第87回東京優駿
◎コントレイル
○コルテジア
▲ワーケア
以下3連系用
△サトノフラッグ
△ダーリントンホール
☆サリオス
☆ウインカーネリアン
☆ヴァルコス
「ダービーは1枠」なんて言われていますが、それよりも大事なことは「ダービーは継続騎乗」。
1986年以降、1~3着に入った馬を前走騎手で分けると明らかな傾向があり、乗り替わりでの1着はここ34年で一度もない。人馬一体、それが日本ダービーというレースだ。
・継続(34, 25, 26)
・乗替(0, 9, 8)
ほぼ同じことがJRAホームページにも書いてある。
http://www.jra.go.jp/keiba/thisweek/2020/0531_1/index.html
◎コントレイル
死角が無さ過ぎて逆に怖いくらい。皐月賞ではコーナーを膨れながら大外を回してかなり距離ロスしたにも関わらず、完璧な競馬をしたサリオスを競り落とした。次元が違う。あの4角のスーっと上がっていく感じはディープインパクトのそれを彷彿とさせた。先行宣言をしているところも好材料。枠、調教、矢作厩舎のリアルスティールやディープブリランテの経験、福永祐一の自信からも不安材料は極めて少ない。
遂に完成形を見た黄金配合、ディープインパクト×Unbridled×Storm Catで、亡き父ディープインパクトと同じ馬番で、無敗の二冠馬の誕生を目に焼き付けたい。
○コルテジア
シンボリクリスエス×ジャングルポケット×サンデーサイレンス×Nijinskyという、外回りでハマったときにはめっちゃ走りそうだけど、少しでも噛み合わないとダメだから結局未勝利で終わりそうな血統。そんな感じの馬がきさらぎ賞を勝ち、ダービーに駒を進めた。その事実だけで重い印を打つ理由になる。舞台はこの馬向きだ。
皐月賞ではあまり馬場が良くなかった内に突っ込んだ中では再先着の7着。今回は枠と馬場からも前につければ本来の実力を発揮出来そうだ。そして鞍上は今勢いに乗る松山弘平。主戦ジョッキーとは何か、馬の力を信じるとはどういうことか、2週連続で我々に教えて欲しい。
▲ワーケア
なんてったってルメール。弥生賞から直行とか、もう使い分けも極まっているが仕上がりは悪くなさそう。母系にDanzigの入るハーツクライはワンアンドオンリーやヌーヴォレコルトといった成功パターンで、Caealeonが入るのもカレンミロティック的に外回りに向きで良い。東京2400mはスイートスポットだろう。そしてルメール。
△サトノフラッグ
一度ルメールを挟んで主戦の武豊、非継続騎乗のため評価を少し下げた。
母バラダセールは隠れた名馬工場のアルゼンチン産。同じく母アルゼンチン産のサトノダイヤモンドと比べるとHaloクロスが無く、またCaroとHyperionとLyphardでの粘り寄りの体質。前受けしてくれれば普通に勝負になると思う。
△ダーリントンホール
父New Approachの時点で「はいはい、洋芝専用機ね高速馬場は洋梨ねー」なんて言いたくなるが、母系を見るとPivotalにHighest Honorの名が。Pivotalは母父としてミッキーロケットやファンディーナが、Highest Honorはあの名牝レーヴドスカーの父であり、日本競馬でも走れる血だと言える。ダーリントンホール全体としてはGrey Sovereign 5×7・7、さらにRiverman、そしてSir Gaylordも2本あることからも溜めて切れるタイプの馬で、ギリギリまで追い出しを我慢した方が良い脚を使うだろう。今回のメンバー構成ならそこまで早い流れは想定されないので、スローからの決め脚勝負なら上位に食い込む余地はある。
余談だが、私は最近ゴドルフィン推し。タリスマニック大好き。ゴドルフィンはかなり日本に力を入れてきており、まず勝負服をロイヤルブルーに変え、日高のダーレーキャッスルパークに坂路コースを完成させ、日本で走りそうな血をどんどん導入し、種牡馬もホークビル、タリスマニック、サンダースノーとG1複数勝ちの一流馬達を立て続けにスタッドイン。本気度が伺える。ダーリントンホールもその坂路で鍛えられた一頭で、この日本ダービーは今後のゴドルフィンの方向性を決める試金石にもなるだろう。
☆は3列目予想
☆サリオス
闘牛場からの刺客。ダメだよ君ーここは競馬場だよ。え、ウマなの?しかもパワーあるのにめっちゃスピードあるじゃん。Danehillとドイツ血統スゴイね!
でもさあ、君ちょっとデカ過ぎじゃない?そのパワー競馬で2400m酸素持つ?あのハンマー投げ金メダリストの室伏広治だって、速筋おばけだったから短距離走では無敵だったけどマラソンじゃあビリ争いだったんだよ?ちゃんと遅筋あるのかな?
☆ウインカーネリアン、ヴァルコス
知っていますか?今年の芝G1の8枠馬券内率を。
なんと内枠ゲーで決まったNHKマイルC以外の7/8=87.5%なんですよ(おいサトノインプレッサ8枠17番!対抗○打ってたよ!)。もう外枠不利なんて時代遅れ。
・ウインカーネリアン:ウインの勢い、スクリーンヒーロー、先行脚質
・ヴァルコス:とにかく競馬の神に愛されている佐々木主浩、ウインドインハーヘア
どんどん文章が雑になってきた。
さて、タイトルの~飛行機雲が…~は、飛行機雲=Contrailは一般に上空の水蒸気の量が多いと長く残ることから、コントレイルが通り過ぎた後は悪天候になりやすい、つまりコントレイルが勝った後ろの2,3着は荒れてくれーという意味でした。
生でダービーを観戦出来ないのが残念で仕方ないけれど、競馬があること、そして無事にダービーまで開催出来たことに関係者へ感謝しながらテレビの前で応援しましょう。
・ボツ予想(結局買わないことにした)
☆サトノインプレッサ
この馬にはNHKマイルCで○を打った。そのときの予想が↓
https://blog.goo.ne.jp/himaruya_furlong/e/4462ec19b0b4b1553d25dca7d2adbe20
○サトノインプレッサ
母サプレザはフランス調教馬でマイルG1 3勝。09,10,11の3年連続でマイルチャンピオンシップに参戦した後日本で繁殖入り。ナスキロが4本あり、柔らかいストライドで差す競馬が持ち味で明らかに大箱外回り向き。走った日が重馬場ばかりだが、あのストライドはむしろ良馬場で活きるだろう。
前走毎日杯では、武豊が直線で進路を見つけるのに時間がかかり追い出しが遅れたが見事差し切り。本番への良い予行練習になったと考えている。一番我慢するのはこの馬のはずだ。
8枠になったことは、変に序盤から位置を取らずに脚を溜められる一方で、ポジションが後ろ過ぎると今の馬場とフルゲートだと届くか少し心配。来るときは勝ち負けレベル、来ないときは惨敗しそう。
惨敗した。。。かなり気性的に不安定なので、全国民注目の1枠1番から馬群に入れるのか、はたまたキズナのように最後方一気か。矢作先生の思いも乗せた瑠星ダービー初騎乗でのギャンブル枠、折り合えさえすれば。。。
☆ビターエンダー
皐月賞14着の時点で、この世代で最も強い馬=ダービー制覇というのは流石に厳しいと思う。ただ東京(2,1,1,0)であり母系にナスキロ血脈が豊富に入り、全体としてオルフェーヴル産駒としてはいい血統。外回りで巻き返しは狙える。瑠星だけでなく、地味にツムツムもダービー初騎乗なんだって。でも10日に落馬後、騎乗機会は土曜日のダート1鞍、日曜日はダービーだけ。流石に初騎乗なのに乾坤一擲過ぎるでしょ。。。