Phonograph×Photograph

競馬場の達人を目指し、予想・血統・写真・旅打ちの記録を綴るブログ

第61回 大阪杯(GI)~大坂春の陣、武士(武氏)の魂が蘇る~

2017年03月31日 20時17分43秒 | 予想
◎05キタサンブラック
○11マルターズアポジー
▲14マカヒキ
△04ステファノス
△13ヤマカツエース
△07サトノクラウン
△12アンビシャス

逃げにマルターズアポジー、ロードヴァンドール、そしてキタサンブラックがいるので、ペースは平均より遅くならないだろう。淡々と進むはず。今週から阪神はBコースで大阪杯も逃げ先行の成績が良い。キタサンブラックには前向きなデータが多い。
桜をバックに阪神内回りの4コーナーでバチバチやってるのを見たいけど、隊列は縦長想定だし桜は咲いてないんですよね(笑)


◎キタサンブラック
軸は不動。あのサトノダイヤモンドとハナ差2着は現役最強と言って良い。調教も馬体も申し分ない。しかし、内回りG1という意味で1着かどうかは不安が残る。
キタサンブラックは逃げ先行の脚質イメージとは逆に、G1は外回りで優勝し、内回りで惜敗という事実がある。母父サクラバクシンオー~Princely Gift~Nasrullahの柔らかさがストライドに繋がって、G1の勝敗を分けるちょっとしたところで外回りに有利に働くのだろう。内回りでも勿論超ハイレベルだが、マカヒキ始めG1級の斬れ味を持った馬も出てくるから最後に差されて取りこぼすことは十分にあり得る。(春天は真サトノダイヤモンドにまたやられる可能性も結構あるし、宝塚はまた内回りだし春無冠もあるのか…)

○マルターズアポジー
前走小倉大賞典の内容が破格。1000m57.6で行ってみんなバテさせて上がり36.5でも2馬身差逃げ切りV。いくらハンデG3で2着に57kgヒストリカルとは言え、気ままに逃げさせたら怖い存在。力をつけているし鞍上も完全に理解している。
ユタカが先手争いからの共倒れは避けるだろうから楽逃げが可能だし、道中のユタカの意識は完全に後ろ。後続もキタサンブラックに照準を合わせて脚を測るはずで、その更に3馬身先に居る逃げ馬には目もくれないはず。有馬記念は明らかに距離が長かったし、小倉で輸送もクリア(滞在競馬だから違う?)。小回り急坂も中山実績とRobertクロスが後押し。
また、おそらく2番手にいるであろうロードヴァンドールのお陰で、隊列に1頭分のマージンが発生するのも魅力。いくら本馬の上がりが遅くても、物理的に届かない位置関係になる可能性が上がる。武士沢の時代がやってくる。

▲マカヒキ
トップスピードへの加速力は現役随一。Haloクロスの急ピッチは内回りコースでこそ真価が発揮できるのではないか。
このピッチを最後に活かすにはスロー希望で、ダービーは2010年に次ぐスロー、凱旋門はGalileo万歳の消耗戦、京都記念は稍重だった。まあユタカはそれを分かった上でペースメイクするはずなので、展開は向かないかも知れない。大外枠もマイナス。
プラス要素を挙げるなら、ディープ牡馬のA級配合「母がNorthern Dancerのクロスで、自身はナスキロクロスとBurghclereのニアリークロス」の先輩ダービー馬キズナはこの舞台2戦2連対。
また、京都記念は一流馬の鬼門みたいなレースで過去4年で人気を背負った誰もが認める名馬達(ジェンティルドンナ、ハープスター、キズナ)が敗れた舞台。"怪我さえなければ"次は走るはず

△ステファノス
天下の藤原厩舎、前走の負けも完全に叩き台。ようやくできた春の国内中距離G1に全力を注いでくるはず。しかしディープ牡馬としてはBurghclereのニアリークロスがないし、ストライドが大きいので外回りでのG1は馬券内だが内回りは掲示板止まり。3着が関の山か。

△ヤマカツエース
母父グラスワンダーが内回りG1が増えて喜んでいる。G1馬券内養成レースこと金鯱賞を変則2連覇し体制は整った。キンカメ×グラスなのでピッチが勝った配合でこの馬もスローからのダッシュ勝負の方が向いている。おそらくキンカメ得意の2ハロン戦にはならないだろうし、かなり外枠になったのでなし崩し的に脚を使ってしまわないか心配。
あとエースは冬馬で、冬場に良績が多い。まあ3歳時のNZT(4/11)では勝っており、よほど暑くなければ問題ないか。

△サトノクラウン
鞍上に重賞ハンターデムーロを擁してきた。香港ヴァーズでハイランドリールを下したのを始め、中盤で息を入れて走らせると脚が溜まる。そんな里見戴冠に2000m内回りG1で得意な息遣いが出来るかどうか。
追い切り後会見に掘調教師本人が出てきた。よほど仕上がりに自信があるのだろう。それを切るのはなかなか難しい。

△アンビシャス
良くも悪くもBlushing Groomの特徴が良く現れてる。「折り合えばなんでも出来るG1級、それができないと惨敗」。マヤノトップガンがいい例だし、追い込み馬ペルーサもルメール鞍上で逃げ切ったのも記憶に新しい。そして、ここにきて鞍上が福永祐一という、"頭で乗るタイプで、G1クラスのエンジン搭載馬では引っかかるのを恐れて後方溜め殺しジョッキー"になったのは非常に痛い。先日の阪神大賞典ではシュヴァルグランで早仕掛けを見せたがハルーワスウィートの子供達がHaloクロスで超従順だからこそ。アンビシャスの折り合いに関しては、達人ルメールが後方待機でようやっと、変態ノリちゃんでも失敗することもあるレベルだから、橙枠でいっくんには荷が重いか。


サクラアンプルール
半兄サクラメガワンダー 芝1800~2200m重賞での成績
 外回り(0,1,0,5)
 内回り(4,1,2,4)
父親がグラス最強なのでこの成績も至極当然なのですが、母母父ノーザンテーストもあり、今考えると母父サンデーの割に「硬いが早い」馬だった。
父キングカメハメハは配合に素直(ヤマカツエース、ミッキーロケットも)だから本馬は兄に似て内>外。白富士Sも1000m62.9のからのダッシュ勝負で内回り向きの脚が要求されるレースだったし、中山記念はノリがインでずっと溜めて最短距離で走り抜けた。今回はG1で相手レベルも斤量も上がるのでかなり厳しいが横山典弘なら何か起こしてくれそうだが。

ミッキーロケット
>母系にCozzeneとCaerleonとMiswakiとRiverman経由でナスキロ血脈が4本も入るので、こういう配合だと十中八九柔らかストライドで走るタイプに出ます。
3/19,20,21の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/96f868e9c22a0ea3b45f505495a15fa7
内回りでは明らかにパフォーマンスを落とすはずで、ストライドロスを避けて大外ぶん回しで届くような展開になればあるいはだが、それで買い目を増やすくらいならば消したい。



まとめると、展開・適正で太鼓判を押せる馬は格落ちのマルターズアポジーだけってことです。


馬券的には、最上位格のキタサン軸は間違いなく、人気馬から入るために連単系で買い目増やすより連複系厚めの方が払い戻し期待値が高いことと、着順には自信が無いことから、馬連・3連複中心で買おうと思います。