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第65回有馬記念予想 ~女子しか勝たん~

2020年12月27日 00時06分25秒 | 予想

2020年有馬記念
◎クロノジェネシス
○カレンブーケドール
▲フィエールマン
△ラッキーライラック
△ラヴズオンリーユー

✕ワールドプレミア、オーソリティ、ブラストワンピース、キセキ

 今の中山芝はかなり上りのかかる馬場になっている。先週の中山芝において、ディープインパクト産駒で馬券になったのは逃げ先行型のスマイルカナのみ。差しの切れ味で勝負する馬にはかなり不利な馬場と言える。さらに土曜日の芝レースでは、ロベルト持ちか、逃げ先行馬、捲って直線入り口で先団に居る馬のどれかしか馬券にならない様相。
 クロノジェネシスはレース上がりが36秒を越えるレースでは圧勝で今の馬場にピッタリ。クロノは一番人気だが、Haloクロスの機動力と、Height of Fashonのスタミナから自分から動いてレースを作れるところからも信頼しやすい。そしてその質のレースになるとカレンブーケドールがセットでついてくる。

 コロナ禍で行われる今年の有馬記念は、ムーア、マーフィー、ボウマン、スミヨンといった世界一流の短期外国人騎手が居ない。これは大事な要素だと思っていて、本来空かないはずの絶好位が空席になる。ここに誰が入るか? 普通は上手い騎手が入ると思うが、流れで偶然入ってしまう騎手が居ると大荒れの様相もある。そんな視点で馬券は買いたい。


◎クロノジェネシス
 父バゴの祖母Coup de GenieはMachiavellianの全きょうだい。Machiavellianは母父Haloなのでサンデーサイレンス持ちと出会うとHaloのクロスが出来、クロノジェネシスも当てはまる。さて、この『Machiavellianとサンデーサイレンス(Haloクロス)を持つ馬』は有馬記念で馬券になっている馬が多い。Haloクロスの中でも特に有馬記念向きだ。
・ヴィクトワールピサ(母父Machiavellian)
・シュヴァルグラン(母父Machiavellian)
・サトノダイヤモンド(母父母Bonita Francita=Coup de Folie(Coup de Genieの母)とMachiavellian要素が強い)

 そしてクロノジェネシスの場合は更に、父バゴの母系に英国王室ゆかりのスタミナ血統Height of Fashion(ディープインパクトのと同牝系)が入り、更にヌレイエフ、ミスプロ、クロフネの持つNashua≒Nantallahニアリークロスのパワーも兼備。

 Machiavellian譲りのHaloの機動力、Height of Fashionのスタミナ、Nashua≒Nantallahのパワー。上級Blushing Groomのなんでも出来る脚質、そして実績。どれをとっても不足なし。有馬記念の勝ち馬は基本的にサンデーサイレンス系なのだが、有力馬がほとんどディープインパクト産駒で今の馬場適性に不安。バゴ産駒が勝っても問題ないだろうと思われる。
北村机の中山経験が不安視されるが、ずっと乗ってきた主戦。相対的に見てささいな問題だろう。


○カレンブーケドール
 主な勝ち鞍:スイートピーSのエース。
ディープインパクトストームキャットはマイラーのイメージが強いがそれは主に牡馬の話。牝馬では当馬以外にもラヴズオンリーユー(オークス、エリザベス女王杯3着2回)、ラキシス(エリザベス女王杯、大阪杯)と距離は持つ。特にこの馬は胸前の容積がとても広く、心肺機能が非常に優れているように見える。だからクロノジェネシスと共に上がりのかかるキツい競馬で踏ん張れる。
 冬毛が見え、JC時より馬体の見栄えこそ悪いが、調教は動いている。池添が隣枠のクロノジェネシスをすぐ後ろでマークしてしまうと、そこまで斬れる脚は無いし、今の馬場状態的に届かない。前で競馬して欲しい。

▲フィエールマン
 柔らかいストライドで差す競馬は中山芝2500mに向いているとは到底思えないが、鞍上はルメール。今日本で一番上手い騎手なら、馬場改修をして有馬記念を外回りにすることも容易だ。彼なら外枠から上手く好位に取り付く競馬をするのではないか。外々回っても十分足りる実力の馬なので危険な人気馬の気がするが絶対に切れない。

△ラッキーライラック
 曲飛で瞬発力タイプの馬体をしているので始めは切ろうと思っていたが、今の中山の馬場的にピックアップ。母父がフォーティナイナー系のFlower Alleyでかつミッキーアイルと同牝系で突進力がある。前走のエリザベス女王杯はルメールが変態だっただけで、本来は先行して勝負する馬。当日朝に馬場を歩いてチェックし考えて乗るタイプの福永祐一の得意なタイプの脚質だ。有力馬の中で唯一のディープ以外(オルフェーヴル)の産駒で少し信頼度アップ。アーモンドアイは引退したが、5歳牝馬の層の厚さを見せつけられるか。馬体重500kg超

△ラヴズオンリーユー
 カレンブーケドールの項同様に距離は持つ。エリ女を叩いて調子が上がってきているよう。枠が良く、先行出来れば長くいい脚を使って上位に食い込むこともありそう。

✕ワールドプレミア
 スタートはあまり上手くないが、枠を活かして前受け出来れば母系のスタミナが活きる。リピーターの多い有馬記念で昨年3着のデータが後押し。大塚オーナーが今週結婚式があったようで、こういうときにご祝儀勝利してしまうのが武豊という男。

✕オーソリティ
 正直まだ実力が足りないと思うが、メンバー内で最も近い代にRobertoを持っている先行脚質の馬ということでピックアップ。ここに来て川田将雅の調子が上がってきた。

✕キセキ
 最後の有馬記念を迎える角居調教師が究極仕上げをするのではないか。逃げは今の中山芝にはピッタリなので、キセキ-バビットと続いた3番手が下手に後続をロックすることがあるなら残り目もある。馬体重500kg超

✕ブラストワンピース
 上がりのかかる良馬場は、この馬のストライクゾーンだと思う。1枠2番に入り、正直最近の調子からあまり買い要素は無いが、横山武史が起爆剤になれば一昨年のパフォーマンスが見られるかも知れない。馬体重500kg超


馬券は、、、凄く悩んでいたけれど、
クロノジェネシスが3倍以上つきそうなので、自分の評価からすると単勝をガツンと厚く張っても良いと考えています。2,3着はどの馬にもチャンスありそうでかつ比較的人気馬に重めの印を打っているのでガミってしまいそう。せいぜい馬連かな。