Phonograph×Photograph

競馬場の達人を目指し、予想・血統・写真・旅打ちの記録を綴るブログ

日本ダービー2024予想 〜『新時代の扉』は開かれるのか〜

2024年05月26日 01時23分32秒 | 予想

日本ダービー2024

◎レガレイラ
○ジャスティンミラノ
▲アーバンシック
△シンエンペラー
☆ショウナンラプンタ、シュガークン、エコロヴァルツ


 一年ぶりのブログです。普段はTwitter(新X)ばかりですが日本ダービーくらいちゃんと予想の記録を残しておきたいと思います。タイトルは5/24に公開されたウマ娘劇場版のタイトルより拝借。それにふさわしい内容だと思います。

 一年前のダービー予想では、「大きな変換点がやってきたと思う。」と書きました。その理由は、サンデーサイレンス第3世代(サンデーのひ孫世代)のダービー馬が生まれる可能性があったからでした。詳しくは下記エントリより。
・日本ダービー2023予想 〜サンデー第3世代の鉄板配合〜
https://blog.goo.ne.jp/himaruya_furlong

 その結果は、1着がタスティエーラ(父非サンデー系)、2着がソールオリエンス(サンデー第3世代で母欧)で、3着がハーツコンチェルト(サンデー第2世代で母米)でした。去年は転換点ではなく、まだ過渡期だったんだなと思っています。つまり、今年2024年は、ついに変革の年となるのか、はたまた未だ過渡期の最中なのかが、日本競馬の大きな流れ、日本競馬の血統史として大事な年だということです。

 実際、サンデー第2世代の馬はエコロヴァルツのみ。1~4番人気が父キズナ・スワーブリチャード2頭ずつとサンデー第3世代が占め、ついに新時代の扉が開かれる時が来たかと感慨深いです。そしてそれに待ったをかけるのがシンエンペラー。全兄に凱旋門賞馬ソットサスという、非サンデーどころかthe欧州馬がダービーに駒を進めてきた。間違いなく役者は揃った。

 過渡期についてはもう1つ興味深い事実が。サンデー第1世代から第2世代の過渡期、つまりディープインパクトからディープスカイまでの4年間は、ディープインパクト(武豊)→メイショウサムソン(父ノーザンダンサー系)→ウオッカ(父ロベルト系、牝馬)→ディープスカイ(父アグネスタキオン)と続いた。
 そして今、サンデー第2世代から第3世代の過渡期は、ドウデュース(武豊)→タスティエーラ(父ノーザンダンサー系)とここまで不思議と相関があるように思える。そうなると今年は父ロベルト系のビザンチンドリーム、ダノンザテイル、ダノンエアズロック、もしくは牝馬のレガレイラか?

 また、レガレイラ、アーバンシック、ジューンテイク、ビザンチンドリームが優勝した場合、2020年のデアリングタクト牝馬三冠から遅れること4年、『サンデーサイレンスクロスの初めての日本ダービー馬』が生まれることになります。

参考)第80回桜花賞回顧~こんな桜花賞を、来年も再来年も見たいじゃないですか
https://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/04d4c16a84b8b0a1b96c683c2a543859

<St.SimonやDominoやNearcoやNorthern DancerやSadler's Wellsといった大種牡馬のインブリードが失敗に終わったなんてことは、サラブレッドの歴史上一度もないわけでね。もちろんサンデーサイレンスもそれに比肩する大種牡馬ですから、そろそろサンデーサイレンス4×3ぐらいがダービーやオークスを勝つ時期に差しかかっているのは間違いない>(18/3/9)

<Northern Dancer3×3のフサイチコンコルドがダービーを勝ったのは1996年、ノーザンダンサーが生まれてから35年後のことでした。サンデーサイレンスは1986年生まれ、35足したら2021年ですか、その頃にはサンデーサイレンス3×4ぐらいがクラシックを勝っているでしょう>(初出はサラブレ?)


【予想】

◎レガレイラ
父スワーヴリチャード(母父米国系)のサンデー第3世代で母欧州系、サンデークロス、過渡期の歴史。新時代への橋渡しはウォッカ以来17年ぶりの牝馬のダービー馬がふさわしいだろう。ルメールの芝2000m以上G1馬券内は2023年から継続中で、唯一の例外は昨年のダービー競走中止(スキルヴィング)。同じく木村厩舎の馬でリベンジを果たしたいところ。
ちなみにルメールが母系にRivermanをもつ牝馬に騎乗したときのG1成績は(3,2,1,1)と圧倒的で、溜めてキレるフレンチの達人によく似合う。本馬は父系にRivermanを持っている。

▲アーバンシックはレガレイラと完全に同血のいとこですが、牡馬であるところが若干のキレの違い。それでも皐月賞のあの感じの差しはダービーでよく来るやつでした。

○ジャスティンミラノはまあとりわけ説明不要。この馬も父キズナ(母父米国系)のサンデー第3世代の母欧州。スローもハイペースも無難にこなして無敗1冠。ライトバックと酷似した血統で東京2400mで溜めてキレる馬だと思う。相当に強い。ただ、特に初めてのダービー制覇を狙うならば外枠でも前に出していくべき。スマートに差すのではなく、がむしゃらに勝利を掴みに行く。それを1番人気を背負った戸崎に出来るかどうか、そこだけ。
馬主がノーザン出禁になってABC包囲網を敷かれる可能性は無くもないけれど、馬は悪くないのでね。良いレースを期待したい。

△シンエンペラーはホープフルSから結構買っていて、ゴリゴリ欧州血統なのに日本の馬場に適応していて、過渡期の最後の日本ダービー馬として丁度良い気もしています。流石はサイバーエージェント藤田社長、持ってる。

☆シュガークンはドゥラメンテ、ショウナンラプンタはTLでやたら話題になっており、また欧州寄りの血統が増えているならば、2400m経験は活きるとしてヒモ候補。
☆エコロヴァルツはオリオール魂の持ち主で大外枠はプラス。皐月上がり最速実績でありこのオッズならワンチャン。大外一気でどこまで。

消3人気のシックスペンスはサンデー第3世代ながら母米であり母欧の鉄板配合ではないので2400mは厳しく、むしろダートで輝くのではないかと思う。(ショウナンラプンタもそうなんですが2400m実績で取捨しました)
消コスモキュランダも同様にアルアイン産駒でかつ母米血が濃いので距離2000m、コースも小回りが向いているでしょう。

今年も現地観戦します。それでは競馬の祭典、良いダービーを。

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日本ダービー2023予想 〜サンデー第3世代の鉄板配合〜

2023年05月27日 15時34分30秒 | 予想

第90回東京優駿
◎ソールオリエンス
○スキルヴィング
▲シャザーン
△トップナイフ
×サトノグランツ、ファントムシーフ
☆ドゥラエレーデ、ベラジオオペラ

3連単:◎○▲→◎○▲△→◎○▲△
3連複:◎軸-流し ×ありなし
ワイド:▲-◎、○、△

-----------
 ディープインパクトとハーツクライという2大サンデー系種牡馬が死んだ今、リーディングサイアー争いは群雄割拠。そして今年はかなり大きな変換点がやってきたと思う。
その議論を進める上で、改めて過去のサンデーサイレンス系の日本ダービー馬の配合から、今後のサンデーサイレンスのひ孫世代(サンデー第3世代と呼称)の配合を考察していく。

1.サンデーサイレンス直仔;第1世代のダービー馬の母父 5/6欧
・タヤスツヨシ(Caro欧)
・スペシャルウィーク(マルゼンスキー〜ニジンスキー欧)
・アドマイヤベガ(トニービン欧)
・アグネスフライト(ロイヤルスキー米)
・ネオユニヴァース(Kris欧)
・ディープインパクト(Alzao欧)

2.サンデー孫;第2世代のダービー馬の母父 8/12米
・ディープスカイ(Chief's Crown米)
・ロジユニヴァース(Cape Cross欧)重
・オルフェーヴル(メジロマックイーン〜〜〜パーソロン欧)不良
・ディープブリランテ(Loup Sauvage欧)
・キズナ(Storm Cat米)
・ワンアンドオンリー(タイキシャトル〜Devil's Bag米)
・マカヒキ(フレンチデピュティ米)
・ワグネリアン(キングカメハメハ〜Kingmambo欧、母母米)
・ロジャーバローズ(Librettist欧)
・コントレイル(Unbridled's Song米)
・シャフリヤール(Essence of Dubai米)
・ドウデュース(Vindication米)
見事に母父欧州系のダービー馬は、馬場が悪いか先行押し切り。

 母系を母父だけで超大雑把にまとめましたが、サンデー系がダービーを走るには、米には欧、米には欧のリズムが良さそうに見えてくる。現状、ディープインパクト後継種牡馬はクラシックディスタンスよりはマイルだったり、ダートだったりで活躍しがちですが、これは母系に米血を入れたディープ産駒に更にパワーを注入しているからではないかと思う。もっと欧血を入れていった方が多分良い。
これを通称、『サイクロンマグナムにトルクチューン、ハリケーンソニックにレブチューン理論』と名付けているのだが、一部の世代の限られた人種しか理解を示してくれないので非常に悲しい。


3.サンデーひ孫;第3世代のG1馬
大注目の種牡馬キタサンブラックについて、キタサンの父ブラックタイドはディープインパクトの全兄なので欧サンデー系種牡馬。母シュガーハートについては、母父サクラバクシンオーはテスコボーイ系の日系種牡馬と言って良いレベルだが、母母が米血。
つまり、キタサン全体として(欧×米)タイプと言える。この場合、母は欧系の方が合いそうで、代表産駒イクイノックスの母父キングヘイローはダンシングブレーヴ直仔で欧州系ど真ん中だ。

・イクイノックス(キタサンブラック母米×キングヘイロー欧)ダービー2秋天有馬DT
・エポカドーロ(オルフェーヴル母欧×フォーティナイナー米)皐月、ダービー2
・ダノンザキッド(ジャスタウェイ母米×Dansili欧)ホープフルS
・ラウダシオン(リアルインパクト母米×Songandaprayer米)NHKマイル

欧米、米欧のリズムは非常に大事。要はバランスなんですよね。


4.今年の日本ダービー出走馬
同様の観点で見ていこう。
・ソールオリエンス:キタサンブラック母米×母父Motivator欧
・サトノグランツ:サトノダイヤモンド母米×Oratorio欧
・メタルスピード:シルバーステート母米×Shamardal欧
・スキルヴィング:キタサンブラック母米×シンボリクリスエス米、母母欧系なので及第点か。
・パクスオトマニカ:ヴィクトワールピサ母欧×ディープインパクト欧
・ショウナンバシット:シルバーステート母米×Medaglia d'Oro米
・ハーツコンチェルト:サンデー系第2世代。ハーツクライ母欧×米でドウデュースと同パターン。

見てお分かりいただけたように、ちゃんとサンデー第3世代の母父は欧州系が多い。これが冒頭で述べた「今年は変換点がやってきた」意味である。もちろん、ドゥラメンテを始めとしたキンカメ系が勝つかも知れないが、母欧系のサンデー第3世代の日本ダービー制覇は目前で、新時代へ移り変わり始めていると言えるだろう。ディープ×Storm Catはもう使えないのだ(泣)

少し話は飛躍するが、過去凱旋門賞で2着になった日本馬、エルコンドルパサー、ナカヤマフェスタは母系が欧州型。(オルフェーヴルはマックが欧州由来なのもあるが実力抜け過ぎ)。最近、JRAでの負担重量が増えたこと、サンデー第3世代の鉄板配合は母欧州が増えることで勝利のチャンスが増えてくるだろう、と預言しておく。



<日本ダービー予想>
随分と長くなってしまったが、ここからが本番。

◎ソールオリエンス
 母スキアはゴリゴリ欧州系。サンデー第3世代の鉄板配合に見える。重めにも見えるがフランス産で、半兄ヴァンドギャルドもそうだがよくキレる。Motivator肌は本当に日本に合いますね。
配合も馬の力も抜けていると思う。いくらハイペース重馬場で展開が向いたとしても、中山最後方からブチ抜くのは並の馬ではない。(※1986年以降で中山2000m、4角17番手以下で直線を迎えた馬は[1-0-1-378]らしいです)
手前の問題も、左回りならコーナリングもスムーズなはずだし、データ的にも死角は少ない。なんと言ってもディープオルフェコントレイルが入った3枠5番。

ここまで書けば、ソールオリエンスが勝つと思っているかも知れないが、否である。


横山武史にまだダービーは早い!!!(老害発言)


共同記者会見のあの態度、発言。エフフォーリアの2着を全く消化できていない。福永祐一騎手の引退式でシャフリヤールの映像が流れた際に「ヤベっ」と言って逃げたとか。信じられない。

父典弘は若いときは相当ヤンチャだったようで、メジロライアンとの境遇にによく似ているなと。
「俺の馬が一番強い」
https://dic.nicovideo.jp/a/%E3%83%A1%E3%82%B8%E3%83%AD%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%B3
強さを証明できなくて悔しい気持ち。よく分かるがダービーは強い馬が勝つのではない、運の良い馬が勝つんだ。典弘も武豊も福永祐一も、一度勝つとすぐ2度目を勝つ。強さではない"何か"を掴むんだろう。その境地に達するまで、武史にはむしろまた辛酸を舐めて欲しいとまで願っている。
武史に負けて欲しいと願いつつも、まあ日本ダービーは1番人気の複勝率が非常に高いレースだし、まず3着は外さないと見ています。3連単マルチ、3連複の軸として信頼。もし2着なら、秋以降無双の未来が見えます。

○スキルヴィング
 今年は転換点かつ過渡期なので、父欧×米、母米×欧のサンデー2.8世代くらいの中途半端な配合でも勝てると見た。母にSeattle Slew、トニービンを持ち、外回りでストライドを伸ばすのにはピッタリ。青葉賞2400mのリズムが欧州血脈の増えた今なら、ややスローからの競馬なら日本ダービーに繋がると見ています。※亀谷氏のYoutube動画でこの辺話されています。
もちろん、ルメールのダービー実績、青葉賞では無理せず外回しても差し切る余裕、ファントムシーフではなくこちらを選んだこと、1枠2番の良枠に入ったことも考慮。

▲シャザーン
 そもそも今年のダービーはスローを想定しています。
理由は、もしパクスオトマニカが逃げれば前走同様田辺スロー。もしトップナイフが逃げればノリちゃんはなるべく前で残って息子武史のダービー優勝の瞬間を世界一近くで見届けたい、なんなら追い比べしたいと考えているはずだからです笑。
 スローでのエリ女勝利、有馬記念2着のクイーンズリングを母に持ち、父ロードカナロアとのナスキロクロスも相まって非常に差し脚鋭い。Rivermanがやや女性的なキレなのでロングスパート向きではなく、皐月賞では早めに捲る競馬をせざるを得なくなってしまい最後まで持たず6着。今回は東京スローを枠なりに進めれば存分に脚を使えるはずだ。
母父マンカフェが3/4ND無しで配合として良型。金子馬でダービー3勝の友道厩舎、1週前追い切りも素晴らしいタイム。岩田望来はまだG1すら勝っていないので流石に優勝は厳しいと思うが好材料が揃っているので相手筆頭。

△トップナイフ
 上述のように、ノリちゃんは自分も残ろうとガチ(笑)
Blushing Groomを4×4でクロスし、どこでもなんでも出来るタイプで、横山典弘と昆厩舎に良く合った馬だと思う。逆に言えば器用貧乏で勝ち味に薄いとも言えますが^^;
デビューから9戦全て内回り小回りしか走っていないが、そのイメージと裏腹にナスキロ血脈が多く(Fappiano, Scretariat, Riverman, Key to the Kingdom)、皐月賞でも溜めて外回して伸びていたことからも大箱コースの方がストライドを伸ばして走れる可能性が高いと見ています。ペースこそ違うがパンサラッサのイメージ。スローで前なら粘り込めそう。
 ちなみに3代母がワンスウェド、杵臼牧場の生まれであのテイエムオペラオーと一緒。スキルヴィングの母母父アドマイヤベガと合わせてウマ娘RTTTワイド馬券も期待。

×サトノグランツ
 ダービーは継続騎乗が強い、青葉賞組は来ない、といった基礎データを駆使すると残ってくるのがこの馬。
長く良い脚を使うタイプではあるが、イクイノックスでも負けた大外だと流石に厳しいとは思う。世界の川田将雅の力込みで印を回す。

×ファントムシーフ
 泣く子も黙るDansili≒Promising Lead 2×2。
是非種牡馬になって欲しくて皐月賞では◎を打った。トビが大きいので東京代わりは間違いなくプラスなんだが、乗り替わりは大減点。ヒモまで。

消ハーツコンチェルト
 スキルヴィングと同じ考察で青葉賞組でもやれると思うし、これまでダービーを勝ってきたサンデー第2世代鉄板配合(母父Unbridled's Songでスワーヴリチャードと酷似)ではある。継続騎乗は評価するが前走メイチっぽい感じでスキルヴィングに差をつけられたので、より上位を狙うのは酷か。いわゆる普通の青葉賞組だろう。

☆ドゥラエレーデ、ベラジオオペラ
 それぞれドゥラメンテ産駒、1枠1番。少しだけ買う。

消メタルスピード
 サンデー第3世代として満足の行く配合系。ロベルト、ミスプロ、サドラーが父母両方に多く、どちらかと言うとNashua≒Nantallahのクロスでダートも走れるパワー寄りの配合で、皐月賞の道悪はゴリ押しした印象。それでも13番人気ながら皐月賞4着は立派だし、ダービーも超スローになればトルクの高さで一気に抜け出す競馬も出来そうだが、そもそも母が短距離馬で距離が持たなさそう。

消タスティエーラ
 前が総崩れの皐月賞で先行抜け出しであわやの2着。道悪適正、母米国の綺麗な立ち回りで相当に強かった。ただ、共同通信杯で賞金加算出来ずディープ記念経由で皐月メイチ。ちょっと今回はお釣りが無いように思える。堀・レーンの鉄板コンビだが乗り替わりは超マイナス要素。父サトノクラウンでダービー3着。クラフティワイフ牝系の良さが出てキレ味というより機動力タイプに出たのでダービー向きではないと思う。大阪杯や宝塚記念で狙いたい。


以上、長文駄文にお付き合いいただきありがとうございました。新世代のダービーを楽しみましょう。

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オークス2023予想

2023年05月20日 19時07分27秒 | 予想

第84回優駿牝馬オークス
◎リバティアイランド
○ハーパー
△コナコースト、ドゥーラ、シンリョクカ、ドゥアイズ(桜花賞上位組とドゥラメンテ)
 ◎軸3連単流し、○→◎→△、◎○馬連

◎リバティアイランドは説明不要。調教時計ももの凄く、フォトパドックは今にもはち切れそうだった。ただその筋肉質過ぎる馬体がマイル〜2,000m寄りに見え、距離だけが懸念点。

距離適性でリバティを負かすのであれば○ハーパー。名うての長距離トレーナー友道康夫は会見でも「マイル仕様に仕上げたつもりだったが短かった。ハーツクライなのでデビュー前からオークス目指してきた」と自信を語っていた。
また、トニービン×Strawberry Roadのナスペリニアリークロスを持ち東京の大舞台が向いているはずで、この厩舎×血統の組み合わせはドゥデュースと一緒なのも信頼が置ける。
(このクロス、実はリバティも持っているのは内緒だ)

日曜のボツ予想~トニービン×Strawberry Road
https://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/bb89e8e8004212a14260f0d9b915d523

長距離の友道、ナスペリオンクロスのハーツクライ、ルメール騎乗。ハープスターvsヌーヴォレコルトを思い起こす競馬ファンも多いと思うが、それもあり得るかなとも思いつつ、生リバティアイランドを拝みに東京競馬場へ馳せ参じます。

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第89回東京優駿予想〜ディープインパクトとは何だ?〜

2022年05月28日 22時15分00秒 | 予想

第89回東京優駿(日本ダービー)

◎イクイノックス

○ダノンベルーガ

 

7万人の観衆、30℃の熱気。
ダービーが帰ってくる。

明日は久々のダービー現地参戦。
非常に楽しみになってしまい、久々に予想日記を書いてみる。

***

基本的に競走馬は自国のダービーを勝つために配合されていくのだから、過去の好走馬の血統がリーディング上位種牡馬で埋まるのは至極当然。
・過去10年の勝ち馬の父
ディープインパクト:7勝(3着内でも7,3,3で計13頭)
キングカメハメハ:2勝
ハーツクライ:1勝

しかし、もうこの世にディープもキンカメも居ない。
昨年は新興勢力エピファネイアが戴冠寸前のところでディープが差し切った。
貫禄のディープか、まだ現役のハーツクライか、世代交代か、はたまたディープ・キンカメ後継か。そんな父系の目線で今年のダービーは楽しみたい。


本命は◎イクイノックス
新種牡馬キタサンブラックの世代交代を取る。

そもそも、なぜディープインパクトが強いのか?
それはHalo≒Sir Ivorのニアリークロスの切れ味を強く遺伝する種牡馬であったから。
代表産駒達はStorm Cat(Terlingua)やUnbridled's Song(Incantation)やTiznow(Cequillo)などを通じてHalo≒Sir Ivorを刺激し、ダービーや他大レースを制してきた。

高速馬場の日本競馬の流れは変わっていないのだから、この好走血統の流れも変わらないはず。
イクイノックスの父父ブラックタイドはご存知ディープインパクトの全兄で同じ血統構成。父母キングヘイローは父ダンシングブレーヴ・母グッバイヘイローの超良血で、その血統の肝はHalo≒Sir Ivor≒Drone 4×3・4。
イクイノックスで考えるとHalo≒Sir Ivor≒Drone 4・6×5・4・5。Alzao≒ダンシングブレーヴ 4×3、なんならブラックタイド≒キングヘイロー 2×2と言っても良いかも知れない。
ここから分かることは、イクイノックスは「ディープインパクト」の文字は1ミリも入っていないが、Halo≒Sir Ivorの刺激という、ディープの成功の秘訣が満載ということだ。

父ブラックタイド産駒や父父キタサンブラックは前で粘り込む競馬が得意だが、ことイクイノックスにその気配は未だ感じない。その理由は上記の切れ味増幅配合によるものだろう。
加えて、イクイノックスはナタ斬れおなじみのWorden≒Le Fabulexのニアリークロス(フィエールマンやショウナンパンドラが有名)も持っており、東京芝の差し勝負に滅法強い。

以上から、ディープインパクトが強い日本ダービーを勝つのはディープの成功法則を踏襲しているイクイノックスだ。というのが私の予想。世代交代と言いながら、中身は一緒だったというのがミソ。

東スポ2歳から惚れこんでいるので、無事出走にこぎつけてくれて嬉しい。




○ダノンベルーガ
ハーツクライを早期に仕上げるには、母から強い筋肉をもらうこと。
・Danzigを貰ったのがワンアンドオンリーやヌーヴォレコルト、サリオス(Danehill)
・Unbridled's Songを貰ったのがスワーヴリチャードだ。
ダノンベルーガは母父Tizway(その母系にDanzig)から米血を貰っている。
ダービー連対以上の血統構成、前走の敗因は枠とトラックバイアスで明確、東京コースでの実績、圧巻の1週前追い切り。
間違いなく勝てる!と皆が思っていても2着になるのがハーツクライ笑。私の場合は本命は揺るがないことから馬連、馬単の相手筆頭に。


それ以下は決めかねていますが、面白そうだなと思っているのが、アスクワイルドモアとデシエルトの岩田親子。

△アスクワイルドモア
Cコース替わりのダービーはひたすら1枠の好走が多い。
父キズナ、母ペルーサ全妹、藤原厩舎。怖さはある。
なんでも出来るBlushing Groomと、岩田息子が内をうまく捌けばあるいは。

☆デシエルト
母アドマイヤセプターは全兄にダービー馬ドゥラメンテ。そこに新種牡馬ドレフォンの組み合わせ。種牡馬ドゥラメンテはSharpen Up持ちと相性が良く(タイトルホルダーなど)、当馬はそれを父母逆さまにした格好。Sharpen Upはスタミナが持ち味ですから、前での粘り込みには妙味。トニービンの前受けという見方も出来る。
気性から逃げ濃厚だが、どうも左回りではしっかりハミを取るし折り合いもつくらしい。岩田パパが文字通り自分のペースに持ち込めれば。

 

それでは、良いダービーを。

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有馬記念2021予想 歴史が何を選ぶのか

2021年12月26日 12時01分29秒 | 予想

第66回有馬記念
◎エフフォーリア
○クロノジェネシス
---
▲ステラヴェローチェ
△3歳、母父キングヘイロー


圧倒的な強さを誇ったアーモンドアイが昨年引退し、今年も、G1戦線を担ってきたコントレイル、インディチャンプ、同期グランアレグリア、ラヴズオンリーユーが相次いで現役引退。そしてクロノジェネシスもグランプリ4連覇をかけたこのレースで引退。
引退レースを花道で飾るのがブーム?のようで、最近は引退だからといってヌルい仕上げになることは殆ど無い。クロノジェネシスは、もうこれまで散々議論してきたように、Hyperionな馬で上がりのかかるレースは大得意。だから本命クロノジェネシスで決まり!

と言いたいところだが、エフフォーリアを退けての本命は打てない。
彼はダービーで2着、3歳で天皇賞を制し、有馬記念へ挑む。正に祖父シンボリクリスエスと同じルートを歩もうとしている。ここで勝つなら本当にドラマチックだし、その実力は間違いなくある。秋天ではコントレイル以下を完封、今回はその8,9割の出来だと言うのだから力は現状日本トップ。
中山コースについても経験もあるし問題ないだろう。エフフォーリアはロベルト系の掻き込むようなフォームで少しエピファネイア産駒らしくはない。逆にそれが皐月賞を勝てる機動力に繋がっているのだろう。また、距離についてもごまかしの効く有馬記念であり、父中距離×母父中長距離で母母からパワーをもらっているタイプの血統なので2,500mへの不安は無いだろう。実力・適正面でもまず勝ち負け。

2頭の優劣はエフフォーリア>クロノジェネシスとしているが、不安材料は、クロノジェネシスの究極仕上げ、ルメールの手綱捌きにやられる可能性、そしてなによりエフフォーリアがスペシャルウィークの血を持っていることだ。

過去の有馬記念において、スペシャルウィークはグラスワンダーに、一番娘のブエナビスタもドリームジャーニーという『Theグランプリホース』達にやられている。
また、ブエナビスタはヴィクトワールピサにも負けていて、ヴィクトワールピサと言えばMachiavellianであり、Machiavellianと言えばバゴの祖母Coup de Genieの全兄。つまりクロノジェネシスは対スペシャルウィークには強い実績と血統を持ち合わせている。


マクロ的に見たとき、エフフォーリアは祖父シンボリクリスエスの系譜をなぞるのか、はたまたスペシャルウィークの因果飲み込まれるのか、最強5歳牝馬は皆花道を飾るのか、はたまた別の結末となるのか、歴史が何を選ぶのかに注目。

馬券はシンプルにこの強い2頭を、どちらの歴史でも的中出来るように馬連1点を大本線にして臨みたい。
当日朝で3.7倍、最終的には3.4倍くらいに落ち着くだろうか。それでも十分だ。

 

それでは有馬記念を楽しみましょう。

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