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日本ダービー2023予想 〜サンデー第3世代の鉄板配合〜

2023年05月27日 15時34分30秒 | 予想

第90回東京優駿
◎ソールオリエンス
○スキルヴィング
▲シャザーン
△トップナイフ
×サトノグランツ、ファントムシーフ
☆ドゥラエレーデ、ベラジオオペラ

3連単:◎○▲→◎○▲△→◎○▲△
3連複:◎軸-流し ×ありなし
ワイド:▲-◎、○、△

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 ディープインパクトとハーツクライという2大サンデー系種牡馬が死んだ今、リーディングサイアー争いは群雄割拠。そして今年はかなり大きな変換点がやってきたと思う。
その議論を進める上で、改めて過去のサンデーサイレンス系の日本ダービー馬の配合から、今後のサンデーサイレンスのひ孫世代(サンデー第3世代と呼称)の配合を考察していく。

1.サンデーサイレンス直仔;第1世代のダービー馬の母父 5/6欧
・タヤスツヨシ(Caro欧)
・スペシャルウィーク(マルゼンスキー〜ニジンスキー欧)
・アドマイヤベガ(トニービン欧)
・アグネスフライト(ロイヤルスキー米)
・ネオユニヴァース(Kris欧)
・ディープインパクト(Alzao欧)

2.サンデー孫;第2世代のダービー馬の母父 8/12米
・ディープスカイ(Chief's Crown米)
・ロジユニヴァース(Cape Cross欧)重
・オルフェーヴル(メジロマックイーン〜〜〜パーソロン欧)不良
・ディープブリランテ(Loup Sauvage欧)
・キズナ(Storm Cat米)
・ワンアンドオンリー(タイキシャトル〜Devil's Bag米)
・マカヒキ(フレンチデピュティ米)
・ワグネリアン(キングカメハメハ〜Kingmambo欧、母母米)
・ロジャーバローズ(Librettist欧)
・コントレイル(Unbridled's Song米)
・シャフリヤール(Essence of Dubai米)
・ドウデュース(Vindication米)
見事に母父欧州系のダービー馬は、馬場が悪いか先行押し切り。

 母系を母父だけで超大雑把にまとめましたが、サンデー系がダービーを走るには、米には欧、米には欧のリズムが良さそうに見えてくる。現状、ディープインパクト後継種牡馬はクラシックディスタンスよりはマイルだったり、ダートだったりで活躍しがちですが、これは母系に米血を入れたディープ産駒に更にパワーを注入しているからではないかと思う。もっと欧血を入れていった方が多分良い。
これを通称、『サイクロンマグナムにトルクチューン、ハリケーンソニックにレブチューン理論』と名付けているのだが、一部の世代の限られた人種しか理解を示してくれないので非常に悲しい。


3.サンデーひ孫;第3世代のG1馬
大注目の種牡馬キタサンブラックについて、キタサンの父ブラックタイドはディープインパクトの全兄なので欧サンデー系種牡馬。母シュガーハートについては、母父サクラバクシンオーはテスコボーイ系の日系種牡馬と言って良いレベルだが、母母が米血。
つまり、キタサン全体として(欧×米)タイプと言える。この場合、母は欧系の方が合いそうで、代表産駒イクイノックスの母父キングヘイローはダンシングブレーヴ直仔で欧州系ど真ん中だ。

・イクイノックス(キタサンブラック母米×キングヘイロー欧)ダービー2秋天有馬DT
・エポカドーロ(オルフェーヴル母欧×フォーティナイナー米)皐月、ダービー2
・ダノンザキッド(ジャスタウェイ母米×Dansili欧)ホープフルS
・ラウダシオン(リアルインパクト母米×Songandaprayer米)NHKマイル

欧米、米欧のリズムは非常に大事。要はバランスなんですよね。


4.今年の日本ダービー出走馬
同様の観点で見ていこう。
・ソールオリエンス:キタサンブラック母米×母父Motivator欧
・サトノグランツ:サトノダイヤモンド母米×Oratorio欧
・メタルスピード:シルバーステート母米×Shamardal欧
・スキルヴィング:キタサンブラック母米×シンボリクリスエス米、母母欧系なので及第点か。
・パクスオトマニカ:ヴィクトワールピサ母欧×ディープインパクト欧
・ショウナンバシット:シルバーステート母米×Medaglia d'Oro米
・ハーツコンチェルト:サンデー系第2世代。ハーツクライ母欧×米でドウデュースと同パターン。

見てお分かりいただけたように、ちゃんとサンデー第3世代の母父は欧州系が多い。これが冒頭で述べた「今年は変換点がやってきた」意味である。もちろん、ドゥラメンテを始めとしたキンカメ系が勝つかも知れないが、母欧系のサンデー第3世代の日本ダービー制覇は目前で、新時代へ移り変わり始めていると言えるだろう。ディープ×Storm Catはもう使えないのだ(泣)

少し話は飛躍するが、過去凱旋門賞で2着になった日本馬、エルコンドルパサー、ナカヤマフェスタは母系が欧州型。(オルフェーヴルはマックが欧州由来なのもあるが実力抜け過ぎ)。最近、JRAでの負担重量が増えたこと、サンデー第3世代の鉄板配合は母欧州が増えることで勝利のチャンスが増えてくるだろう、と預言しておく。



<日本ダービー予想>
随分と長くなってしまったが、ここからが本番。

◎ソールオリエンス
 母スキアはゴリゴリ欧州系。サンデー第3世代の鉄板配合に見える。重めにも見えるがフランス産で、半兄ヴァンドギャルドもそうだがよくキレる。Motivator肌は本当に日本に合いますね。
配合も馬の力も抜けていると思う。いくらハイペース重馬場で展開が向いたとしても、中山最後方からブチ抜くのは並の馬ではない。(※1986年以降で中山2000m、4角17番手以下で直線を迎えた馬は[1-0-1-378]らしいです)
手前の問題も、左回りならコーナリングもスムーズなはずだし、データ的にも死角は少ない。なんと言ってもディープオルフェコントレイルが入った3枠5番。

ここまで書けば、ソールオリエンスが勝つと思っているかも知れないが、否である。


横山武史にまだダービーは早い!!!(老害発言)


共同記者会見のあの態度、発言。エフフォーリアの2着を全く消化できていない。福永祐一騎手の引退式でシャフリヤールの映像が流れた際に「ヤベっ」と言って逃げたとか。信じられない。

父典弘は若いときは相当ヤンチャだったようで、メジロライアンとの境遇にによく似ているなと。
「俺の馬が一番強い」
https://dic.nicovideo.jp/a/%E3%83%A1%E3%82%B8%E3%83%AD%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%B3
強さを証明できなくて悔しい気持ち。よく分かるがダービーは強い馬が勝つのではない、運の良い馬が勝つんだ。典弘も武豊も福永祐一も、一度勝つとすぐ2度目を勝つ。強さではない"何か"を掴むんだろう。その境地に達するまで、武史にはむしろまた辛酸を舐めて欲しいとまで願っている。
武史に負けて欲しいと願いつつも、まあ日本ダービーは1番人気の複勝率が非常に高いレースだし、まず3着は外さないと見ています。3連単マルチ、3連複の軸として信頼。もし2着なら、秋以降無双の未来が見えます。

○スキルヴィング
 今年は転換点かつ過渡期なので、父欧×米、母米×欧のサンデー2.8世代くらいの中途半端な配合でも勝てると見た。母にSeattle Slew、トニービンを持ち、外回りでストライドを伸ばすのにはピッタリ。青葉賞2400mのリズムが欧州血脈の増えた今なら、ややスローからの競馬なら日本ダービーに繋がると見ています。※亀谷氏のYoutube動画でこの辺話されています。
もちろん、ルメールのダービー実績、青葉賞では無理せず外回しても差し切る余裕、ファントムシーフではなくこちらを選んだこと、1枠2番の良枠に入ったことも考慮。

▲シャザーン
 そもそも今年のダービーはスローを想定しています。
理由は、もしパクスオトマニカが逃げれば前走同様田辺スロー。もしトップナイフが逃げればノリちゃんはなるべく前で残って息子武史のダービー優勝の瞬間を世界一近くで見届けたい、なんなら追い比べしたいと考えているはずだからです笑。
 スローでのエリ女勝利、有馬記念2着のクイーンズリングを母に持ち、父ロードカナロアとのナスキロクロスも相まって非常に差し脚鋭い。Rivermanがやや女性的なキレなのでロングスパート向きではなく、皐月賞では早めに捲る競馬をせざるを得なくなってしまい最後まで持たず6着。今回は東京スローを枠なりに進めれば存分に脚を使えるはずだ。
母父マンカフェが3/4ND無しで配合として良型。金子馬でダービー3勝の友道厩舎、1週前追い切りも素晴らしいタイム。岩田望来はまだG1すら勝っていないので流石に優勝は厳しいと思うが好材料が揃っているので相手筆頭。

△トップナイフ
 上述のように、ノリちゃんは自分も残ろうとガチ(笑)
Blushing Groomを4×4でクロスし、どこでもなんでも出来るタイプで、横山典弘と昆厩舎に良く合った馬だと思う。逆に言えば器用貧乏で勝ち味に薄いとも言えますが^^;
デビューから9戦全て内回り小回りしか走っていないが、そのイメージと裏腹にナスキロ血脈が多く(Fappiano, Scretariat, Riverman, Key to the Kingdom)、皐月賞でも溜めて外回して伸びていたことからも大箱コースの方がストライドを伸ばして走れる可能性が高いと見ています。ペースこそ違うがパンサラッサのイメージ。スローで前なら粘り込めそう。
 ちなみに3代母がワンスウェド、杵臼牧場の生まれであのテイエムオペラオーと一緒。スキルヴィングの母母父アドマイヤベガと合わせてウマ娘RTTTワイド馬券も期待。

×サトノグランツ
 ダービーは継続騎乗が強い、青葉賞組は来ない、といった基礎データを駆使すると残ってくるのがこの馬。
長く良い脚を使うタイプではあるが、イクイノックスでも負けた大外だと流石に厳しいとは思う。世界の川田将雅の力込みで印を回す。

×ファントムシーフ
 泣く子も黙るDansili≒Promising Lead 2×2。
是非種牡馬になって欲しくて皐月賞では◎を打った。トビが大きいので東京代わりは間違いなくプラスなんだが、乗り替わりは大減点。ヒモまで。

消ハーツコンチェルト
 スキルヴィングと同じ考察で青葉賞組でもやれると思うし、これまでダービーを勝ってきたサンデー第2世代鉄板配合(母父Unbridled's Songでスワーヴリチャードと酷似)ではある。継続騎乗は評価するが前走メイチっぽい感じでスキルヴィングに差をつけられたので、より上位を狙うのは酷か。いわゆる普通の青葉賞組だろう。

☆ドゥラエレーデ、ベラジオオペラ
 それぞれドゥラメンテ産駒、1枠1番。少しだけ買う。

消メタルスピード
 サンデー第3世代として満足の行く配合系。ロベルト、ミスプロ、サドラーが父母両方に多く、どちらかと言うとNashua≒Nantallahのクロスでダートも走れるパワー寄りの配合で、皐月賞の道悪はゴリ押しした印象。それでも13番人気ながら皐月賞4着は立派だし、ダービーも超スローになればトルクの高さで一気に抜け出す競馬も出来そうだが、そもそも母が短距離馬で距離が持たなさそう。

消タスティエーラ
 前が総崩れの皐月賞で先行抜け出しであわやの2着。道悪適正、母米国の綺麗な立ち回りで相当に強かった。ただ、共同通信杯で賞金加算出来ずディープ記念経由で皐月メイチ。ちょっと今回はお釣りが無いように思える。堀・レーンの鉄板コンビだが乗り替わりは超マイナス要素。父サトノクラウンでダービー3着。クラフティワイフ牝系の良さが出てキレ味というより機動力タイプに出たのでダービー向きではないと思う。大阪杯や宝塚記念で狙いたい。


以上、長文駄文にお付き合いいただきありがとうございました。新世代のダービーを楽しみましょう。

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