Phonograph×Photograph

競馬場の達人を目指し、予想・血統・写真・旅打ちの記録を綴るブログ

第12回ヴィクトリアマイル ~ダービー馬はダービー馬から、クイーンはクイーンから~

2017年05月13日 22時42分01秒 | 予想
『「ヴィクトリアマイル(以下、VM)」は、同競馬場同距離の3歳重賞「クイーンカップ(以下、QC)」の連対経験馬が人気年齢問わず好走しやすい』というデータがあります。
VM自体リピーターが多いレースだし、東京マイルの牝馬限定戦に求められる適正が似ているんでしょう。

アサヒライジング(QC2→VM2)
コイウタ(QC1→VM1)
ホエールキャプチャ(QC1→VM1,2)
マイネイサベル(QC2→VM3)
ヴィルシーナ(QC1→VM1,1)
ミッキークイーン(QC2→VM2)

まあ◎スイートサルサで撃沈した過去もあるのですが、今年も狙ってみます。

今回、QC連対馬でVMに出走する馬は3頭。
・ミッキークイーンQC2
・フロンテアクイーンQC2
・ウキヨノカゼQC1
みんな狙います。2頭も馬名に「クイーン」が入ってるのは偶然か必然か。



ジュールポレールはPhotoパドックでのバランスが凄く気に入った。ディープだし買い目入れる。

アスカビレンはブラックダイドにナシュワンの組み合わせでBurghclere≒Height of Fashion 3×4のスタミナ満載のクロスが発生する。
母父はスウェプトオーヴァーボードで配合コンセプトとしてはキタサンブラックと似ているから、5歳を迎えて本格化しても不思議ではない。Burghclereのニアリークロスは牝馬にはそこまで距離適性として伝わらないのでマイルくらいで上がりがかかるのが丁度良いだろう。

ルージュバックは直線で馬群に入れず外に出すことが出来れば、エプソムCや毎日王冠のようにG1級の脚を使える。けれど今回の枠は真ん中で微妙かつすぐ外に必ず被せて蓋をしにくるデムーロが居るので力を発揮できないはず。

スマートレイアーは歳をとり中距離に傾きつつあるので、マイルを俊敏に駆け抜けるスピード感はもう無いかと。格で押し切れる程の格でも無いし。

◎ミッキークイーン
○ウキヨノカゼ
▲フロンテアクイーン
△ジュールポレール
☆アスカビレン
×岩田があまりに調子を取り戻しつつあるのでドンキは迷ってる。



来年は◎アエロリット○アドマイヤミヤビですかね。
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1/4異系がなぜ有効かについての個人的備忘録

2017年05月11日 21時21分15秒 | 血統考察
ジェイドロバリーやヘクタープロスペクター持ちは裏技使わないとG1勝てないのを知っているにも関わらず
皐月賞◎ウインブライトで突っ張った懺悔として、このエントリーを立ち上げます。

望田師匠、というか笠師匠が提唱している競走馬の血統論の中に「1/4異系」という考え方がある。
今回はそのお話。結論はもう出てるんですがそれを噛み砕いて自分の言葉で綴っただけなので、つまりはメモです。

【参考文献】
・フィリーズレビュー回顧~馬群を割って、課題はすべてクリアした(メイショウマンボ)
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/02385623f0d4cfb45754251d2726e338

・第77回優駿牝馬回顧~「1/4異系」で輝きを増すHalo3×4(シンハライト)
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/db25b1c3412936336b256de66554c1be

・1/4異系で父の無念を(Always Dreaming)
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/e719231c9cfef206b7498d03f7b9b65e


●3/18~20の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報~コメント内での会話~
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/6982ea89e0ec12ecc9206f408347ee82
>(名無しの読者さん)
逆になぜジェイドロバリーではなぜGI勝てないんでしょうかね?
血統だけ見れば文句のつけようがないように思えるんですけどね

>(望田さん)
そこはKingmamboとジェイドロバリーの血統表を見比べてみればいいんじゃないですかね~
Mr.ProspectorとNureyev(Number)の組み合わせならば、血統表の残り1/4ぐらいはスピードを支える重厚な血を入れないと、クラシックタイプのスピードにはなかなかならない
スピード×スピード×スピードという配合は実は本当に速くはならないんですよ。
ミスプロ系でみても、未だに父系を伸ばしていてクラシックホースを出しつづけているUnbridledとかDubai Millenniumなんかは、優れたスピードだけでなく確たる「1/4スタミナ、1/4異系」を持っているもんです
サンデー×Alzaoだけではディープインパクトはできないし、サンデー×ダイナサッシュだけではステイゴールドはできないし、ドリームオブジェニーも母父がPivotalでなくNureyevだったらこんなに優秀だったかどうか


+++++++++++++++++++++++++++++++++++


至言ですね。。。

卓越したスピードを常時支え続けるスタミナや、圧倒的なスタミナを活かす素軽い先行力…例えるならばスイカにひとつまみの塩や、カレーおける福神漬けやらっきょうのような、本来引き出そうとする資質とは全く異なる資質を少しだけ加えることで、よりメインが引き立ち料理(競走馬)として完成する。

これが1/4異系の考え方だと思う。

1/4(25%)という数値自体は経験則なのであまり気にしないです。主:副の血量分率がジャスト75%:25%なわけでもないし、血統表を父父、父母、母父、母母で四分割すると考えやすい部分が大きいでしょう。


要は、同質のものばかり集めてもその資質を極限まで高められる訳ではない、より良い個体は違う方向性のものを効果的に取り入れることで生まれる。
よく言われるが『クロスすること(インブリード)とクロスしないこと(アウトブリード)は同時に考える必要がある』わけ
これは長い目で見たときにある特定の種類だけが残らないことを意味していて、世界が均衡を保てるように、天秤が傾き過ぎないようにより戻しが働くようプログラムされているとさえ思える。
話は飛躍するが熱力学第二法則(エントロピー増大則)からしても何かに偏ることはエネルギー的に不安定ですから、実はこれも自明なのかも知れない。

流行りの言葉で言うなら多様性(ダイバーシティ)を大事にってやつですかね。
会社組織の話とか、農作物の二期作等における連作障害の話題にも通じそうな深い内容だと思います。拘ることは大事だけれど偏りすぎは良くない。


だから名馬を作るためには評価基準となる中距離一辺倒ではなく、血統的土台を形作るための短距離も長距離もダートも障害も蔑ろにしてはいけないんですよ!JRAさん。
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