ひまわりてんびんへの道

会社は変われど、一貫して企業法務に携わってきました。思いつくまま、気の向くまま、気長に書き続けます。

日本法史からリサーチペーパーへ

2007年02月04日 | ロースクール
後期集中講義も終わり、レポートを、締め切りギリギリで提出した。

大審院判例の解説が課題。明治13年刑法と罪刑法定主義について書く。

行為の時に違法な行為であったとしても、法律にその行為を罰する定めがない場合には、事後になって新たに罰則を定めてその行為を罰することはできないという、罪刑法定主義のうちの「刑罰不遡及の原則」に絡めて論じたのだが、果たして、どんな成績がついてくることやら・・・。

そして、この「刑罰不遡及の原則」、事後法の禁止と聞いて思い出されるのは、東京裁判のことだ。
そうではないという意見が、かなり有力らしいのだが、あれは、正に、事後法の禁止の原則に違反しているのではないかと思う。

東京裁判は、前々から興味があり、映画を見たり、いろいろな本を読んでいた。

最近も、
東京裁判への道(上)

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東京裁判への道(下)

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を読み終わったばかりだったので、特にそう思ったのかもしれない。

で、学校のリサーチペーパーにどうかな、と思ったしだい。

東京裁判については、いろいろ研究すべき課題は多い。たとえば、なぜ従軍慰安婦問題や毒ガス戦は、審判の対象からはずれたか、などなど。

その中でも、「東京裁判と罪刑法定主義」というテーマは、とっつきやすいかなと考えたからだ。

もちろん、論文を書くには時間と手間が要るので、十分に考えなくてはいけない。

指導教員をどなたにお願いするかという問題もある。

法制史の専任教員は、うちのロースクールにはいらっしゃらない。では、憲法?刑法?どの先生に指導をお願いするか、それも問題だ。


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