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競馬場の達人を目指し、予想・血統・写真・旅打ちの記録を綴るブログ

第87回東京優駿 日本ダービー2020予想 ~飛行機雲が見えたら天気が悪くなるって知ってる?~

2020年05月30日 18時55分05秒 | 予想

第87回東京優駿

◎コントレイル
○コルテジア
▲ワーケア

以下3連系用
△サトノフラッグ
△ダーリントンホール
☆サリオス
☆ウインカーネリアン
☆ヴァルコス

 「ダービーは1枠」なんて言われていますが、それよりも大事なことは「ダービーは継続騎乗」。
1986年以降、1~3着に入った馬を前走騎手で分けると明らかな傾向があり、乗り替わりでの1着はここ34年で一度もない。人馬一体、それが日本ダービーというレースだ。
・継続(34, 25, 26)
・乗替(0, 9, 8)
ほぼ同じことがJRAホームページにも書いてある。
http://www.jra.go.jp/keiba/thisweek/2020/0531_1/index.html

◎コントレイル
 死角が無さ過ぎて逆に怖いくらい。皐月賞ではコーナーを膨れながら大外を回してかなり距離ロスしたにも関わらず、完璧な競馬をしたサリオスを競り落とした。次元が違う。あの4角のスーっと上がっていく感じはディープインパクトのそれを彷彿とさせた。先行宣言をしているところも好材料。枠、調教、矢作厩舎のリアルスティールやディープブリランテの経験、福永祐一の自信からも不安材料は極めて少ない。
 遂に完成形を見た黄金配合、ディープインパクト×Unbridled×Storm Catで、亡き父ディープインパクトと同じ馬番で、無敗の二冠馬の誕生を目に焼き付けたい。

○コルテジア
 シンボリクリスエス×ジャングルポケット×サンデーサイレンス×Nijinskyという、外回りでハマったときにはめっちゃ走りそうだけど、少しでも噛み合わないとダメだから結局未勝利で終わりそうな血統。そんな感じの馬がきさらぎ賞を勝ち、ダービーに駒を進めた。その事実だけで重い印を打つ理由になる。舞台はこの馬向きだ。
 皐月賞ではあまり馬場が良くなかった内に突っ込んだ中では再先着の7着。今回は枠と馬場からも前につければ本来の実力を発揮出来そうだ。そして鞍上は今勢いに乗る松山弘平。主戦ジョッキーとは何か、馬の力を信じるとはどういうことか、2週連続で我々に教えて欲しい。

▲ワーケア
 なんてったってルメール。弥生賞から直行とか、もう使い分けも極まっているが仕上がりは悪くなさそう。母系にDanzigの入るハーツクライはワンアンドオンリーやヌーヴォレコルトといった成功パターンで、Caealeonが入るのもカレンミロティック的に外回りに向きで良い。東京2400mはスイートスポットだろう。そしてルメール。

△サトノフラッグ
 一度ルメールを挟んで主戦の武豊、非継続騎乗のため評価を少し下げた。
 母バラダセールは隠れた名馬工場のアルゼンチン産。同じく母アルゼンチン産のサトノダイヤモンドと比べるとHaloクロスが無く、またCaroとHyperionとLyphardでの粘り寄りの体質。前受けしてくれれば普通に勝負になると思う。

△ダーリントンホール
 父New Approachの時点で「はいはい、洋芝専用機ね高速馬場は洋梨ねー」なんて言いたくなるが、母系を見るとPivotalにHighest Honorの名が。Pivotalは母父としてミッキーロケットやファンディーナが、Highest Honorはあの名牝レーヴドスカーの父であり、日本競馬でも走れる血だと言える。ダーリントンホール全体としてはGrey Sovereign 5×7・7、さらにRiverman、そしてSir Gaylordも2本あることからも溜めて切れるタイプの馬で、ギリギリまで追い出しを我慢した方が良い脚を使うだろう。今回のメンバー構成ならそこまで早い流れは想定されないので、スローからの決め脚勝負なら上位に食い込む余地はある。
 余談だが、私は最近ゴドルフィン推し。タリスマニック大好き。ゴドルフィンはかなり日本に力を入れてきており、まず勝負服をロイヤルブルーに変え、日高のダーレーキャッスルパークに坂路コースを完成させ、日本で走りそうな血をどんどん導入し、種牡馬もホークビル、タリスマニック、サンダースノーとG1複数勝ちの一流馬達を立て続けにスタッドイン。本気度が伺える。ダーリントンホールもその坂路で鍛えられた一頭で、この日本ダービーは今後のゴドルフィンの方向性を決める試金石にもなるだろう。


☆は3列目予想
☆サリオス
 闘牛場からの刺客。ダメだよ君ーここは競馬場だよ。え、ウマなの?しかもパワーあるのにめっちゃスピードあるじゃん。Danehillとドイツ血統スゴイね!
 でもさあ、君ちょっとデカ過ぎじゃない?そのパワー競馬で2400m酸素持つ?あのハンマー投げ金メダリストの室伏広治だって、速筋おばけだったから短距離走では無敵だったけどマラソンじゃあビリ争いだったんだよ?ちゃんと遅筋あるのかな?

☆ウインカーネリアン、ヴァルコス
 知っていますか?今年の芝G1の8枠馬券内率を。
なんと内枠ゲーで決まったNHKマイルC以外の7/8=87.5%なんですよ(おいサトノインプレッサ8枠17番!対抗○打ってたよ!)。もう外枠不利なんて時代遅れ。
・ウインカーネリアン:ウインの勢い、スクリーンヒーロー、先行脚質
・ヴァルコス:とにかく競馬の神に愛されている佐々木主浩、ウインドインハーヘア




どんどん文章が雑になってきた。
 
 さて、タイトルの~飛行機雲が…~は、飛行機雲=Contrailは一般に上空の水蒸気の量が多いと長く残ることから、コントレイルが通り過ぎた後は悪天候になりやすい、つまりコントレイルが勝った後ろの2,3着は荒れてくれーという意味でした。

生でダービーを観戦出来ないのが残念で仕方ないけれど、競馬があること、そして無事にダービーまで開催出来たことに関係者へ感謝しながらテレビの前で応援しましょう。



・ボツ予想(結局買わないことにした)


☆サトノインプレッサ
この馬にはNHKマイルCで○を打った。そのときの予想が↓

https://blog.goo.ne.jp/himaruya_furlong/e/4462ec19b0b4b1553d25dca7d2adbe20

サトノインプレッサ
母サプレザはフランス調教馬でマイルG1 3勝。09,10,11の3年連続でマイルチャンピオンシップに参戦した後日本で繁殖入り。ナスキロが4本あり、柔らかいストライドで差す競馬が持ち味で明らかに大箱外回り向き。走った日が重馬場ばかりだが、あのストライドはむしろ良馬場で活きるだろう。
前走毎日杯では、武豊が直線で進路を見つけるのに時間がかかり追い出しが遅れたが見事差し切り。本番への良い予行練習になったと考えている。一番我慢するのはこの馬のはずだ。
8枠になったことは、変に序盤から位置を取らずに脚を溜められる一方で、ポジションが後ろ過ぎると今の馬場とフルゲートだと届くか少し心配。来るときは勝ち負けレベル、来ないときは惨敗しそう。


惨敗した。。。かなり気性的に不安定なので、全国民注目の1枠1番から馬群に入れるのか、はたまたキズナのように最後方一気か。矢作先生の思いも乗せた瑠星ダービー初騎乗でのギャンブル枠、折り合えさえすれば。。。

☆ビターエンダー
皐月賞14着の時点で、この世代で最も強い馬=ダービー制覇というのは流石に厳しいと思う。ただ東京(2,1,1,0)であり母系にナスキロ血脈が豊富に入り、全体としてオルフェーヴル産駒としてはいい血統。外回りで巻き返しは狙える。瑠星だけでなく、地味にツムツムもダービー初騎乗なんだって。でも10日に落馬後、騎乗機会は土曜日のダート1鞍、日曜日はダービーだけ。流石に初騎乗なのに乾坤一擲過ぎるでしょ。。。


第25回NHKマイルカップ予想~追い出しを自粛できるか~

2020年05月10日 13時15分37秒 | 予想

第25回NHKマイルカップ
◎レシステンシア
○サトノインプレッサ
▲ウイングレイテスト
△タイセイビジョン
△シャインガーネット
△ルフシュトローム
☆ボンオムトゥック
☆ストーンリッジ


 前には人気のG1馬レシテンシアがいて、チューリップ賞の経験からもペースを遅くすることは考えづらい。ルメールも2枠4番で勝利したダイワメジャー産駒メジャーエンブレムのイメージで逃げるだろう。比較的流れるマイルらしい競馬になるはず。
 一方で、その他の人気馬は差し馬が多く、どこでレシステンシアを捕らえるようにするかがポイント。先にも述べたように、ペースは流れて持久力勝負になるため、早く仕掛けると最後に脚が上がってしまう。よって、差し馬の中では最後の最後までギリギリ追い出しを我慢できた騎手と馬が上位に来るはずだ。しびれを切らさずに冷静でいられるジョッキーと、それに対応できる馬である必要がある。それこそロードクエストのイメージだ。
 また、このレースは淡白でアメリカンなレースになりやすいことからフレンチデピュティ~クロフネが強い(マイネルホウオウ、クラリティスカイ、アエロリット等)。機械的にボンオムトゥックとストーンリッジは押さえる。


◎レシステンシア
母マラコスタムブラダはフィルベルトレレナ大賞典(亜G1・芝2200m)勝ち馬で、母系にサドラーズウェルズとダンジグとワードンが入るのはメジャーエンブレムと同じダイワメジャー黄金配合。
https://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/04d4c16a84b8b0a1b96c683c2a543859
前受けが似合い、桜花賞の8枠に対して今回2枠3番に入ったのは好材料。今日の東京芝はなんだかんだ逃げが残っている。3着内は硬そうだ。

○サトノインプレッサ
母サプレザはフランス調教馬でマイルG1 3勝。09,10,11の3年連続でマイルチャンピオンシップに参戦した後日本で繁殖入り。ナスキロが4本あり、柔らかいストライドで差す競馬が持ち味で明らかに大箱外回り向き。走った日が重馬場ばかりだが、あのストライドはむしろ良馬場で活きるだろう。
前走毎日杯では、武豊が直線で進路を見つけるのに時間がかかり追い出しが遅れたが見事差し切り。本番への良い予行練習になったと考えている。一番我慢するのはこの馬のはずだ。
8枠になったことは、変に序盤から位置を取らずに脚を溜められる一方で、ポジションが後ろ過ぎると今の馬場とフルゲートだと届くか少し心配。来るときは勝ち負けレベル、来ないときは惨敗しそう。

▲ウイングレイテスト
09年に京都新聞杯を勝ったベストメンバーの半弟。父スクリーンヒーローの持ち味は、モデルスポートのTom Fool≒Spring Runのニアリークロス2×3の軽快なスピード。これが母系にもSpring Runが1本入り増幅している。前走NZTは4角でルフトシュトロームに外に吹き飛ばされながらも追い込んで3着。今勢いのある横山武史騎手が継続で、Vaguely Noble持ちが前走に引き続き8枠16番の大外に入った。オリオール魂にも警戒必要。

△タイセイビジョン
タイセイビジョンはタートルボウルの日本代表牝駒アンデスクイーンと配合が酷似していて、ソムニアはNorthern Dancer5×4・5・6、レイナカスターニャはNorthern Dancer5・5・7×4、どちらも主流血脈が強いNorthern Dancerクロスでやや煮詰まり気味の母に、アウトサイダー血脈が強くアウトブリードのタートルボウルを配したのがまず成功の因。
https://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/51e95c3aa5cc388d8b440293251308d4
牡馬の中では実績No.1。底力をもたらす血脈が見当たらずG1馬という感じがどうもしないのだが、買い目に入れないというのは考えづらい。

△ルフトシュトローム
母ハワイアンウインドは、その父キングカメハメハ、母系がディープインパクトと同じウインドインハーヘアの金子血統。ノーザンダンサーが濃く、そこにキンシャサノキセキが配されることで緊張→緩和のリズムが生まれていて好形。
また、His Majesty=Graustark 4×7・5のRibot直系の全兄弟クロスが発生しており、G1の大舞台で一花咲かせる土壌にある。あとはレーン頼み。

△シャインガーネット
オルフェーヴル産駒は、母を見たときに①ミスプロのスピード、②ナスキロ、③ノーザンダンサークロスなし、④Special持ちが良く走る。エポカドーロやラッキーライラックの活躍から牧場も特徴を掴み始めてきたらしく、今年もクラシックに向けて活躍馬がちらほら出てきている。本馬は①~③まで該当し、特に②については多量に入り外回り向きに出た。このくらいの人気の田辺は持ってくるゾーンだ。

◎軸の3連複で


第161回天皇賞(春)~自粛に笑顔を~

2020年05月02日 22時05分31秒 | 予想

第161回天皇賞(春)予想

◎ユーキャンスマイル
○フィエールマン
▲モズベッロ
☆エタリオウ
☆シルヴァンジャー
注トーセンカンビーナ
注ダンビュライト


土曜日の京都芝は父キンカメ系4勝、母父Kingmanbo1勝の大活躍。
最終レースは内回りで4F戦になったハービンジャーが勝ったが、すべてのレースに於いていわゆる「パンパンの良馬場」で走破タイムも上がりも早かった。
週初めにあった雨予報も外れ、好天でのGWのビッグレース開催となりそうだ(それだけに無観客が寂しい…)
よって、スタミナだけでなく、中距離でも勝負出来るスピードを持った馬が好走する、いつもの天皇賞(春)になりそうだ。

ここ数年、毎年言っている春天のテーマ、それは"Princely Giftの「下る力」"。京都芝外回りの下り坂でいかに器用にスピードをつけて立ち回れるかがポイント。
昨年のフィエールマンを始め、レインボーライン、キタサンブラック、ゴールドシップ、フェノーメノとなんと7年連続でPrincely Gift持ちが勝っている。ステイゴールドはPrincely Giftを持った種牡馬であり、ステゴ春天に強い理由はここにある。今年も"Princely Giftの「下る力」"を予想の軸としたい。





◎ユーキャンスマイル
実は去年も本命笑。全体で3/4ノーザンダンサー、1/4異系の好形テンプレート。Princely Gift持ちはもちろんのこと、父キンカメ系の瞬発力は良馬場でこそ活きる。
友道先生も「去年は参加するだけだったが、今年は勝ち負け」と仰るように(いや、去年のレース前にその情報を…泣)、実力はもちろん馬体の状態も前走から明らかに上昇している。ここは好気配。
唯一、主戦の岩田が骨折で離脱したのがマイナスポイントだが、代打の浜中・馬主の金子真人・父キンカメ母父ダンスインザダーク。この組み合わせで思い出されるのはラブリーデイ。この馬もコツコツ実績を重ねてブレイクした。ユーキャンに通じるところがある。きっとやってくれる。笑顔で自粛のGWを切り抜けよう。


○フィエールマン
去年の勝ち馬なので説明不要。間隔が空いているのと大外枠が多少気になるが、そこはルメール、なんとかするだろう。
内外の差でユーキャンに軍配が上がると見ている。

▲モズベッロ
Sir Gaylord≒Secretariat 7×6・6を持ち、高雄特別や日経新春杯のレースぶりやフォームを見るに「下る力」は十分にあると見た。池添が有力馬マークで進め、下り坂で加速をつけ後はラヴアンドバブルズで粘り切る。そんなレースを見てみたい。最近のキャピタル・システムには勢いがあり、一角崩しの▲とした。

☆エタリオウ
真のステイゴールドの後継者ならば、もういつ来るか分からない。とりあえず入れておく。かなりの曲馬のようだが、川田がどう操縦するのかは楽しみ。

☆シルヴァンジャー
Princely Gift持ち。比較的中距離寄りの馬体をしている。他のPrincely Gift持ちであるミライヘノツバサは典型的なステイヤー寄りで外したが、中距離寄りのこの馬は押さえる必要があると感じた。

トーセンカンビーナ、ダンビュライト
京都外での実績があるが、私の主義としては少し推しづらいので注とした。
3連複の隅で買おうと思う。