メス鮭「金子(きんこ)」です。
きょうは皆さんに「 鮭のオス・メスの見分け方 」を教えちゃいますね。
新巻鮭など、お店でお腹の処理された1匹の鮭を買う時は「オス」を選ぶのが賢い買い物。(あくまでもお腹の処理されたサケのことですよ)
なぜって?
産卵のため生まれ故郷めざして帰ってきたサケは、メスは栄養が卵の方に移ってしまい、卵の入った「ハラス」は薄く、肉質も「オス」より劣ってしまうんです。
だから「オス・メス」を見分けるテクニックは賢い消費者の第1歩でもあるんですね!
オスの頭は大きくて直線的、鼻先が内側に曲がってくるのも特徴
金子たち「 秋 鮭 」の場合、オス・メスの特徴は「 頭 」に出てきます。
体に比べて頭が大きく直線的なのが「オス」。
「お~っす!」ってやってるドリフもみんな「オス」・・?(ドテッ!)
メスの頭は小さくて曲線的、オスに比べると鼻先が短い
頭が比較的小さくて、丸みを帯びているのが「メス」。でもメジカ系のサケにはメスに似たオスもいるから区分けも難しいのです。 オスに比べると鼻先も短いの。 鼻先の長さはオスメスの区分けによく使われるんだけど、人間様の世界の、鼻の下が長い・・ってどんな意味なんだろう?
オスの脂ビレはメスに比べ大きく、尾ビレはV字(くの字)を描いています
メスの脂ビレは小さく、尾ビレは曲線的
背ビレと尾ビレの中間の「脂ビレ」が大きいのが「オス」、小さいのが「メス」。逆L字形であれば「オス」、C字形であれば「メス」と見分けられます。
尾ビレは「オス」がV字型なのに対して、「メス」はゆるくカーブを描いているんだよ。
ただし「時シラズ」や「メジカ」と呼ばれる鮭になると素人ではなかなか区分ができません・・・。だから「メジカ系」の多い北オホーツク産のサケの区分けはとても難しく、銀太郎もまだまだ失敗だらけで、メスを差し上げたはずだったのにお腹を裂いたら白子が・・・。「ヒンシュク」をかっている様です。
婚姻色のシマシマも、オス・メスで違うんです。
カップルになったオスとメスの産卵が近づくと、オス同士の争奪戦いが始まります。オスにとっては、強い自分の子孫を残すための最後の戦いなの。
でもね、戦いに負けたオスは、ちゃっかりメスに変身(メスのシマシマに変身)してメスに近寄り、ちゃっかり結婚してしまう者もいるのよ。 皆さんの世界では「不倫」ってやつですか?・・・。