ひまわりてんびんへの道

会社は変われど、一貫して企業法務に携わってきました。思いつくまま、気の向くまま、気長に書き続けます。

法務担当者のありかた

2005年09月02日 | 仕事
今日は、午後から部下が、経営法友会の新人法務担当者向けの基礎シリーズという研修会に行っています。

この研修は、会員向けですが、企業法務の基礎をひととおり概観できるよい研修だと思い、参加させることにしました。

第1回目のテーマは、「法務部門の役割と法務担当者のあり方」だそうで。

というわけで、法務担当者のありかたっつうか、法務担当者に求められる資質や能力について考えてみた。(今日は、人がいないにもかかわらず、今のところそれほど忙しくない。)

①法律知識
常日頃注意して、継続して勉強しないと仕事にならない。たとえば、商法なんか、この数年で改正が頻繁にあり、追いつくのがたいへん。(新会社法への対応とより、まずその内容を把握するので、今のところ手一杯。)
うちの業界は、自分とこの業界に関する法律だけでなく、時にはお客関係の法律
も知っておかないと、商売にならないので結構大変。

②バランス感覚(っつうか)
つまりは、だめなものは、だめと言い切るということ。違法もしく脱法の疑いのあるものに対しては、たとえ会社に利益をもたらすものであっても、法務としてOKを出すべきではない、と思う。特に、最近のコンプライアンスを重視するという社会傾向のもとでは、なおさら。
そして、だめな場合には、必ず有効な代替案を提出するように心がけたい。
だめだめ君だけでは、もう相談に来なくなってしまう。

③業務や会社の実態に詳しいこと
この意味では、新入社員をいきなり法務に配属するのは、酷かも。
法律知識を習得するにでも、業務フローや会社の実態を知ってると、具体的な場面が想定できて、身に入りやすいし、相談を受けて回答する際にも、説得力が増すというもの。
この点、法務は仕事柄、各部署の人間と接する機会が多いので、OJTでも実態をつかめるとは思うが、できれば、相談の際は相手方に出向いていったほうが、顔も覚えてもらえるし、積極性もアピールでき、法務部門のプレゼンスも向上する。

④他部門との信頼関係
今の自分に、これがあるかっって言われると、どうかなって気がしないでもないが。みなの様子を見ていると、法律にかかわることは、とにかく法務に聞け、という雰囲気になっているようなので、あるんだろう。
過去、ガンガンやりあったことのある役員も、「法務は何と言っているんだ」と営業に聞いてるらしい。そんな話を聞くと、法務をやっててよかったとも思う。

⑤行動力
最近は、部内管理の仕事もやっているので、机に張り付いていることも多いが、後輩には、こちらから出向け、と言っている。背景となる情報も細かくわかるし、信頼も増すからと。

以上は、ボクが考える法務担当者に必要な資質や能力の主なもので、
他には、細かく説明はしないけれど常識や人脈とか、情報収集能力、企画力、調整力、説得力などなど、だと思っています。
もちろん、これだけではないでしょう。

みなさんは、どう思いますか?

後輩が研修から帰ってきたら、どんな研修だったか報告を受けるので、来週にでも続きを書きたいと思う。

では、そろそろ仕事に戻ります。


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