった!平成から平安へ、タイムスリップ☆
軽く言っちゃうと、こんな感じです(軽すぎ)
未来で記憶をなくし女子高生をしていた間、平安の都では、「牛若は行方不明(死んだ)」ということになっていました。
さらに、牛若=女とバレると、リョウは平氏の嫡子と結婚をさせられてしまいます。
(源氏を取り込み、衰退させるため)
歴史に詳しい葵の助言で、リョウは男として歴史どおりに行動していくことになります。
▼ココが魅力!!
ネタバレを含むので、ココからはドラッグ。
なんといっても、維盛が良かった。彼の登場している部分だけで満足。
純愛すぎて切ない
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_naki.gif)
弁慶さえいなければ・・・と何度思ったことか(笑)
弁慶・リョウたちよりも維盛の内面は丁寧に描かれていた気がするので、またイイ!!
洞窟での生活で、変わっていく維盛がイイ!!
両思いになれたのに、同情と受け取っちゃった維盛が切ない。
維盛とリョウの別れのシーンは、ボロ泣きでした。
維盛の死後は、何となく読んでいただけ・・・オイ
頼朝の豹変に驚きましたよ。(昼ドラのような展開だったな)
最後の畳み掛けるような展開には、圧巻。
葵が、リョウの為に憧れの頼朝に刀を抜いたところなんて涙。
戦に出ても戦えなかった葵が、初めて刀を抜いたのが最期のシーンなんて。
葵・弁慶も死に、藤原氏も滅び、リョウの味方は海尊だけ・・・って。
仮にも維盛の配下で、敵として現れた海尊が、生き残りだなんて皮肉。
リョウと弁慶の子供=葵って言うのにもビックリ。
でも1巻を読み直すと伏線と見られる箇所があるんだなぁ、コレが。
現代に連れ戻されたリョウは、死ぬはずの本物の“遠山リョウ”を助けて、死亡。
海尊は、“遠山リョウ”と葵の2人を見守る・・・
ハッピーエンドじゃない最後に、モニョモニョ。
生き残ったのが海尊だけって・・・
マーガレットでこんな話がよく載っていたなぁ、と今考えても不思議。
個人的には、虎子や静がどうなったのかが激しく気になった。
ちなみに、マーガレット作品だけあって、恋愛いっぱいな内容です。
私も最後は泣かされました。
維盛の純愛ぶりは確かにグッときます。
またお邪魔させていただきます。