今は、ほんとに便利になったもんだ。
昔、読んだ詩や絵本や小説が無性に読みたくなって、記憶の片隅にある一節をネットで探してみると、案外、見つかることに驚く。
むかし、龍角散か浅田飴のCMで、記憶が定かじゃないが、山崎努さんのナレーションで、「泣くときは、ハンカチ出して泣きなさい」という詩を朗読していて、その後、作者が、辻征夫さんという詩人の方だということはわかったんだけど、其のころは、それ以上探しもしなかった。
探してみた。あった。
CM周りのことは、わからなかったけれど、オリジナルの全部がわかった。
どうも間違って覚えていたよう。「泣くときは、ハンカチ出して泣きなさい」じゃなく、「なくときはくちあいてはんかちもってなきなさい」だった。
「桃の節句に次女に訓示」 辻征夫詩集「かぜのひきかた」書肆山田 所収
全編、ひらがながいい。
題名がいい。
このエントリーは、シリーズ化するかも。
昔、読んだ詩や絵本や小説が無性に読みたくなって、記憶の片隅にある一節をネットで探してみると、案外、見つかることに驚く。
むかし、龍角散か浅田飴のCMで、記憶が定かじゃないが、山崎努さんのナレーションで、「泣くときは、ハンカチ出して泣きなさい」という詩を朗読していて、その後、作者が、辻征夫さんという詩人の方だということはわかったんだけど、其のころは、それ以上探しもしなかった。
探してみた。あった。
CM周りのことは、わからなかったけれど、オリジナルの全部がわかった。
どうも間違って覚えていたよう。「泣くときは、ハンカチ出して泣きなさい」じゃなく、「なくときはくちあいてはんかちもってなきなさい」だった。
「桃の節句に次女に訓示」 辻征夫詩集「かぜのひきかた」書肆山田 所収
なくときは
くちあいて
はんかちもって
なきなさい
こどもながらによういがいいと
ほめるおじさん
いるかもしれない
ぼくはべつだん
ほめないけどね
ねむるときは
めをとじて
ちゃんといきして
ねむりなさい
こどもながらによくねていると
ほめるおじさん
いるわけないけど
とにかくよるは
ねむりなさい
全編、ひらがながいい。
題名がいい。
このエントリーは、シリーズ化するかも。
謎がとけて、すごく嬉しいです。
本当にありがとうございました!