Phonograph×Photograph

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DMMバヌーシー今年の出資は「サラファン2017」に決まりました!

2018年09月30日 00時13分15秒 | 血統考察

DMMバヌーシー17年産の現1歳馬について

どの馬に出資すべきか、全馬の血統評論をつけつつ選びました。お金の問題と、バヌーシーが提供する日々の動画を消化しきれなくなる、愛着が薄れるといった理由で1頭/年の出資と決めているので、至極の1頭を選ぶべくかなり真剣に血統表と向き合いました。

 G1馬の全きょうだいの解説は他で散々されてきているので雑です。また、考察云々というより結果が出るかどうかは丁半博打になるし、価格も高くなりがちなので出資は見送っています。

 

※結構否定的な意見もありますが、あくまで個人的な血統評価です。「血統ちょっと詳しいくらいで馬体も見れないこの節穴め」くらいに思って受け流してくださいね。

※ナスキロ、Aureole魂など独特の血統用語がありますが、これは私が師匠と勝手に仰いでいる望田潤氏の造語です。詳しくは師匠のブログを参照してください。

 

ドナブリーニ17(ダブルアンコール) 父ディープインパクト 牝 46,800円

もはや説明不要のご存知ジェンティルドンナ&ドナウブルー姉妹の全妹。Courtly DeeとMy Bupersがディープインパクトに出会い生まれた超配合。

2018.9.10で馬体重431kg。ジェンティルドンナは460~470kg台と比較的馬格とパワーがありました。さてこの馬はどこまで成長するか…

 

シュガーハート17(エブリワンブラック) 父ブラックタイド 牡 43,500円

キタサンブラック全弟。キタサンブラックはミホノブルボンばりに坂路をバリバリ走って鍛え上げた心肺能力も大きな武器だった。

つまり天才肌というより努力家。清水厩舎の調教面の影響が多分にある。まだまだ新米の武幸四郎調教師の腕の見せ所。

 

オールウェイズウィリング17(キタノブルー) 父ディープインパクト 牡 26,170円

ショウナンアデラ全弟。阪神JFのもう勝負ついたところから一気の切れ味、あれは忘れられませんね。

Elusive Qualityとディープインパクトの相性の良さ(ナスキロ的キレ)はケイアイノーテックNHKマイルで、また今後もサトノソロモン等で改めて証明されるでしょう。ただ申し訳ないが名前が正直ダサい。

 

 

ワナダンス17 父ジャスタウェイ 牡 12,500円

意外と2歳時から好調のジャスタウェイ産駒。Wild Againの一本調子なところが新馬に向いているようですね(パイロ産駒のように)

https://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/c5f4d6a96c3657d60a87c058ff29b416

ワイワナシリーズは、馬格骨格に恵まれない印象なのでこの米血主体の血統構成なら軽いダートが向いていますかね。東京や新潟のダートが渋るのを待つ感じ。

 

 

ディヴィナプレシオーサ17 父ディープインパクト 牡 32,000円

母父Crocker Road自体がGay Missileを5×3でクロスして、全体でSir Gaylord 6×5・7。外回り向きでしょう。

またディープインパクト産駒にあってND成分が少し希薄な印象。もっと強くクロスしてパワーがあっても良いのではと思う。5歳秋の目黒記念狙い。

 

 

ツルマルハロー17 父エピファネイア 牡 18,780円

エピファネイアは芝をキレで走ったというよりは、名牝シーザリオの繊細さをロベルト~シンボリクリスエス譲りのスタミナで支えたという感じの持続力系だったので、配合次第で父同様芝で先行して押し切るタイプと、軽いダートで活躍するタイプなど産駒の幅は広そうだと予想している。

 

当馬について、母父アグネスデジタルの賞金上位がブラックスピネル、ディアドムス、メイショウボンロク(誰?)。

スピネルのキャサリーンパー牝系など、良い母に恵まれると芝でも走るが、基本的にダート寄りに出る。

この組み合わせだとおそらく主戦場はダート、ナスキロ血脈が両親に多く(Seattle Slew、Sir Gaylord、Secretariat)、Haloの5×3もあるので東京マイル稍重あたりが向いていそう。大井など地方でも走れそうだ。

 

クラリネット17 父ハーツクライ 牡 20,370円

母母にUnbridledとNever Bendが入ってLa Troienne血脈を多く取り入れている。これはスワーヴリチャードと全く同じ。また、母父がGiant's Causeway~Storm Birdや、Glorious Songの米血とHaloが入る点はウインバリアシオンやシュヴァルグランを彷彿とさせる。

つまり、ハーツクライ産駒の成功例を多く取り入れている点はかなり好感が持てる。一方で、母にノーザンダンサーNDが少ないのは気がかり。ピラミマのように繁殖としてすでに実績がある訳でない中で、ハーツクライ王道のNDクロスが無いことは、仕上がりが非常に遅くなるのではないか、最悪勝ち上がれないのではないかという不安がつきまとう。バヌーシーは会費がかからないので金銭面的なダメージは少ないけれど、出資馬が全然勝ち上がる気配がないというのはいくら大器晩成としても流石に辛いので見送り。

 

ヴィクトリーマーチ17 父ルーラーシップ 牡 19,580円

種牡馬ルーラーシップはエアグルーヴっぽい産駒が多いだろうと決めつけていたが、思いの外キングマンボ要素が強く、出遅れないし笑、器用な競馬するし、なによりダートでも走れる。生産者側も安心しているだろう。

母父アグネスタキオンはジリっぽい馬が多い。賞金上位はノンコノユメ、ルミナスウォリアー、マサハヤドリーム、ダノンフェイス、サンリヴァル、アクティブミノル。元々アグネスタキオンは蹄がかなり立ち気味で産駒にもそれが色濃く出る。怪我のしやすさも同様に。。。三代目まで経るとスピードはあまり受け継がれず、体型からダート適性になりやすいという見解を個人的にしている。当馬は母ヴィクトリーマーチが芝・ダート両方で走っており、子供はどちらもあり得るし、どちらか読めない。芝ダート使い分けて条件クラスをウロウロしていれば小金稼ぎには良いのだが、そういう思想でバヌーシーをやっている人は少ないだろう。尖った性質で一発当てたい。サンリヴァルになれば当たりかな。

 

スターズインハーアイズ17 父ロードカナロア 牡 23,780円

ロードカナロアは名スプリンターだが、Secretariat=Syrian Seaの非常に柔らかい血を持つので母系はしっかりと締める方向が向くし、また気性面から距離も持つことがアーモンドアイ(母フサイチパンドラ)で証明された。

当馬は母父ウッドマン、母母ウインドインハーヘア(ディープインパクト・ブラックタイドの母、英のスタミナ血統)なので、ロードカナロアの相手としては無難だろうと思う。芝中距離馬。

ちょっと晩成気味っぽいのと、きょうだいがあまり走っていないことくらいが懸念かな。

 

 

サラファン17 父エピファネイア 牡 18,780円

父エピファネイア、母父アグネスタキオンについては前述。おそらくこの馬はダート馬だろう。

この馬の面白いところは、この4つ

  1. サンデーサイレンス4×3、奇跡の血量18.75%持ちであること。
  2. 母系がAlmahmoud直系であり、またHalo、Northern Dancerも同牝系のため計7本のAlmahmoud血脈を持っていること
  3. Aureole≒Alcide 7×6のニアリークロスを持つこと
  4. 尾花栗毛であること

Almahmoud血脈7本というのはなかなかおらず、近年の活躍馬ではサトノダイヤモンドが該当する。サンデーサイレンスクロスが本格的に到来してきたことを下記のブログを書いてから2年越しにひしひしと感じている。

https://blog.goo.ne.jp/himaruya_furlong/e/da631deae884e60506897246d0758482

しかしながら、当馬は米血に偏りすぎている点がマイナスポイント。サトノダイヤモンドは母母がアルゼンチン系で異系として働いた。小岩井のシラオキ牝系が異系として機能してくれることを願いたい。

 

そして最近の私の主張「スペシャルウィークの血を引いた尾花栗毛の馬は、逃げ馬」

以前にTwitterに書いたことの再掲だが、他者ブログ「スペシャルウィークの尾花栗毛産駒についての考察」

http://fekeely.blogspot.com/2015/01/blog-post_88.html?m=1

ここから、Hyperion、Aureole、セントクレスピンも栗毛であったそうだし、尾花栗毛の馬はHyperion、Aureole、セントクレスピンの影響を強く受けている可能性が高い(例:トウショウファルコ(Hyperion系)、ウインフルブルームやトーホウジャッカル(スペシャルウィーク産駒)など)。その場合、スタミナ&オリオール魂が付与されて逃げ馬として成功する可能性が高いのではないかという仮説を立てている。

 

分かりやすく書くと、①Aureole→栗毛の可能性あり、②Aureole→逃げ馬の可能性あり ①+②+α=Hyperion~Aureole~セントクレスピンの血を引くスペシャルウィークには、尾花栗毛になりやすい特別な遺伝子を持っているのではないか?そして尾花栗毛が発現した暁には、Aureoleの気性面・能力面等で逃げ馬としての資質が高くなるのでは?ということ。

スペシャルウィークは現役時代に、(ニジンスキーの胴長体型の影響もあるだろうが)馬群を割るというよりは大外から差し切り勝ちというレースが多いし、代表産駒ブエナビスタもレースぶりから緩くAureoleの影響下にあったのではないかと考えている。逃げ馬リーチザクラウンも大外枠からマイラーズカップを勝利した経験もありかなりAureole魂濃厚。

当馬はド派手な尾花栗毛で、父母父がスペシャルウィークかつAureole≒Alcide 7×6のニアリークロス(HyperionとDonatelloとSon-in-Lawが共通)も持っており条件は揃った。見た目がカッコ良く写真映えするというのと、仮説の検証をしたいのでこの馬に出資することにします。

スイートスポットはダート1800~2000mくらいですかね。ダートの逃げと大外一気が得意な、まだまだ馬混みが苦手な藤田菜七子ちゃん、是非乗ってくださいm(_ _)m

 

 

以下は、セレクトセール2018で落札された特別価格の馬たち

 

デアリングハート17 父キングカメハメハ 牝 10,000円

重賞3勝のデアリングハートの第5仔。キンカメ×サンデーは残り1/4で何をするかで特徴が決まる。

この馬の場合、母母デアリングダンジグはこれといったクロスがないので、これといった特徴のないタイプになるのでは(笑)全姉も走っていないので、母系の活力も残念ながら期待できません。

ちなみにキンカメ×サンデーの組み合わせでG1を勝利している馬は、母母にナスキロを持っています。

 

 

シンハディーパ17 父ダンワメジャー 牝 10,000円

シンハライトの姪。ミリッサにウォーエンブレムが挟まったと思えば分かりやすい。芝のマイル付近でそこそこの上がりを出せるタイプ。

そしてこのウォーエンブレムが入ることで激気性になることが想定される。かかりやすくなるはずなので、行く気に任せてゴリゴリ先行するか、抑えて折り合い重視するか。

前者なら成功すると思うが国枝栄氏は後者を取りそう。。。なので見送り。

 

ミッキーパール17 父キズナ 牝 10,000円

正直この馬が一番迷った。キズナの初年度産駒。

キズナのディープインパクト×Pacific Princess牝系はニックスで、ラストインパクトやゼーヴィント、セダブリランテスなどが出ており、ブライアンズタイムとMr.Prospectorも入るとさらに良い。本馬は母系にタニノギムレット(ロベルト)とミスプロが入っている。

母系もカンパニーやトーセンジョーダンを出したクラフティワイフ牝系でバックも優秀。正直配合としては世代No.1◎

 

ただ、しかしながら、この馬「牝馬」なんですよ~~~~(泣)

上記に挙げたニックスを持った馬、クラフティワイフ牝系の活躍馬は全馬「牡馬」なんです!!!!!!

 

・ディープインパクト×Pacific Princess牝系:キズナ、ラストインパクト、ゼーヴィント、セダブリランテス、モンドインテロ

・クラフティワイフ牝系:カンパニー、ヒストリカル、トーセンジョーダン、トーセンホマレボシ、トーセンスターダム

…ラシンティランテぐらいですかね例外は。

多分無理。セックスバイアスは結構気にする方で、牡馬偏重のステイゴールド産駒でさえ多少牝馬が走るというのに、この組み合わせときたらスーパーニックスなのに重賞馬すらいない。。。

ホクラニミサ~ディーマジェスティのように、妹が普通に500万突破できれば、血統はやはり優秀で牡馬ならG1級ということがあるので動向は追いたいと思います。非常に残念だ。

 

 

こんな感じでいろいろ考えて結果、血統的な興味、通常は無関係とされている"毛色と能力の連鎖"の検証の意味を込めて

イケメン馬サラファン2017に出資することにしました。

出資者の皆様、よろしくお願いします。