Phonograph×Photograph

競馬場の達人を目指し、予想・血統・写真・旅打ちの記録を綴るブログ

第80回菊花賞血統予想 ~令和最初の「下る力」~

2019年10月19日 01時00分24秒 | 予想

菊花賞
◎ザダル
○ヒシゲッコウ
▲ワールドプレミア
△ヴェロックス

◎ザダルは恐らく京都外を下るのが非常に上手い。
これまで関東圏でしか走っていないが、中山の3〜4角の下り、東京の坂を登った後の加速がとてもスムーズで前肢の運びが滑らか。2周目の坂をSir Gaylordクロスで綺麗に下れるはずだ。皐月賞馬、ダービー馬不在の菊花賞ならクラシック不出走組が大仕事をしてもおかしくない。



京都外を下るのが上手い血、「下る力」のある血統と言えば、Pricely Gift、Sir Gaylord & Secretariat兄弟、Caerleonあたり。サッカーボーイやステイゴールド産駒達(オルフェーヴル、ゴールドシップ、フェノーメノ、レインボーライン等)はもちろんのこと、最近でもキタサンブラックやフィエールマンなど枚挙に暇がない。カレンミロティックもハーツクライ産駒の割に京都が上手いのは母系のSecretariatとCaerleonのお陰だろう。

ザダルに関しては、マイルCS1着、春天2着、菊3着と距離問わず京都外回りを得意とした父トーセンラーの影響は勿論のこと、Sir Gaylord 7×6クロスの影響も強く感じさせる。

絶好の1枠1番に入り、インのポケットにさえ入れられれば京都なら4角〜直線で馬群がバラけるので前が開くチャンスはやってくる。前走セントライト記念で馬込みでも捌けることは確認済み。
石橋ジョッキーには自信を持って乗ってもらいたい。


○ヒシゲッコウはマイルCSを勝ったステルヴィオの3/4弟で、母系にPricely Giftがあるので穴人気していようと京都外なら買い。フランスの名手スミヨンが乗るのも好材料だ。

神戸新聞杯3着馬は抑えるべきなので▲ワールドプレミア。京都の長距離は向いていそうだけれど、フルゲートでスローになると届くかどうか。武豊は少し仕掛けるようなコメントを残しているのが不気味。

実力最上位△ヴェロックスも一応入れる。ハーツクライを始めとする後輪駆動のトニービンは京都外があまり得意でないのと、とても立派ではあるが少しコロンとした体型で長距離は本質的に向かなさそうなのでヒモ扱い。



~買い目~
 ザダル単複、1頭軸3連単マルチ、ヒシゲッコウとの馬連ワイド


第98回凱旋門賞予想 ~She is Enable!~

2019年10月06日 19時16分24秒 | 予想

Prix de l'Arc de Triomphe
◎Enable
○Valdgaist
▲Magical
△Japan

◎エネイブルの史上初の3連覇は今の彼女とデットーリの順調さからして間違いないだろう。名は体を表すが如く、不可能を可能に出来る馬だ。

相手はエネイブルを物差しに、どのくらいやれてきたかを重視

○ヴァルトガイストは遠征時に勝ちきれていないが、プリンスオブウェールズ、キングジョージとエネイブル相手に3着と大きく崩れず、地元フランスで前哨戦を快勝しての参戦。上位争いは必至。


展開としてはキセキが前走で溜め逃げ出来ないと判断したスミヨンが比較ペースを流すだろうと見ているので、A.P.オブライエンのガリレオ軍団の底力をマークしたい。

▲マジカルはBCターフ、エクリプスS、ヨークシャーオークスでエネイブルに迫るも突き放されて惜敗。しかし愛チャンピオンSを見るに欧州トップクラスの実力はあるので3着位内の確率はかなり高いと見ている。
△ジャパンは前走で強豪で今回残念ながら出走が叶わなかったクリスタルオーシャンを競り落としたくらい実力をつけてきている。3歳の斤量差で一発あるならこの馬とムーアだろう。

ソットサスは人気しているが、倒してきた相手が弱い。相手関係的によほど上手く立ち回らないと馬券内は難しいと見ている。


・日本馬について
個人的で勝手な意見だが、日本馬が凱旋門賞で勝ち負けするには以下のどちらかが必要だと考えている。
①三冠馬
②宝塚記念を圧勝

①は能力値。いつでもどこでも強い馬、走力が絶対的に高いということ
…ディープインパクト、オルフェーヴル
②は適正。開催後半で芝が傷む荒れ馬場の中、レベルの高い日本の中距離馬のメンツを抑えること
…ナカヤマフェスタ、オルフェーヴル、(ディープインパクト)
エルコンドルパサーももし出走していれば圧勝できたのでは無いかと妄想している

アウェイで勝つには、それだけのディスアドバンテージを克服するだけの何かを持っていないといけない。ただ強いだけじゃあ勝てない、よって今回は厳しいと見ている。

最先着はブラストワンピースかな。

もちろん、勝てなくても挑戦はどんどんして欲しい。遠征を繰り返すことで、馬の調整のノウハウはもちろん、スタッフや騎手の心構えも変わる。馬は人の気持ちを汲み取れるくらい頭の良い生き物らしいから、調教やお世話する人間の心が浮ついていればそれが伝わり、レースに良い影響が出る訳がない。堂々と本番を迎えられるだけの経験もチームジャパンには必要だ。
今回はノーザンファームのチームはイギリスで最終調整を行ってからフランス入りすることにした。これも新たなチャレンジ、評価したい。

いつの日か、日本馬の悲願が叶うことを祈って、今夜はEnableの3連覇を見届ける。