Phonograph×Photograph

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第38回ジャパンカップ ~平成を駆け抜けたトニービン~

2018年11月23日 20時21分58秒 | 予想

第38回ジャパンカップ

◎スワーヴリチャード
○アーモンドアイ
▲キセキ
△シュヴァルグラン
△サトノクラウン
☆サウンズオブアース

前走アルゼンチン共和国杯でスローに落としすぎて痛い目を見たウインテンダネス、前走天皇賞・秋で淀みないペースで結果を残したキセキ。この2頭が前に行くのだからスローにはならないだろう。
そうなると光るのがトニービンのナスペリオン。平成元年(1989年)に種牡馬デビューしてから29年、幾度となく東京の大レースを制してきたトニービンの勇姿を、平成最後の東京芝G1で目の当たりにしたい。導くのはもちろんナスペリオンの名手だ。

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今の東京の馬場はそれなりに早いし、雨も木曜に少し降ったがその後は西高東低の冬型の気圧配置。空気も乾燥して良馬場濃厚。ペースも相まって2.23秒台の比較的高速決着が見込まれる。

過去10年のジャパンカップで、走破タイムが早いレース5年間の3着内馬を並べると
ウオッカ、オウケンブルースリ、レッドディザイア
エピファネイア、ジャスタウェイ、スピルバーグ
ジェンティルドンナ、オルフェーヴル、ルーラーシップ
シュヴァルグラン、レイデオロ、キタサンブラック
ブエナビスタ、トーセンジョーダン、ジャガーメイル

3冠馬、G1を6,7勝する超名馬がずらりと並ぶ一方で、トニービン持ちが多い(6頭、2,2,3,1,2,3着)ことが分かる。
またタイムが遅い方の5年間では、ラブリーデイ、シュヴァルグラン、トーセンジョーダンの3頭(全て3着)となっている。
走破タイムが早くなるとスタミナが切れそうな中でゴールまで走り抜くことのできる、「いつでもどこでも強い」名馬達や、トニービンのように長くいい脚を使えるナスペリオン(NasrullahとHyperion)達が、ふるいにかけられても最後まで残るという見方ができる。


今年この条件に該当するのは、
・アーモンドアイ(牝馬3冠)、ルメール
・ウインテンダネス(カンパニー)、内田
・キセキ(ルーラーシップ)、川田
・シュヴァルグラン(ハーツクライ)、C.デムーロ
・スワーヴリチャード(ハーツクライ)、M.デムーロ
・ノーブルマーズ(ジャングルポケット)、高倉
・ミッキースワロー(母父ジャングルポケット)、横山典

この中で、鞍上込みで◎スワーヴリチャードを推したい。
ミルコ・デムーロはドゥラメンテ、ペルシアンナイト、モズカッチャン、キセキ、そしてもちろんスワーヴリチャードといった、日本随一のナスペリオンの使い手。前走は川田キセキが作った理想の展開ながら出遅れが響き大敗。叩き2戦目、距離延長にあたるここで巻き返しを。


ルメールはここ2週間、安全運転な感じが見受けられた。ここに大照準を当てていたのだろう。過去10年で(2.1.2.5)と超好成績の1枠1番に入った。最内は少し工夫が必要だろうが工夫のできるジョッキーゆえあまり心配していない。JCでウォッカを勝たせた人間がウォッカに並ぶ逸材と評した馬。ジェンティルドンナに続けるか。

秋競馬、日本人で頑張っているのが川田将雅。騎乗機会は全て馬券内。
ただJCは差し競馬が決まりやすいところが懸念。早い上がりも使えないこともないので敢えて下げるのも手だと思うが。

シュヴァルグランはコース、ローテ、適正に死角は無いが、実質主戦のボウマンが騎乗停止でCデムーロに変わってテン乗りな点、JCは6歳がここ最近馬券にならないところが少し気になり評価を下げた。

サトノクラウンもナスペリオン自体はミルリーフとブラッシンググルームで持っており欧州血統譲りのロングスパート戦は大好物なのだが、この馬は道中で息が入らないと好走しない。つまりペースが一旦落ち着くかどうか。もしそうなれば今年の英ダービージョッキーが導いてくれるだろう。

穴にサウンズオブアースを挙げる。
Dixieland BandのHyperionを最後の最後に絞り出すところをもう一度見てみたい。ジャガーメイルもトーセンジョーダンも成績が振るわない中、7歳で3着に食い込んだ。今年大躍進を遂げている藤岡佑介に期待。

人気になりそうなサトノダイヤモンドは復活が望まれるが、最後に坂が待ち受けている中でこのペースでは苦しいのではないか。これで来たらマジックマンに脱帽。

外国馬2頭はそれなりに今回のJCに適正ありそうだが、カプリは高速馬場が向かない、サンダリングブルーは単純に能力が足りない。


今回は固めの決着だと思ってます。当日はムーア×カプリを見るためにパドック全力です!それでは良いJCを。